1. はじめに
前回はオンプレミスのLinuxサーバーにSoftEther VPN Serverを構築しました。
[オンプレ]SoftEther VPN ServerをUbuntuにインストール - Qiita
今回はConoHa VPSに構築します。
前回との違いは以下の通りです。
- CentOS Stream8を使用
- VPS上にDHCPサーバーを用意していないため、仮想DHCPサーバー機能を有効にしている
2. SoftEther VPN Serverをインストール
必要パッケージをインストールする。
sudo su
dnf install -y gcc make
作業用ディレクトリに移動する。
mkdir tmp
cd tmp
最新版をダウンロード、解凍する。
https://www.softether-download.com/ja.aspx?product=softether
wget https://~.tar.gz
tar -xzvf softether~.tar.gz
ビルドする。
cd vpnserver
make
ディレクトリを移動、パーミッションを設定する。
cd ..
mv vpnserver /usr/local
cd /usr/local/vpnserver
chmod 600 *
chmod 700 vpncmd vpnserver
サービスに登録する。
nano /etc/systemd/system/vpnserver.service
次の通り編集する。
[Unit]
Description=SoftEther VPN Server
After=network.target
[Service]
Type=forking
User=root
ExecStart=/usr/local/vpnserver/vpnserver start
ExecStop=/usr/local/vpnserver/vpnserver stop
Restart=on-failure
RestartSec=3s
[Install]
WantedBy=multi-user.target
Ctrl + X → Y → Enterで保存。
systemctl daemon-reload
systemctl enable vpnserver
systemctl start vpnserver
サービスを有効化。
3. ファイアウォールの許可設定
nano /etc/firewalld/services/vpnserver.xml
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<service>
<short>VPN</short>
<description>SoftEther VPN Server</description>
<port protocol="tcp" port="443"/>
</service>
Ctrl + X → Y → Enterで保存。
firewall-cmd --add-service=vpnserver --zone=public --permanent
firewall-cmd --add-service=ipsec --zone=public --permanent
firewall-cmd --reload
reboot #最後に、サーバー再起動しておきます。
4. 管理ツールからサーバーに接続、設定
クライアントPCにSoftEther Server Manager for Windowsをインストールする。
https://www.softether-download.com/ja.aspx?product=softether
- リモートアクセスVPNサーバーを有効
- 仮想ハブを作成
- L2TPサーバー機能を有効
- 事前共有キーを設定
- VPN Azureは無効
- ユーザーを作成
- 仮想ハブと物理NIC(本記事の場合「eth0」)をローカルブリッジする
- 「SecureNATの設定」>「仮想NAT機能を使用する」のチェックを外す
- 「SecureNATを有効にする」をクリックする
以上で構築完了です。
※ローカルブリッジと仮想NATを同時に有効化するとパケットのループが発生してサーバーがハングアップする可能性があるので要注意。
VPNFAQ005. VPN Server のプロセスの CPU 使用率が何もしていないのに異常に高くなる - SoftEther VPN プロジェクト
※VPN接続時、VPNサーバー自身にアクセスしたい場合は下記サイトに記載の設定が必要です。
VPNサーバー構築(SoftEther VPN Server) - CentOSで自宅サーバー構築