IBM Cloud Technical Advocate v3について
IBM Cloud Technical Advocate v3は、2021年8月から提供を開始したIBM Cloudの初級レベルの認定試験です。
同じく初級レベルの認定試験であるIBM Cloud Advocate v1とは違い、こちらは1年未満のクラウドに関する基礎的な知識と経験を持つエンジニアを試験対象者としています。
正直Technical Advocate v3は、元々受験するつもりはなかったのですが、Advocate v1の勉強中に興味本位でサンプル問題などを眺めていたところ、Advocate v1とそんなに難易度変わらないのでは??と思ったため、急遽こちらにも挑戦してみました。
Advocate v1の受験体験記も別途掲載していますので、ご興味がある方はこちらもご参照ください。
IBM Cloud Technical Advocate v3の試験概要
筆者の前提スペック
- IBM Cloudは普段の業務で使っている
- KubernetesやOpenshiftは普段からちょこちょこ使っている
- 先日Advocate v1を取得しており、IBM Cloudが提供しているサービスについてもある程度理解している(つもり)
- AWSやAzureの資格もいくつか保持しており、クラウドの基礎はわかっている(つもり)
- AWS Certified Cloud Practitioner
- AWS Certified Solutions Architect - Associate
- Microsoft Certified: Azure Fundamentals
- 英語はあまり得意ではない
学習方法
IBM Cloud Advocate v1と同様に、ラーニングパスが公開されており、こちらに沿って学習をしていけば、問題なく合格できると思います。
なお、「Introduction to the Cloud」と「IBM Cloud Essentials」についてはAdvocate v1の受験体験記で紹介していますので、こちらでは割愛します。
Pre-Assessment
有料の模擬試験です。試験勉強前に腕試しも兼ねて受験したところ、実際はAdvocate v1より難易度が少し高く、ギリギリ合格でした。
試験終了後にスコアと合わせて、各出題分野における正答率が表示されるため、自分が理解できていない分野を把握するのにもちょうどよいのではないかと思います。
Building Cloud Native and Multicloud Applications
画像出典: https://www.credly.com/org/ibm/badge/building-cloud-native-and-multicloud-applications
アプリケーション・モダナイゼーションの基礎や、クラウドネイティブなアプリケーションとは?といった部分について学習することができるE-Learningコンテンツです。模擬試験の結果で、「Building Cloud Native and Multicloud Solutions」の得点がなぜかイマイチだったので、復習の意味も込めて、こちらについては一通り取り組みました。
Containers and Kubernetes Essentials
画像出典: https://www.credly.com/org/ibm/badge/containers-kubernetes-essentials
コンテナをはじめとして、Kubernetesとは?Openshiftとは?また、それらの違いとは?といった部分について学習することができるE-Learningコンテンツです。KubernetesとOpenshiftについては普段から使っており、内容についてもある程度は理解できてるかな…と思ったので、こちらについては各章末のクイズにのみ取り組みました。
Additional Cloud Technical Advocate Concepts Study Guide
(2021年12月18日 追記) いつの間にか社外からも参照できるようになったので追記しました。
Technical Advocate v3の範囲について一通り解説したガイドになります。
細かい問題など、このガイドからほぼそのまま出題されたような問題もありましたので、一度は目を通しておくことをおすすめします。
試験結果
オンラインで受験し、こちらも無事に合格することができました(模擬試験と同じくギリギリでしたが)
試験規約により、具体的な問題文を示すことができませんが、IBM Cloud Satelliteなど、比較的新しめのサービスについても、それなりに細かい部分を問われたという印象でした。ただ、Service系は結構範囲が広いため、Service系についてはある程度は捨てて、IaaS系など他の範囲で得点を稼ぐというやり方の方がよいかもしれません。
参考文献
- IBM Cloudの新認定試験IBM Cloud Technical Advocate v3を受けてみた