LoginSignup
6
7

More than 5 years have passed since last update.

TTGO T-CAMERAをSTAモードで起動する

Last updated at Posted at 2019-03-22

Twitterで見たのをきっかけに、TTGO T-CAMERAというカメラ付きボードを買いました。スペックは以下の通り。

レンズ: ノーマル/魚眼 ※魚眼のほうがちょっと高い
マスターチップ: esp32 デュアルコア
ディスプレイタイプ: OLED
Uart チップ: CP2104
カメラ: OV2640
カメラ解像度: 2 メガピクセル
環境センサー: BME280

ESP32なのでArduinoで開発できるのが、ド素人の私にはありがたいです。

これをアリババで初回クーポンを適用して20ドルくらい(送料込み)で購入。梱包状態もよく、アリババ初体験でしたが、好印象。→こちらで買えます

このボード、初期設定ではSOPTAPモードになっています。ボードを電源につなぎ、PCやスマホなどのブラウザで「2.2.2.1」と入力すると、すぐにカメラを起動できます。

image.png

ただ、PC(またはスマホ)がボードと直接つながっている状態なので、インターネットからは遮断されます。そこで今回はSTAモードでカメラを起動するところをやってみます。

やったこと

  • サンプルコードをDLしてコンパイル
  • サンプルコードを書き換える
  • UART通信のドライバをインストール
  • ボードにアップロード

むちゃくちゃ難易度は低いはずですが、数か所はまりました。その辺を記録することで、どなたかの役に立てれば幸いです。

サンプルコードをDLしてコンパイル

サンプルコードはGitHubの→こちらからとってきます。写真の右にある”Download ZIP”をクリックすればよいです。

image.png

ArduinoIDEでこれをコンパイルするだけなのですが、なかなかに難しいです。DLしたZIPの中に、README.MDがあります。ここにいろいろ記載されているので、ちゃんとやらないとコンパイルが通りません。

サンプルコードのZIPを開きフォルダの名前を変更する

ZIPを開くとesp32-camera-bme280-masterというフォルダに解答されると思います。このフォルダ名が、esp32-camera-bme280.inoと名前が異なるのでフォルダ名の方を、esp32-camera-bme280に変える。ファイル構成はこんな感じになるはず。

image.png

ボードの最新版をインストールする

→こちらにアクセスし、ESP32 Arduino v1.0.1rc2以上のバージョンにアップデートします。

ArduinoIDEの[ファイル]→[環境設定]→[追加のボードマネージャのURL]に
https://github.com/espressif/arduino-esp32/releases/download/1.0.2-rc1/package_esp32_dev_index.jsonをコピペします。

image.png

次に、[ツール]→[ボード]→[ボードマネージャ]を開き、下のほうにあるesp32のバージョンを更新します。

image.png

いくつかのインクルードファイルをインストールする

これは人によって違うかもしれません。私は3つほどインストールしました。すべてコンパイル中に出たアラームから.hファイルの名前を拾って、GitHubで見つけてこれました。

Adafruit_BME280.hを一部変更

Adafruit_BME280.hの29行目、#include <Adafruit_Sensor.h>をコメントアウトする。

以上をちゃんとやるとコンパイルが通るはず。10分くらいかかります。通れば次のステップです。

サンプルコードを書き換える

esp32-camera-bme280.inoの頭の方にある定義文を以下のように書き換えます。

#define ENABLE_SSD1306
//#define SOFTAP_MODE //この行をコメントアウトする 
#define ENABLE_BME280
#define ENABLE_SLEEP
#define ENABLE_IP5306

#define WIFI_SSID   "SSID"  //自分の環境に合わせてWiFiのSSIDを入力
#define WIFI_PASSWD "PassWord" //自分の環境に合わせてWiFiのパスワードを入力

変えるのは3行だけ。簡単です。

UART通信のドライバをインストール

microUSBケーブルでボードとPCを接続するため、UARTモジュールのドライバをインストールします。→こちらから環境に合わせたドライバをインストールしましょう。

その後はmicroUSBケーブルでボードとPCを接続。写真のようにデバイスマネージャーにて、Silicon Labs CP210x *** と表示されていればOKです。ここで表示されているポート番号(写真ではCOM4)をArduinoのシリアルポートに設定しましょう。

image.png

もしボードが認識されていないようでしたら、ケーブルを疑ってみましょう。microUSBには充電専用というのがあります。見た目にはわかりません。こんなやつを買いましょう。

ボードにアップロード

ここまでできれば、あとははまらないと思います。[マイコンボードに書き込む]を実行しましょう。書き込み後にボードのRSTボタンを押してリセットすると、ボードが再起動され、WiFiと接続を開始します。写真のようにIPが表示されると成功です。

image.png

ここで表示されたIPをブラウザに入力すると、STAモードでカメラにつながります。このモードならインターネットにつながったままなので、ネットを楽しみながら、ときどきカメラの様子を見る、といった使い方ができます。
image.png

まとめ

以上を通じて、ボードにコードをアップすることができるようになりました。
今後は
- 人感センサをトリガに写真を撮る
- 顔認識してみる
など、いろいろやってみようかと思います。たぶんサーバ構築とかをしないといけないのかな。めっちゃはまる予感です。

6
7
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
6
7