はじめに
初めまして@yukiji_89です。
現在、東京でフロントエンドエンジニアとして働いております。
僕が30歳未経験からプログラミング学習を始めて、エンジニアになるまでの話をまとめました。
学習期間は4.5ヶ月、インターン4.5ヶ月(転職活動含む)を経て、エンジニアへ転職しました。
未経験からエンジニアになるまでにやってきた事を、振り返りながら書いていきたいと思います。
転職を決意したきっかけ
情報系専門学校を卒業してからアパレル業界で8年間働いてきました。
顧客様に喜んで頂くために最高のサービスを考えながら、日々奮闘していました。
気が付けば、副店長として店舗で1番の売上げを作るようになっていました。
しかし、ファストファッションブーム到来によって、中価格帯のアパレルブランドの厳しい時代が到来します。
年々テナントビルの入店も減っていく中で「このままではヤバイかも」と思うようになりました。
元々30歳までには何か新しい仕事に挑戦したいと決めていたので、業界を変えて転職しようと決意しました。
WEB系エンジニアを目指した理由
最初は「販売の経験を活かそう」と思い、人材営業、不動産、パーソナルトレーナー等が転職候補にありました。
そんな時、転職活動以外にも何か新しいことを始めようと、progateでプログラミング学習を始めました。
プログラミング学習は、最初は何も分からない状況でした。
しかし、繰り返し学習することで知識が蓄積して、さらに新しい事に挑戦できるのがとても楽しく、気が付いたら「もっと学習したい」と思うようになっていました。
そこで出会ったのがWEB系エンジニアという職業でした。
業界的な需要、働き方、技術力次第で収入を上げられる見込みがあるのが魅力的だと思いました。
あとは30歳からエンジニアになれるのかどうか、それだけでした。
自分なりに情報収集をし、プログラミングスクールの体験会に足を運びました。
そこで「仕事を辞めてエンジニアを目指そう」と決意しました。
WEB系エンジニアになる為の方法
自分なりに調べた結果、良質なポートフォリオを作成する事がエンジニアになる為の一番の近道だと結論が出ました。
エンジニアを採用する企業も、どれくらいのスキルがあるのかをポートフォリオを見て判断しています。
具体的には、ポートフォリオに実装した機能や使用した技術です。
例えば、独学で学んだ内容を実装したポートフォリオは、他人と差別化する事ができます。
後述しますが、僕は特にフロント部分の実装に力を入れてポートフォリオを作成しました。
プログラミングスクールで基礎力を鍛える
名古屋のTECH CAMP(現プログラミング教養コース)に2018年10月〜2019年2月中頃まで受講生として通っていました。
TECH CAMPを選んだ理由は、3つあります。
・ポートフォリオを作成するのがゴールであったこと。
・教室が綺麗で学習に集中しやすい環境であったこと。
・メンターさんの対応が良かったこと。
個人的にTECH CAMPを選んだ一番の理由は、教室があったからと言っても過言ではないです。
学習にフルコミットする環境に身を置けたのは良かったと思います。
スクールのカリキュラムは未経験でも分かりやすく、基礎的な部分は網羅する事が出来ました。
また、学習の進捗管理などをコーチングして頂けたので、モチベーションを維持する事が出来ました。
スクールをフル活用するために行った2つのこと
1. 仲間を作る
同じ受講生の方はこれからエンジニアになる同士です。
スクールを卒業後も、エンジニアとして切磋琢磨できる仲間を作ることは自己研鑽にも繋がると思います。
スクールでは「夕礼」という時間に、今日学んだ事をメモに書き出して共有する時間があったので、夕礼のたびに知り合いが増えていきました。
東京に来てからも、この時出来た仲間とはご飯を食べに行ったり、情報を共有したりしています。
2. メンターさんと仲良くなる
メンターさんは、未経験で学習中の自分よりも確実に知識があります。
カリキュラムに載っていない技術やツールを使って、ゴリゴリ開発しているメンターさんも居ました。
(メンターのKさんはLINEみたいなアプリを自力で作ってた。)
仲良くなると「最近○○っていうツールを使っているんですが、なかなか良いですよ」みたいな話が聞けたりします。
メンターさんに教えてもらったBoost Noteはエンジニアになった今でも活用しています。
メンターさんには自分のことを覚えてもらえるように、積極的に話しかけました。
会話の内容は大体こんな感じです。
・メンターさんの趣味・趣向
・今学習している技術など
・最近使っているオススメのツールなどはあるか
・エンジニアを目指しているのか
・どういうエンジニアになりたいのか
メンターさんに聞きたいことを事前にメモして、情報収集していました。
メンターとしてインターン採用が決まる
教室の責任者の方から直接お話を頂き、2019年の2月中旬にインターンでの採用が決まりました。
