IBM Cloud Professional SRE v2について
IBM Cloud Professional SRE v2は、SREを対象としたIBM Cloudの中級レベルの認定試験です。
筆者の前提スペック
- IBM Cloudは普段の業務でOpenShift, Watson, DBを使っている程度のライトユーザー
- Professional Architect v5に合格している程度の知識はある(重要)
- SREとしての実務経験はなし
- 英語があまり得意ではない
学習教材
模擬試験
有料の模擬試験です。試験勉強前に腕試しも兼ねて受験してみましたが、SRE用語が全然分からず不合格でした。
試験終了後にスコアと合わせて、各出題分野における正答率が表示されるため、自分が理解できていない分野を把握するのにもちょうどよいのではないかと思います。
ラーニングパス
ラーニングパスが公開されており、こちらに沿って学習を進めていけば問題なく合格できると思います。
本試験でもStudy Guideが提供されていますので、こちらは絶対に一通り読んでおいた方がよいと思いました。
Study Guideに記載されている練習問題から、ほぼそのまま出題された問題が何問かありました。
学習方法
だいたい1か月くらいかけて、下記のような流れで学習をすすめました。
- とりあえず模擬試験を受験して、出題範囲や傾向などをざっくり把握する
- Study Guideをひととおり眺めて、知らなかった部分や重要そうな部分はメモしておく
- Study Guideに記載されている問題をひととおり解いてみる
試験結果
受験した感想
- いつも通り難しかったです(IQ2の感想)
- @teruqさんがおっしゃっていた通りですが、IBM Cloudを普段から使っていて、Professional Architectあたりに受かるレベルの方であれば、Study GuideでSREの部分を少し勉強すれば合格できると思いました。私の場合は、Professional Architectのときに勉強したあたりの知識がなければ、おそらく1発で合格できていなかったと思います(思っていたよりSRE以外の部分も問われるな…という印象でした)
- SRE固有の部分の理解が微妙にフワッとしていたので、GoogleのSRE本などを読んで、ちゃんと補足しておけばよかったな〜〜と思いました(このあとちゃんと読みます)
個人的に抑えておいたほうがよいと思った範囲
メモ書き程度ですが、以下のあたりは抑えておくとよいと思いました。
当然ですが、これらが試験に必ず出るという意図ではありませんので、ご注意ください。
- SLA, SLO, SLIの定義や特徴
- Golden Signalの定義
- Postmortemの定義や目的
- IBM Cloudにおけるモニタリングソリューション(Activity Tracker, Cloud Monitoring, Log Analysisなど)の概要
- IBM Security Reference Architectureの概要
- 各種Regulationの概要(GDPR, PCIなど)
- Virtual Serversの種類と特徴(Reserved, Transient, Dedicatedなど)
- IBM Cloud Kubernetes Service, Red Hat OpenShift on IBM Cloudの仕様(わりと細かいところまで押さえておくと◎)
- IBM Cloud for VMware Mission Critical Workloadsの概要
- VPN Gateway, Transit Gatewayの特徴
- Block Storage, File Storage, Object Storageの特徴やユースケース
- Circuit Breaker Pattern, Bulkhead Patternの特徴
- リリース戦略(Blue/Green, Canaryなど)の特徴
参考文献
- IBM Cloudの新認定試験IBM Cloud Professional SRE v2を受けてみた