はじめに
ここでは、Pythonの初心者向けに、「クラス」の基本について解説していきます。
Python3系の使用を前提とします。
クラスの作成
クラスを作成するときは、class
を使います。
class_1.py
class Human:
name = 'ゆきや'
def say_hello():
return 'こんにちは。'
print(Human.name)
print(Human.say_hello())
以上のようにしてクラスを作成することができますが、この書き方だと、name
が「ゆきや」以外のインスタンスを生成できません。
後から自由にname
を設定できるようにするには、__init__
を利用します。
第一引数はself
となります。
class_2.py
class Human:
def __init__(self, n):
self.name = n
def say_hello(self):
return 'こんにちは、' + self.name + 'です。'
yukiya = Human('ゆきや')
takada = Human('たかだ')
print(yukiya.name)
print(yukiya.say_hello())
print(takada.name)
print(takada.say_hello())
クラスの継承
「継承」というのは、既存の「親クラス」をもとに、追加の機能を持たせた「子クラス」を作成することです。
class_3.py
class Human:
def say_hello(self):
return 'Hello'
class Japanese(Human):
def say_konnichiwa(self):
return 'こんにちは。'
yukiya = Japanese()
print(yukiya.say_hello()) # Humanクラスのメソッドも使える。
print(yukiya.say_konnichiwa())
まとめ
ここでは、Pythonにおける「クラス」の基本について解説しました。
オブジェクト指向に必要な考え方になりますので、ぜひ理解しておくようにしましょう。