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SORACOM Discovery 2024 参加レポート

Last updated at Posted at 2024-07-17

SORACOM Discovery 2024 参加レポート

2024年7月17日に東京ミッドタウン六本木で開催されたSORACOM Discovery 2024。株式会社ソラコムが主催するイベントで、今年のテーマは「変える、今ここから」。基調講演やセッション、展示会、ワークショップなどを通じて、IoTやAIの最新技術やビジネス活用事例などを知ることができるイベントです。

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感想

SORACOMのサービスはまだまだ十分に触れていないのですが、新しく発表されたサービスを含めて、わくわく感が強かったです。特に、「SORACOM Flux」は上手く使うことで、ハードウェア/ネットワーク/アプリケーションまである程度を一気通貫に実現することができ、生成AIとの連携などもノーコードで可能となっているので、本当にすごいなと感じました。
基調講演やセッションでは、基本的な技術情報などを得ることができ、IoTプロトタイプのコーナーではプロトタイプを作った人が説明してくれていて、とても楽しかったです(ここの展示では、M5Stack社の製品も数多く使用されていました)。
今後の展開も非常に楽しみであり、自分もどんどん触っていきたいと思いました!

参加したセッションの勝手にランキング

自分が参加したセッションのみになりますが、勝手にランキングを作ったので、参考にしてもらえたらと思います。そもそもが、自分が興味のある中から選んでいるセッションなので、その中でのランキングと言っても、セッションの出来栄えよりは、個人の趣向が強く出ていると思います(笑)

第1位:IoTデバイス開発者のためのベストプラクティス

タイトルを斜め読みしていたせいで、勝手にSORACOMサービスの事例をもとにサーバー側のアーキテクチャの説明なのかなと思って参加しました。ただ、よく見ると「IoTデバイス開発者」とちゃんと書いてあり、内容はまさにデバイス側の開発の話が多かったです。個人的には、省電力を意識した場合の通信周りの制御だとか、省エネ化のポイントなどかなり興味深い内容が多かったです。

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ただ通信が出来るというのではなく、そもそもLTE通信を利用する理由としては、通信環境や電力関連のインフラの課題が潜在的にあると感じており、その中で省電力化への取組みがとても興味深かったです。

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IoTでは通信プロトコルとしてMQTTはよく説明されているけど、常時接続のプロトコルだから、省エネ化の時は気を付ける必要あるとか、eDRX/PSM活用が消費電力に大きな影響を与えるとかが特に興味深かったです。

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ソラコムが公式に出しているガイドラインもあるそうで、こちらはささっと目を通しておくと良いと思います。しっかり設計しようと思った時に、ここにガイドラインがあるということを思い出して、気を付けるだけで、ずいぶんと手戻りは少なくなる印象です。自分ももうちょっとしっかり見てみたいと思います。

第2位:IoTハードウェアの民主化で、新規事業を成功に導く

セッション聴講の理由としては、ハードウェア関連は興味があったのと、JENESISの藤岡さんも登壇するので興味深い話が聞けるかなと思ったのが理由です。ただ、その他の登壇者はあまり確認していなくて、その中で、以前から少しハードウェアとして興味があった(小型でLTE通信して省電力みたいで)MIXIの「みてねみまもりGPS」の話を聞けたのがすごく良かったです。デバイスも小型でバッテリーもそれほど大きくなさそうなのに、良く最大2か月持つなと疑問に感じていました。

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その点に関しては、JENESISの藤岡さんも話をしてくれていましたが、そもそも仕様としてしっかり「引き算」しながら不要なものを省いていくこと、そして、他のセッションでもあったようにちゃんと省エネ設計の仕組みを実装していくこと。もうなるほどを頷くばかりでした。個人の興味がSORACOMサービスと直結したところではなかったのですが、IoTハードウェア周りの知識を深める良い機会になりました。
それにしても、サービスインしてロット製造した1万台が一気に無くなった話は、台数的に本当にすごいなと思いました。それだけの台数を作って、在庫が無くなりました!って言ってみたい(笑)

第3位:LLMと共に進むSORACOMサポートの挑戦と効果

タイトルからおそらくRAG(Retrieval-Augmented Generation)の話は当たり前に出てくるとは思いましが、活用方法を含めて、とても興味深い話を聞くことが出来ました。個人的にも、お問い合わせとかカスタマーサポートとか、一次回答にはかなり使える技術だと思っているので、どんな感じでやっているのかを聞けたのが本当に良かったです。社内で試行錯誤しながら、完成度を上げていっているそのプロセス自体がとても勉強になりました。ありがとうございます!

その他:IoTの仲間が集うコミュニティ「SORACOM UG」

SORACOM UG自体は知ってましたが、イベントとしては初参加!ソラコムイベントのラストセッションだったので、普段の雰囲気は分かりませんが、作り手が好きにサービスを使い倒している感じが、ユーザーコミュニティらしいなと感じました。

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最後:SORACOM Flux

個別のセッションと言う訳ではないですが、個人的には「SORACOM Flux」はかなりヤバいサービスだなと思いました。SIM経由での通信周りから、SORACOM Lagoonで可視化まで一気通貫でやれるだけで、かなり良い感じだと思っていたのに。更に、ノーコードで各アクションとの連携も出来て、その中で生成AIのモデルを使った連携も可能で、この一気通貫な感じが、シナリオがマッチした場合は、もうこの構成1択で良いじゃんと言う分かりやすさがすごいなと。これは、さっそく使ってみるしかないなと思いました。
セッション・展示のそれぞれに良さはいろいろありましたが、一番の衝撃がこれ

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展示関連

Seeed Studio

新製品の省電力セルラーマイコンボード「Wio BG770A」
各セッションを聞いていた中でも、省電力化への取組みは個人的にも非常に興味深かったが、この開発ボードは、LTE通信の省力化機能(eDRX/PSM)をサポートしているそう。このまま製品に組み込むなどは想定していない開発ボードではあると思うが、この開発ボードである程度試作で評価を進めて、このボードのアーキテクチャを流用して、ボード開発を依頼すれば、基本的には省力化へ大きく貢献できる可能性が高い。

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電力がある程度確保されている状況で、とにかくネットワークに繋がれば良い環境ではない、特にSIMを必要とする環境では、省力化がすごくポイントになってくると感じており、この開発ボードを非常に魅力的に感じました。

軽食提供

セッションを聞いたり、展示ブースを回ったり、楽しくてゆっくりする時間がなかったので、軽食提供は本当に助かりました!感謝!

昼食時の軽食!
かなり話し込むケースが多かったので、昼過ぎのセッション前に軽食を貰えたのは良かったです。これを食べて、午後からのセッションも頑張って聞けました!

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夕方のセッション前に頂きました!
さすがに疲れ始めてたので、めちゃくちゃ嬉しかったです!エネルギー補給!

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おしまい

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