IBM Cloud for SAP v1 Specialtyについて
IBM Cloud for SAP v1 Specialtyは、主にIBM CloudにおけるSAPの分野の専門性を認定する試験です。
現在は英語だけではなく、日本語でも受験可能な試験となっています。
学習教材
Study Jam (おすすめ度:★★★)
- 2023年の6月に開催されたグローバルの試験対策セッションのリプレイと資料です。
- 内容が一通り網羅されているので、試験対策のとっかかりとしてはよいのではないかと思います。
- Day1からDay3までのリプレイを見たうえでQuizに合格すると、Open Badgeがもらえます。
ラーニングパス (おすすめ度:★★★)
- IBMが公式で提供しているラーニングパス(試験対策のe-Learningコース)です。
- Study Jamの内容をより深掘りしたような内容となっている印象です。
- ラーニングパスの中に記載されている細かい内容についても問われる場合がありますので、一通り内容を抑えておくとよいかもしれません。
- こちらも途中で出てくるQuizに合格するとOpen Badgeがもらえます。
IBM Cloud Prep (おすすめ度:★★★★)
- 模擬試験とStudy Guideを提供しているIBM Cloud認定試験の専用対策サイトです。
- 基本的には、ラーニングパスを一通りやったあと、ここの模擬試験をやって、わからないところがあったらStudy Guideを参照するという流れで学習を進めました。
- Study Guideの内容は、ラーニングパスの内容で網羅されている印象でしたので、わからないところがあったときにチラ見したくらいでした。
- 模擬試験とStudy Guideは、英語で提供されていますが、日本語で受験される場合は、Google翻訳やDeepL翻訳などのツールを利用して、学習を進めるとよいと思います。
試験結果
テストセンターで受験し、無事に合格することができました。ちなみに試験言語は日本語でした。
受験した感想
- そこそこ細かいサービスの仕様についての問題も出題されましたが、ラーニングパスとIBM Cloud Prepの模擬試験をやって、内容を理解していれば回答を推測できる問題ばかりだった印象でした。
- SAPそのものの知識を問う問題は出題されないため、SAPの知識や経験がない方でも十分に合格が狙える試験だと思いました。
- とはいえ、SAPの基本用語やソリューションの概要などを理解していないと解けない問題も出題されるため、そのあたりはきちんと抑えておく必要があります。
- IBM Cloudの基礎知識とSAPの基礎知識を交えて問う問題がほとんどなため、試験ページのOverviewに記載されている通り、受験前にProfessional Architect, Professional Developer, Professional SREのいずれかを取得されることを強くおすすめします(おそらくProfessional Architectが一番被りが多いと思います。)
個人的に抑えておいたほうがよいと思った範囲
メモ書き程度ですが、以下のあたりは特に抑えておくとよいと思いました。
当然ですが、これらが試験に必ず出るという意図ではありませんので、ご注意ください。
- SAPの基本用語(S/4 HANAとはなんぞや?など)
- IBM CloudのSAP認定ソリューション
- Bare Metal for Classic, Virtual Servers on VPC, Power VS, VMware Solutions Dedicatedの4つ
- それぞれの特徴やユースケースなど
- Network
- VPC, Direct Link, Transit Gatewayあたり
- Security
- セキュリティグループ, ACL, Hyper Protect Crypto Servicesあたり
- Storage
- Block Storage, File Storage, Object Storageの特徴やユースケース
- Veeamなどのバックアップソリューション