Microsoft Copilot Studioを使って、石川県能登町災害支援情報を回答する会話型生成AIチャットボットを爆速で作ります。作成時間は約1時間程度です。ちなみに、この記事を書くのにはその倍ぐらい掛かっています。
作成したサイトはこちらです
会話型で問い合わせることが出来ます。必要な情報を能登町役場のホームページより取得して、会話ベースで回答してくれます。
会話型生成AIチャットボットを作ろうと思い立った
石川県能登町役場のホームページを見れば、必要な情報は掲載されているのですが、「いま自分が欲しい情報のみ」に特化して探せるかというと、なかなかそういう訳には行きません。もちろん、ホームページの検索機能はあるので、検索することは出来るのですが、複数ページがヒットするので、それぞれのページを確認した上で、自分が必要な情報を自分で探す手間が残ります。
そこで、今回着目したのが、Microsoft Copilot Studioです。会話形式で問合せし、会話形式で生成AIが応答してくれるので、必要な情報にたどり着きやすくなります。また、参考にしている情報は能登町役場のホームページの情報であり、参照している情報のURLも合わせて教えてくれるので、最終的にはそちらを確認することで正確な情報を得ることができます。
現地の情報がなかなか得にくい人の役に立てば
石川県能登町では、他の地域と同様で空き家の課題などがあり、令和6年能登半島地震でも空き家も多くの被害が受けていると思われます。しかしながら、なかなか現地に行くことが出来なかったり、その手続きをどうしたら良いのかという課題もあると考え、そういった方が、まずはちょっと対応方法を調べてみるといった情報源になれば良いと思っています。
Microsoft Copilot Studioとは
CopilotStudioとは、Microsoftが提供するエンドツーエンドの会話型AIプラットフォームです。自然言語またはグラフィカルインターフェイスを使用して、強力で接続されたコパイロットを作成およびカスタマイズできます。CopilotStudioを使用すると、業界、部署、役割の枠を超えて、さまざまなリクエストに対応するチャットボットを簡単に構築できます。
Microsoft Copilot Studioの設定画面
このような画面で設定することが出来ます。いろいろ設定する必要はなく、チャットボットの名前やアイコンなどを設定できます。
生成AIのデータソースの設定
「設定」メニューより、生成AIが参照するデータソースを指定することが出来ます。
Copilot Studioでは、公開WEBサイトの参照も可能なので、能登町役場のURLを入力しました。
能登町役場のホームページはこちら
STUDIOとは
STUDIOは、ノーコードでWEBサイトを構築できるツールで、コードを書く必要がなく、ドラッグ&ドロップでサイトレイアウトや要素の配置が可能です。また、デザインテンプレートも数多くあるので、オシャレなサイト構築なども行うことが出来ます。また、作成したサイトは1クリックで公開まで出来ます。
今回は、埋め込みコードが使用できるサイトを素早く構築でき、かつ、公開までシームレスで実装できると考えて、STUDIOでサイト構築をしました。とは言っても、空のページを作成して、埋め込みコードにMicrosoft Copilot Studioで生成した埋め込みコードを埋め込んだだけです。
Micosoft Copilot Studioの連携先としては、Slack/LINE/Facebook/Teamsなどが利用できるのですが、今回は早く作ることを目標として、STUDIOを使用することに決めました。
サイト公開にあたって
Microsoft Copilot Studioで会話側AIチャットボットを作成して、STUDIOで公開するまでにかかった時間は約1時間程度です。これで誰もが使いやすくという状況ではまだまだないとは思いますが、ちょっとでも助かる人がいたり、これが出来るならもっとこれも出来ないか?といった次の発想に繋がっていくサイクルも大切だと思っています。
知りたいことがある程度決まっているならチャットボット経由で問合せするのも良いと思いますし、幅広い情報をとにかく知りたいというのであれば、直接ホームページをいろいろ見てみるのも良いと思いますし。目的や使い方に合ったインターフェイスが用意されていくのが良いと思うので、ケースバイケースで利用してもらえたらと思います。
運用コスト
Microsoft Copilot Studioは有料サービスで、基本料金は、25,000円/月から利用可能です(2024年2月24日現在)。今回は、無料デモ版で作成しているので、約60日程度で利用がストップしてしまいますが、それまでにはもう少し状況も変わってくるかなと思うので、とりあえずプロトタイプとして公開しています。
最後に
開発に至った経緯や実際に作ってみた過程や想いなどはこちらにも記載しています。良かったら読んでください。