13
17

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

カスタマイズしたVMマシンイメージをGoogle Compute Engine から Google Cloud Storageにアップロードして共有する

Last updated at Posted at 2015-01-11

こんにちは、yukinasuです。
今回は、Google Compute Engine(以降、GCEと記述)のImageをGoogle Cloud Storage(以降、GCSと記述)にアップロードする方法を紹介します。

この方法を利用すると

  • 自分がカスタマイズしたImageを共有する
  • 複数のサーバを立ち上げるときのBaseとなるCustomImageを作成する
    ことが出来るようになります。

この記事はGCE公式ドキュメントのExport an image to Google Cloud Storageを参考にしています。

1. temporary disk (一時保存用disk)を作成

このdiskはroot persistent disk (アップロード対象のdisk)をtarファイルとして固める際の、ファイル保存領域として使用される一時保存用のdiskとなります。
注意しなくてはいけないことは、このdiskの内容がtarに保存される訳ではないということです。

$ gcloud compute disks create TEMPORARY_DISK_NAME \
    --project PROJECT_NAME \
    --zone ZONE_NAME \

2. Instanceに一時保存用diskを適用

1.で作成したtemporary diskをInstanceに適用します。これには次の2通りの方法が有ります。

2.1 新規にInstanceを作成する場合

root persistent diskのInstanceがまだ作成されていない場合は、gcloud compute instances createコマンドを用いてインスタンスの作成と同時にtemporary diskの適用を行います。

$ gcloud compute instances create INSTANCE_NAME \
    --project PROJECT_NAME \
    --zone ZONE_NAME \
    --image IMAGE_NAME \
    --disk \
      name=TEMPORARY_DISK_NAME \
      device-name=TEMPORARY_DISK_NAME \
    --scopes storage-rw

GCSにアップロードするので、--scopes storage-rwオプションでストレージへの読み込み・書き込みの権限を付加します。

2.2 既存のInstanceに適用する場合

既に稼働しているInstanceに対してdiskを適用する場合は、gcloud compute instances attach-diskコマンドを用いてtemporary diskを適用します。

$ gcloud compute instances attach-disk INSTANCE_NAME \
    --project PROJECT_NAME \
    --zone ZONE_NAME \
    --disk TEMPORARY_DISK_NAME \
    --device-name TEMPORARY_DISK_NAME \

既存のInstanceに適用する場合は、Storageに対する書き込み権限がないとGCSにアップロードできないので、予め権限が存在することを確認しておいてください。

3. 起動したInstanceにSSHで接続

sshで接続するための設定に関してはGCE公式ドキュメントのConnecting to an instance using sshを参考にしてください。

$ gcloud compute ssh INSTANCE_NAME \
    --project PROJECT_NAME \
    --zone ZONE_NAME

4. どこにディスクのデータが存在するかを確認

InstanceにAttachされたdiskは/dev/disk/by-id/配下にgoogle-の接頭語+disk名の形でシンボリックリンクが作成されます。

me@instance:~$ ls -l /dev/disk/by-id/google-*
lrwxrwxrwx 1 root root  9 Jul 29 17:56 /dev/disk/by-id/google-persistent-disk-0 -> ../../sda
lrwxrwxrwx 1 root root 10 Jul 29 17:56 /dev/disk/by-id/google-persistent-disk-0-part1 -> ../../sda1
lrwxrwxrwx 1 root root  9 Aug 25 18:16 /dev/disk/by-id/google-temporary-disk -> ../../sdb

この場合は、google-persistent-disk-0がroot persistent disk、google-temporary-diskがtemporary diskです。

5. temporary diskをフォーマットしマウント

safe_format_and_mountを用いてtemporary diskのフォーマットとマウントを行います。

me@instance:~$ sudo mkdir /mnt/tmp
me@instance:~$ sudo /usr/share/google/safe_format_and_mount -m "mkfs.ext4 -F" /dev/sdb /mnt/tmp

4.で確認時にtemporary diskは/dev/sdbに存在することが確認できていますので、フォーマット対象には/dev/sdbを指定します。

safe_format_and_mountはcompute-image-packagesに含まれているシェルスクリプトでGCEにデフォルトで用意されているImageには予めインストールされています。もし存在しない場合にはwgetなどを用いてcompute-image-packagesのreleasesから最新のtar.gzファイルを取得すれば、利用することが出来ます。

6. カスタマイズしたroot persistent diskをtarファイル化

カスタマイズしたroot persistent diskをimage化しtarファイルに固めます。
この処理を実行するまでにImageに含めたいパッケージのインストールやファイルの配置を終わらせておいてください。

root persistent diskをtarファイルに固めるにはgcimagebundleを用います。
gcimagebundleもsafe_format_and_mountと同じく、compute-image-packagesに含まれるライブラリですので、基本的に予めインストールされています。

me@instance:~$ sudo gcimagebundle -d /dev/sda -o /mnt/tmp/ --log_file=/tmp/abc.log

上記コマンドを実行すると、次の場所にImageのtarファイルが作成されます。

/mnt/tmp/HEX-NUMBER.image.tar.gz

7. GCSへImageをアップロード

Instanceにプリインストールされているgsutilコマンドラインツールを用いてGCSにファイルをアップロードします。

7.1 Bucketを作成

次のコマンドを用いて、Bucketを作成します。
Bucketの命名に関してはBucket and Object Naming Guidelinesを参考にしてください。

me@instance:~$ gsutil mb gs://BUCKET_NAME

7.2 BucketにImageをアップロード

次のコマンドを用いて、7.1で作成したBucketにImageのtarファイルをアップロードします。

me@instance:~$ gsutil cp /mnt/tmp/IMAGE_NAME.image.tar.gz gs://BUCKET_NAME

おわりに

以上で、GCEからGCSにImageをアップロードする一覧の流れは終了です。
これを応用すれば、diskからだけでなく、SnapshotからInstanceを作成し、Image化してGCSにアップロードも可能です。

13
17
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
13
17

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?