Windows環境でDockerのHelloWorldを実行する

Windows環境でDockerのコンテナを作成して、シェルから「Hello, World!」と出力させるまでの手順です。
環境は以下となります。

• OS: Windows11

Dockerのダウンロード・インストール

Docker Desktopのインストーラをダウンロードして、インストールします。

2024年4月現在、「Mac用のダウンロード ウィンドウズ」と少し日本語がおかしいですが、このボタンを押すことでWindows用のインストーラがダウンロードできます。

作業用ディレクトリの作成

任意の場所に作業用ディレクトリを作成します。
今回は例として以下の通りディレクトリを作成します。

C:\dev\dockertest\myimage

Dockerfileの作成

作業用ディレクトリの配下にDockerfileという名前のファイルを作成します。
ファイルの内容は以下の通りです。

C:\dev\dockertest\myimage\Dockerfile

FROM ubuntu:22.04
COPY ./hello.sh /hello.sh
ENTRYPOINT ["/hello.sh"]

• FROM
  Ubuntu22.04を元にしてイメージを作成します。
• COPY
  次項で作成するhello.shをコンテナの/hello.shにコピーします。
• ENTRYPOINT
  コンテナを起動したら/hello.shを実行するようにします。

hello.shの作成

作業用ディレクトリの配下にhello.shという名前のファイルを作成します。
ファイルの内容は以下の通りです。

改行コードはLFで作成してください。
CRLFで作成するとコンテナの実行時に想定通り動きません。

C:\dev\dockertest\myimage\hello.sh

#!/bin/bash
set -eu
echo "Hello, World!"

Dockerイメージの作成

PowerShellを起動してDockerイメージを作成します。
作業用ディレクトリの1階層上に移動します。

cd C:\dev\dockertest

docker buildコマンドを実行します。

docker build -t myimage:v1 ./myimage

-t myimage:v1でイメージ名とタグを指定しています。
./myimageでディレクトリを指定しています。

Docker DesktopのImagesにmyimageが作成されていれば成功です。

Dockerコンテナの実行

Powershellで以下のコマンドを実行し、Dockerコンテナを実行します。

docker run --name mycontainer myimage:v1

--name mycontainerでコンテナ名を指定しています。
myimage:v1で先ほど作成したイメージを指定しています。

標準出力に以下の通り出力されます。
また、今回はシェルの中でechoしか実行していないため、そのままコンテナは実行終了します。

Hello, World!

Dockerコンテナの削除

Powershellで以下のコマンドを実行し、Dockerコンテナを削除します。

docker rm mycontainer

以上です。