この記事では、SORACOM Flux の AIアクション で OpenAIモデル を使用する方法について解説します。
SORACOM Flux の AIアクションとは
AIアクション は、AIモデルとプロンプトを指定して、SORACOM Flux から生成AIと連携することが簡単に出来るようになります。AIモデルに指示や質問をして、そのレスポンスを次のアクションに渡すことが出来ます。これにより、データや画像解析などさまざまなシーンにおいて生成AIとの連携がローコードで可能となります。
Flux 上では以下のアイコンで表示され、AIモデルの選択やプロンプトの指定などを行うことが可能です。
今回は、このAIアクションの中でも、OpenAIモデルを使用する方法について解説します。
AIアクションの詳しい情報はこちらを参照してください。
クレジットがなくなったんですが
現在、SORACOM Flux の AIアクションはクレジットを消費する形となっており、事前に用意されているクレジット分を消費しながら様々なモデルを使うことができます。
Azure OpenAI/Amazon Bedrock/Google Geminiなど、さまざまなAIモデルを SORACOM Flux で選択できるのがすごく便利な一方で、現在はクレジットの料金体制については、まだまだ準備中という状況もあり、クレジットが枯渇すると継続的に運用が出来なくなるという課題も発生します。
そこで、ライセンス持ち込みが可能で、SORACOM Flux のクレジットがなくても利用できるOpenAIモデルの使用方法について今回は解説します。尚、OpenAIサービスの利用料は掛かるので、その点は注意して下さい。
事前準備:OpenAIのAPI Keyの作成
SORACOM Flux で OpenAIモデル を使用する場合は、『ライセンス(API Key)持ち込みのみ』が対応しています。そのため、OpenAIのサービスでAPI Keyを作成する必要があります。
この記事では、OpenAIのアカウント作成などに関する説明は割愛しますが、アカウントを作成して、API Keyを生成する場合には以下の画面から生成することが出来ます。
生成した API Key は SORACOM Flux 上で入力する必要が出てくるので、必ずメモを取っておきましょう。
OpenAIをAIモデルで選択
ここでは、AIモデルでOpenAIを使う方法を説明します。
「OpenAI を利用する場合、お客様自身のライセンスが必要です」
とあるように、自分のOpenAIのライセンスを使用する必要があり、先ほど作成した OpenAI の API Key がそれにあたります。
[AI モデル] の選択で、OpenAI の以下のモデルの内、いずれかを選択します。
- OpenAI (GPT-4o)
- OpenAI (GPT-4o mini)
OpenAIを利用する際には、ライセンス(API Key)持ち込みが必要になるので、[認証情報] を設定する必要があります。
[認証情報を追加] のボタンを押すと、以下のような画面になるので、任意の [認証情報ID] の設定と [API トークン] の設定を行います。これにより、OpenAIモデルを使用することが出来るようになります。
認証情報を削除する方法
いろいろ試している過程で認証情報をいろいろ作ってしまい、不要になることがあります。その場合は、以下の記事を参考に、ユーザーコンソール 画面の 右上の [セキュリティ] のメニューより削除することが可能です。
SORACOM Flux のみを操作していると、この認証情報の削除がどこから出来るのか分からなくなり、自分も調べて対応したので、参考までにこちらでも取り上げます。
最後に
SORACOM Flux はローコードでいろいろなことが出来て、AIアクション を使って、生成AIとの連携がかなり容易になっている点が個人的には推しポイントです。ただ、現時点(2024/11/15)では、クレジットを増やして使えるPro/Enterpriseの料金プランがまだ準備中となっているので、AIアクションを使ってちょっと何かを作ってみた場合に、すぐにクレジットが枯渇します(笑) なので、しばらくは継続的に運用を回そうと思うと、OpenAIモデルを使用する必要が出てくるので、この記事を参考にしてもらえたらと思います。
その他の参考リンク