この時、学習を開始して4ヶ月が経過しており、基礎を教えられる知識は十分あると実感していました。
元々接客業をしていたこともあり、面白そうだなと思ったので、エンジニアになるまでの期間、学習しながらインターンとして働く事になりました。
はじめに〜でも述べましたが、このインターン期間が4.5ヶ月続きます。
え?? インターン期間長くね?? って思った方もいるかと思います。
これはポートフォリに拘りすぎたのもあると思うのですが、純粋に楽しかったからだと思います。
一緒に働いていて、誰1人として感じ悪い人がいなかったんですよね。
僕が辞める時も、インターンなのに送別会を開いてくれたり、お手紙や送別品を頂いたりしました。
人の暖かさがある、良い会社だなと思いました。
生徒さんからも、有難い事にお手紙と送別品を頂きました。
このインターンでの経験から、瞑想、読書、メモ書きが習慣化しました。
ついにポートフォリオが完成
※現在本番環境は停止中。
※コードはGitHubに残しています。
製作期間は約3ヶ月。
趣味のフィットネスとSNSを組み合わせたWEBアプリケーションを開発しました。
2月〜はメンター業務と並行だったものの、度重なるデザイン変更と仕様変更により、想定より時間がかかってしまいました。
作りながらスキルアップしていくので、「あそこ直したいな」とか「あ、この機能つけたら良さげかも」みたいな感じで、どんどん制作期間が伸びてしまいました。
ヘッダーだけで4回作り直してます。
これからポートフォリオを作る方は、「デザイン」「仕様」「制作期間」は厳守で制作することをオススメします。
基本的なCRUD機能を実装したポートフォリオと差別化する為に、フロントのリッチ化に全エネルギーを注ぎました。
具体的には、CSSアニメーションやJavaScriptを活用してUI/UX向上を意識しました。
特に力を入れたのが、どの端末でもキレイに見えるように完全レスポンシブデザインでレイアウトを構築しました。
バックエンドで実装した機能は以下の通りです。
デプロイなどのエラーに遭遇した際は辛い時期もありましたが、エラーを解決するたびに一歩前進している実感を得られたので、充実した毎日を送っていました。
1人でフルスクラッチでアプリケーションを作ると、自分がどの分野(フロントかバックまたはインフラ)に向いているのか、ある程度分かってくるので、必ず作ることをオススメします。
転職活動から内定獲得
書類選考から内定獲得までは、約1ヶ月です。
結論として、東京のWEB系自社開発企業に内定を頂く事ができました。
転職活動の内訳は以下の通りです。
内定 1社
書類落ち 10社
2次面接辞退 2社
3次面接落ち 1社
転職活動ではGreenをメインに使っていました。
友人はtwitterで転職していたので、転職サイトが全てでは無さそうです。
書類選考時は下記に当てはまれば、採用ハードルが高そうと感じても書類を送りました。
・東京または名古屋
・WEB系エンジニア(フロントorバック)
・自社サービスがある(または自社も受託も両方やっている)
・モダンな環境でスキルアップが出来そうか
・募集要項の「実務経験〜年以上」は気にせずエントリー。
・「未経験可」のチェックボックスは入れずに企業検索。
内定を頂けた企業は「フロントの設計・構築の実務経験3年以上」と記載されていました。
実務経験○○年以上と記載されていても、その時のタイミングや、ポートフォリオの質が良ければ選考が通る可能性は十分あります。
面接ではモダンな環境でスキルアップが出来そうかを質問や肌感でキャッチアップしていきました。
内定獲得後は、同じチームの先輩方と面談の機会を設けて頂き「この人達と一緒に働きたい」と思ったので、内定を承諾しました。
フロントエンドを選んだ理由
フロントエンドを選んだ理由は純粋に楽しいからです。
ポートフォリを作り始めた頃は、ヘッダーを作るのに1日かかっていました。
次の日になったら「うわ、なんかダサい」と言って作り直したりしたこともありました。
気がつけば、思い通りにいかないフロント構築を「もっと学習して極めたい」と思うようになりました。
今後1〜2年のビジョンは、SPAアプリケーションの開発ができるエンジニアを目指して、日々学習していきたいと思います。
おわりに
結論として、30歳未経験でもエンジニアへの転職は可能です。
ただし、30代でエンジニアへの転職は、20代に比べると採用ハードルが高くなるのは間違いないです。
僕は、日々学習しながら「この年で本当にエンジニアへ転職できるのであろうか」と不安になる日も少なくありませんでした。
それでも、とにかくやるしかありませんでした。
完璧よりも前進。
真剣に取り組めば、それだけ周りに仲間や、背中を押してくれる人が増えます。
この投稿が、これからエンジニアを目指す方の参考になれば幸いです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。