背景
仕事でGitLabを使っていますが、しばしばファイルのサイズが大きくて差分が見れない状況に陥る事があります。その際にはgit diffで凌いだりしてますが、レビューのコメントを書き込んだりできず不便な思いを強いられています。
いい加減うんざりしてきたので、
- この問題は既に修正されていないか?
- Walkaroundは用意されていないか?
少し調べてみました。
調査結果
ほどなく、このバグを報告しているページを見つけました。
この問題はおよそ1年前(2017年2月)にバグとして報告されていますが、驚いた事に「残念ながら、差分の上限値の設定は変更できるようにはなっていないんだよー。」と言ってMark Fletcherという方がサクッとバグをクローズしています。
炎上
誠意を見せないMark Fletcherさんに、バグの報告者であるkrisnilもあきらめかけた(?)頃、他の開発者達の猛反発がはじまります(翻訳は私の独断と偏見でおこなってますので悪しからず)。
「何のアクションもとらずにこのバグをクローズするなんて信じられない。このバグのせいで我々はGitLab上でコードレビューができないというのに・・・。」
「俺もそう思う。これは重大な問題だ。修正方法もWalkaroundについても何も知らせてこない。」
「そうだー。このバグはオープンし直すか、上限値を変更できるよう新機能としてリクエストされるべきだ。そもそもなぜこんな問題が存在するのか理解に苦しむ。ファイルの中身は見る事ができるのに、差分がみれないなんて・・・。」
「マジで頼みますよ。」
鎮火
解決方法や問題の重要性に関して議論が加熱し大炎上になりましたが、開発マネージャーのSean McGivernさんがコメントして、ようやく少し落ち着きます。
「皆さんの声は届いています。我々もこのバグが問題なのは理解してますし、我々にとっても問題です。問題を根本から正しく解決するには、それなりの時間を使い慎重に考え抜かなければなりません。そのため我々としては他の優先度の高いタスクとうまくバランスをとっていく必要があります。」
GitHubではこの問題は起きていないとか、このバグが修正されない限り、GitLabへの移行はできないなど不満の声もありましたが、開発の責任者が正式に前向きなコメントした事で、ようやく事態は収拾したようです。
現状(2018年3月上旬)
バージョン10.7の一部として、この問題に関する更なる調査と解決法が模索されている。さしあたり、以下の3つに取り掛かっていくみたいです。
- 全てのソースから、差分の中身とは別に差分に関する情報 (stats)をロードできるようにする。
- 差分に対し、無限スクロールを実装する。
- 1つのファイルに対し、現在のExpand / Collapse よりも良い差分の表示を可能にする。
仕事上、結構不便なので一日も早く修正版がリリースされる事を願います。