本記事は、Lancers(ランサーズ) Advent Calendar 2024 の11日目の記事です。
はじめに
はじめまして、ランサーズ株式会社の山口と申します。
今年からランサーズにジョインし、現在はシステムインテグレーション事業に携わっています。
前職では、プロジェクトマネージャーやディレクターとして、小規模な受託開発案件に従事していました。
また、受託開発事業の立ち上げにも関わり、それに付随する様々な職務や管理職としてのマネージャーも経験しました。
本記事では、その際に経験した失敗談を、ほんの少しのユーモアを交えながら共有させていただきます。
内容を見ると「そんなの当たり前じゃん!」と思われるかもしれませんが、実際にはそれを実践することの難しさに、何度も頭を抱えた経験があります。
どんなことをしていたのか
営業、売上管理、部下の育成、プロジェクトのマネージャーやディレクター、時にはデザイナーやエンジニアとしても様々な職務に奮闘していました。
一見、多才に見えるかもしれませんが、実際には全てを中途半端にこなすだけで、自分自身が大変な状況に陥ってしまったのです。
失敗事例
プロジェクトの失敗や受託開発での見通しの甘さなど、数多くの失敗がありましたが、今回はその中でも特に印象的なものをいくつか紹介させていただきます。
- 開発ってどうやればいいの? - 手探りでの苦闘
- 前回、こんな話でしたよね? - 要件のすれ違い
- 仕事がない! - 順調からの急転直下
- 育成ってどうやってやればいいの? - 育成方法の模索
- 手がいっぱいで回らない... - マルチタスクの弊害
開発ってどうやればいいの? - 手探りでの苦闘
このタイトルを見て、「何を言っているんだ?」と思われるかもしれません。
これまでは、企業のベンダーとしてIT担当の方とコミュニケーションを取りながら開発業務を行ってきました。
しかし、非IT企業の方とのプロジェクトでは、今までのやり方が全く通用しないことに気づかされました。
プロジェクトの進め方から説明しなければならず、「どうすればいいんだ!」と頭を抱える日々が続きました。
対処法 - コミュニケーションを密に
クライアントとのコミュニケーションを密に取り、非IT企業の方にもわかりやすく説明することを心がけました。
言葉やテキストだけでは伝わりづらい場合は、図などを用いて視覚的に表現するなど、とにかく両社の認識のずれを解消するまで話し合いを重ねました。この地道な努力が、問題解決への鍵となりました。
前回、こんな話でしたよね? - 要件のすれ違い
クライアントとの打ち合わせでは、要件を詰めることが重要です。
しかし、決まったはずの内容が食い違っていることがあり、かなりの手戻りが発生することが多々ありました。
「前回、この仕様で確定したと思うのですが…」、「いや、違う。こう言ったよ。」などの認識の齟齬が発生し、仕様が大きく変わることもしばしば。結局、頭を抱える状態に陥ってしまうのです。
対処法 - 録音と議事録の徹底
打ち合わせ内容は全て録音し、議事録とともに共有することを徹底しました。
当たり前のことですが、これまでは適切に実践できていなかったがために起きた問題だと反省しました。
録音と議事録の共有を習慣化することで、仕様のすれ違いを未然に防ぐことができるようになりました。
仕事がない! - 順調からの急転直下
受託開発を始めた当初は、次々と仕事が決まり、「余裕だな!」と思っていました。
しかし、その後突然仕事がなくなってしまい、当初の計画では上手くいかず、再び頭を抱えることになってしまいました。
仕事がないためにメンバーを手放すことになり、そのせいで新たな案件が受けられないという負のスパイラルに陥ってしまったのです。
対処法 - 丁寧な対応と提案書の質向上
この状況に対する特効薬はありませんでしたが、どんなお客様に対しても丁寧に対応するよう心がけました。一見、相見積もりだけが目的と思われる案件にも真摯に向き合い、提案書の質を上げるなどの工夫を重ねました。こうした地道な努力を続けることで、徐々に仕事を受注できるようになっていったのです。
育成ってどうやってやればいいの? - 育成方法の模索
新規事業のため、若手のエンジニアが大半を占め、彼らの育成も同時に行わなければなりませんでした。
開発面では何とかこなせましたが、PMやPLとしてどのように業務を進めるべきか、手探りの状態が続きました。
私自身、「見て覚えろ!」という環境で育ってきたため、部下に教えられることは少なく、同じような状況を繰り返してはいけないと思いつつも、具体的な改善策が見いだせずにいました。
対処法 - 試行錯誤の連続
この点については、最も反省しています。
1on1などは実施していましたが、どのように進めれば良いのかわからず、十分な効果を得られませんでした。
タスクを任せて自主的にやらせるべきだったのか、失敗した際には自分が手助けせずに対処させるべきだったのか、
あるいは、1から10まで手順を詳細に説明すべきだったのか。
様々な方法を試してみましたが、最善の育成方法を見出すことはできませんでした。
手がいっぱいで回らない... - マルチタスクの弊害
冒頭でも少し触れたように、営業、売上管理、部下の育成、プロジェクトのマネージャーやディレクター、時にはデザイナーやエンジニアとして、あらゆる役割をこなしていました。
そのため、手が回らずに部下のモチベーションや育成、コミュニケーションをおろそかにしてしまったのではないかと反省しています。
対処法 - 役割分担の重要性
業務が忙しすぎて問題を解決できていなかったのは、自分一人で全てをこなそうとしていたことが原因だと気づきました。
そこで、少しずつではありますが、役割を分担するようにしていきました。
自分で全てをこなすのではなく、他の仲間に頼ったり、社内でできない場合は、社外の方に協力を仰いだりと、様々な方法を試みました。
チームメンバーに適切に業務を任せることで、自身とメンバーに余裕を持たせるマネジメントが最も重要だと実感しました。
まとめ
本記事の内容の多くは、「そんなの当たり前じゃん!」と思われるかもしれません。
しかし、実際にはそれを実践することの難しさを痛感する機会が多くありました。
失敗から学び、次に生かすことが何よりも重要だと考えています。
私の経験が、同じような状況に直面している方の参考になれば幸いです。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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