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i-plugAdvent Calendar 2019

Day 4

スクラム開発やってたつもりでスタートもしていなかった話

Last updated at Posted at 2019-12-03

:calendar_spiral: i-plug Advent Calendar 2019 の【4日目】の記事です:santa::tada:

さて、弊社では、今年の4月から、スクラムでプロダクト開発に取り組んでいます。
個人的には、スクラムは2社目です。

スクラム導入辺りの出来事でもまとめようかと思いましたが、そんなものは世間に溢れているので、2社通しての失敗経験でお茶を濁します。
ついでに、今の自分ならこうするよ、っていうのも合わせて載せるので、同じような境遇の方がいれば(いるのか?)、参考にしてもらえれば。

スクラムに関する用語の解説はここではしないので、必要があればGoogle先生に聞いてください。

ちなみに、タイトルは、失敗例をピックアップしたときに「いやいやスクラムやれてないし」と思ったので、付けました。釣りです。
でも、1つ1つは、あるあるだと思うんだよなぁ。

(会話内容などはわかりやすく再構成しています。当時はもうちょいまともな会話をしている、はず)

失敗1:「プロジェクト期間=スプリント」だった

A「今度やるプロジェクトでスクラムやるで!」
B「ほうほう。どうやってやるん?」
A「プロダクトバックログリストっていうのを作って、上から順番に作っていくんや!リストの中はこれとこれとこれな!」
B「よっしゃ!!スプリント期間どうするよ??」
A「カットオーバーが3ヶ月後だから、3ヶ月な!」
B「・・・」

何が問題?

  • そもそもスクラムに何を期待している?
  • 一発勝負

どうしたらよかったか?

  • チームみんなで、スクラムへの期待と、それぞれの役割をすり合わせよう
  • プロジェクト期間内で、小さく期間を区切って、定期的に方向性を確認しよう

失敗2:過去はふりかえらない

B「残業だらけでなんとかリリース出来た・・・。どうしてこうなったんや?」
A「うまくいったな!よし、今度はもっと時間のかかる激重プロジェクトや!!今日からプロダクトバックログリスト作っていくで!!!」
B「・・・」

何が問題?

  • 残業ありきの計画になっていた
  • チームをマネジメントをする人(Aさん)が状況を共有できていない
  • スプリントの終わりにふりかえりをしない

どうしたらよかったか?

  • スクラムは継続可能なリズムを繰り返すことを推奨しているので、ちゃんとPBIに順位をつけ、無理のない計画としましょう
    • あぶれる分は、早めに早めにステークホルダーと調整して、MVPを見極める!
  • Aさんの立場次第
    • ステークホルダーの場合:チームに判断を任せてもらえるような関係を作る。そして無理なものは無理と言う。
    • チームの一員の場合:マネージャーといえど、開発に置いてはフラットという関係を作る。そして無理なものは無理と言う。
  • ちゃんとふりかえりを行う時間をとる

失敗3:スクラムマスター兼プロダクトオーナーが、devチームにPBIをアサインする

A「今回のスプリントで何やるか決めるで!」
B「スプリントプランニングやね」
A「Bは機能1、Cは機能2、Dは先週のお残しの続きな!仕様は後でそれぞれに伝えるわー」
B「・・・」

何が問題?

  • スクラムマスター(SM)とプロダクトオーナー(PO)の兼任
  • ↑のよくわからない存在が、devチームに指示をしている
  • devチームが仕様を知らない

どうしたらよかったか?

  • SMとPOは、違う人が負うようにする
    • プロジェクトマネージャー≠SM、プロジェクトマネージャー≠PO
      • SMは、チームがスクラムを推進することに責任を持つ人
      • POは、チームが生み出すプロダクトに責任を持つ人
  • PBIで作るものの仕様や作り方を決めるのはdevチーム自身になるようにする

失敗4:自分だけをふりかえる

B「KPTでふりかえり、やるようになったで!」
C「K『ない』、P『体調不良でタスク進まなかった』、T『体調管理』」
D「K『ない』、P『仕様が分からなかった』、T『Aさんに聞く』」
A「K『ない』、P『質問攻めで仕様考える時間がない』、T『集中時間を作る』」
B「・・・」

何が問題?

  • ふりかえりへの期待値がばらばら
  • チームのことをふりかえっていない
  • 課題に対するアクションが、不明瞭

どうしたらよかったか?

  • 期待値の擦り合わせ、なんのためにやるのかを明言/言語化
  • チームで議論できるようファシる
    • スプリント内の出来事をチームで共有し、何をすると、次のスプリントがよりよいものになるかを考える
  • SMARTの原則

まとめ

ひどいね!

でも、今はもうちょい良く状態に出来ているので、これらは、ただの失敗ではなく成功への軌跡だったのです(ドヤァ

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