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Pythonの機械学習エンジニアになって月50万以上稼ぎたい
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そのためにまずはプログラミングスクールの利用を検討している
こういった思いを持つ人に向けてこの記事を投稿しています。
僕は、2018年〜2019年にかけて学生インターンとしてAI開発のベンチャーで働いていました。
現在でも「AI開発は稼げる」というイメージがありますが、確かに当時その会社では学生の身でありながら月収80万円を超えている人も普通にいました。
この記事では実際に現場を見てきた経験を踏まえて、
AIエンジニア志望者がもしプログラミングスクールに通うならどんな基準でスクールを選ぶべきか
について考えていきたいと思います。
Pythonのプログラミングスクールを選ぶ前に考えるべきこと
実際のAI開発の現場はどうなっているか
まずは実際のAI開発の現場がどうなっていた(いる)のか整理しておきたいと思います。
第三次 AI ブームに乗っかる形で、大小様々な企業かディープランニングを使用した事業を展開してきています。
ディープラーニング自体は色々な分野に応用できる技術ですが、現実の開発案件として多いのが工場等での単純作業の自動化です。
実際にかつて僕が担当していた業務も、
ベルトコンベア上の工業製品に混在している不良品をカメラの画像からAIで自動検出する
といったものでした。
SSDとかその辺のモデルを良く利用していた記憶があります。
参考)https://avinton.com/blog/2018/03/single-shot-multibox-detector-explained1/
社内の別案件でも工場の作業工程の自動化の案件が多かったです。
例えば作業工程から発生する音を解析して何か異常事態が発生していないかを確認するといった案件がありました。
AI開発企業は専門の展示会などに出展し、こういった受託開発案件をとってくるというケースがかなり多いと思います。
自社での専門の開発部署を持たない大企業が、展示会で見かけた開発ベンチャーに割とポンポン仕事を投げている感じでした。
発注者の規模が大きいため、流れてくる金額もそれなりに大きい訳です。
あくまでも僕の周囲のサンプルの話ですが、他社出身の人でも類似の案件を経験してきたというPythonエンジニアによく出会います。
学生で月80万超稼げることもある
金額的な話で言うと、確かに金払いはよかったのかもしれません。
僕がいた会社では、学生でも月40万円から80万円程度の報酬をもらっている人がゴロゴロいました。
(ちなみにそういった学生はバイト契約ではなくフリーランス契約でした。)
とはいえ誰でもそれだけの金額を得られるかというと、当然そんなことはないです。
例えば月報酬80万を超えていたのは理科大の院生でしたが、別の会社でも金融関連の案件を抱えていて、とにかく経験豊富でした。
あと、とにかくコーディングが早かったですね(小並感)。
データ分析の基礎習得が必須
上記のような開発現場の特徴は、基本的にマニュアルが存在しないことです。
特に僕がいた会社では、最近業務の方針転換でディープラーニング分野に進出したばかりでした。
その為この分野の3年以上経験してきた人間が社内に誰もおらず、学生も含めて各自がネット文献や論文を必死に読み解きながら開発を進めていく状況でした。
arXivには何度お世話になったことか……涙
正直、社内全体が混沌としていて、プロジェクト全体の管理やコードの管理もしっかりできていませんでした。
(これはディープラーニング関連のベンチャー企業あるあるなのかもしれません。)
こういった状況に適応していくには、やはりPython によるデータ分析の基礎習得が必須だと思います。
何かに特化した技術を学ぶよりも、汎用性の高い基礎知識を習得することが重要だと思います。
そもそも社内でも担当する案件が頻繁に変化したり、同じ案件でも「このアプローチは駄目だったから、じゃあ次はこのモデルを使ってみよう」という感じで使用する技術がコロコロと変わっていきました。
機械学習の基本的な考え方が分かっていれば、例えば解析する対象が画像から音声データになろうとある程度は対応可能です。
なのでAIエンジニア志望者は、小手先のテクニックではなくて基礎を習得するように努めるといいと思います。
おすすめのスクール
この記事はプログラミングスクールを検討している人向けに書き始めたので、最後に僕のお勧めのスクールを挙げておきます。
僕はアイデミーを推します。
アイデミーは、元々は東大生が始めた小規模サービスでしたが、今では個人の利用者数も50,000人を超えているので、既に知っている人も多いかもしれません。
特徴は、何と言ってもPythonによるAI開発に特化していることですね。
僕自身は、アイデミーがまだプログラミングスクールというよりSaaSっぽかった頃に使わせてもらいました。
当時の僕は Python 自体ほぼ未経験だったのですが、
- Pythonの文法
- 線形回帰モデルなどの統計モデルの基本
- 画像処理用のディープラーニングモデルの基本
- Kerasの基本的な使い方
と言ったことを手を動かしながら学べました。
正直僕は自分は物覚えが悪い方だと思うのですが、ここでの基礎があったからこそ後の現場でも手が止まるということはあまりありませんでした。
どのプログラミングスクールを選ぶか迷っている方は、とりあえずアイデミーを見ておいて損はないと思います。