はじめに
CSSのappearance
プロパティは、HTML要素のデフォルトスタイルをそのままにするか、リセットして自由にカスタマイズできるようにするためのものです。例えばボタンなど、標準スタイルをリセットして見た目を調整したいときに便利です。
最近、初めてこのプロパティを使い、今後も使用頻度が増えそうだと感じたため、使う際の注意点についても調べてみました。この記事では、appearance
の使い方や注意点について、初心者の方にも分かりやすく解説します。
appearanceの使い方
基本構文
.element {
appearance: none;
}
.element {
appearance: auto;
}
主な値
・none:デフォルトのスタイルをリセット。要素が持つ標準のスタイルを無効化し、デザインをカスタムすることできます。
・auto:デフォルトのスタイルを適用します。
appearanceの使用例
See the Pen appearance by 丸山悠希 (@iwdulmiq-the-builder) on CodePen.
※ "Result"ボタンを押すとプレビューが表示されます。こちらは、appearance
プロパティの設定によるスタイルの変化やスタイルをリセットして、デザインをカスタマイズする例になります。
auto
を指定すると、要素が持つデフォルトのスタイルが適用されます。一方で、none
を指定するとデフォルトスタイルが解除されます。この際、border
が太くなり、ホバーアクションが無効化されていることが分かります。
デフォルトスタイルが邪魔になる場合、余分なスタイル指定が増えてコードの可読性が低下することがあります。そのような時、appearanace
でデフォルトスタイルをリセットすることで、自由にデザインしやすくなるというメリットがあります。
appearanceの注意点
ブラウザ対応
主要なブラウザ(Chrome、Firefox、Safari、Edgeなど)では対応していますが、一部未対応のブラウザもあるため、確認してから使用するようにしましょう。
ベンダープレフィックス
古いブラウザや特定の環境での互換性を考慮する場合、ベンダープレフィックスを加えることでカバーできるケースがあります。
appearance
プロパティを使用する際、ベンダープレフィックス(例: -webkit-)が必要だった時期があったようですが、最新のブラウザではほとんど不要かと思います。
しかし、互換性に配慮する場面や学習の一環として覚えておくと、将来的に役立つかもしれません。
・参考記事
まとめ
appearance
プロパティを活用することで、ボタン要素やフォームなどのデフォルトスタイルをカスタマイズしやすくなります。ぜひappearance
プロパティを使って、自由にカスタマイズしてみてください!