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【Laravel入門】データベーステーブルとマイグレーション

Last updated at Posted at 2018-04-30

次はデータベースのテーブルを作成する。ちなみにデータベースは(設定に時間がかかりそうだったので)phpmyadminであらかじめ作成しておいた。

最初にデータベースとサーバーの起動を忘れずに!(自分はMySQLとApacheを使用している。)

テーブル作成の流れ

現在、テーブルは全く作成されていない状態である。ここから少しずつ作業を進める。作業は以下の手順で行う。

  1. テーブルの下地となるマイグレーションファイルを生成する。
  2. マイグレーションファイルにカラムの構造を書き込む。
  3. データベース側にマイグレーションファイルの内容を反映させる。

マイグレーションファイルの作成

実は、マイグレーションファイルは既に存在している。database/migrationsディレクトリに以下のファイルがあるはずだ。

  • 2014_10_12_000000_create_users_table.php
  • 2014_10_12_100000_create_password_resets_table.php

デフォルトでユーザー認証やセキュリティのためのマイグレーションファイルが用意されているのだ。今回は使用しないので、この2つは削除する。

改めて自分でusersテーブルを作ってみよう。以下のコマンドを実行する。

$ php artisan make:migration create_users_table
Created Migration: 2018_04_30_111357_create_users_table

実行後、database/migrationsディレクトリにマイグレーションファイルが作成されているはずだ。ファイル名は、タイムスタンプとコマンド時に入力したcreate_users_tableで構成されている。

早速内容を見てみる。(コメントは削除した。)

2018_04_30_111357_create_users_table.php
<?php

use Illuminate\Support\Facades\Schema;
use Illuminate\Database\Schema\Blueprint;
use Illuminate\Database\Migrations\Migration;

class CreateUsersTable extends Migration
{

    public function up()
    {
        Schema::create('users', function (Blueprint $table) {
            $table->increments('id');
            $table->timestamps();
        });
    }

    public function down()
    {
        Schema::dropIfExists('users');
    }
}

内容は大まかに説明するとこうだ。

  • use文で使用したいクラスを宣言する。
  • CreateUsersTableクラスMigrationクラスを継承している。
  • CreateUsersTableクラスにはup関数down関数がある。
  • up関数の中でカラムを定義する。
  • down関数の中ではテーブル削除の処理が記述されている。

さらに、カラムを構成する部分はこうだ。

  • Schemaファザードcreateメソッドを使う。
  • createメソッドでは、第1引数にテーブル名のusers、第2引数にクロージャを指定する。
  • クロージャでは、第1引数にBlueprintオブジェクト、第2引数に$tableを指定する。
  • Blueprintオブジェクトのメソッドでカラムを定義する。カラムの型名が、そのままメソッド名になっている。
  • メソッドの実行には->(メソッドチェーン)が使用される。

なお、公式ドキュメントを含めて色々調べていたら、ファザードやスキームビルダなど様々な用語が出てきて戸惑ってしまった。しかし、その都度丁寧に調べすぎていては、自分自身の学習スピードが極端に落ちてしまう。そのため、これらの記事の目的は自分自身がLaravelの概要を理解し、後で復習できるようにするためにしている。

細かい部分については誤りもあると思うが、寛大な心で見守っていただけるとありがたい。(さらにご指摘いただければ・・・!)

編集

カラム構成を、以下のように変更する。

2018_04_30_111357_create_users_table.php
Schema::create('users', function (Blueprint $table) {
    $table->increments('id');
    $table->string('email', 191)->uniqe();
    $table->string('password');
    $table->string('name');
    $table->timestamps();
});

$tableに対して、カラム型名のメソッドが実行されていく。メソッドの後には('name')のようにカラム名を指定しよう。

カラム名をインデックスとして扱う連想配列$tableが作成されている、というイメージなのだろうか?

さらに、emailカラムのuniqe()はインデックスと呼ばれるものだ。他にはprimary()index()などがある。

なお、インデックスにuniqeとprimaryを指定した場合、5.5系のLaravelでは、767バイト以下、つまり191文字数以下の文字列しか扱えない。1文字が4バイトとして扱われるためだ。そのため、今回はstringメソッドの第2引数として文字数を指定しなければならなかった。詳しくは以下の記事をご覧いただきたい。

Laravel5.4 + MySQL5.5.9 でusersテーブルのマイグレーション時に Syntax error

マイグレーションの実行

マイグレーションファイルを作成したので、早速データベースに反映させよう。

$ php artisan migrate
Migration table created successfully.
Migrating: 2018_04_30_111357_create_users_table
Migrated:  2018_04_30_111357_create_users_table

phpmyadminを起動させていれば、テーブルの構造が簡単に確認できるだろう。なお、作成した覚えのないcreated_atカラムとupdated_atカラムは、timestampsメソッドを実行すると自動的に作成されるものだ。

データベースの構造を表示するartisanコマンドが見当たらなかったので、phpmyadminをインストールしていない場合は、各データベースにログインし、そこで構造を見てみよう。

以下に、一例としてMySQLの確認方法を記載する。

$ mysql -u データベースのユーザー名 -D データベース名 -p
Enter password: 

mysql> show tables;
+--------------------+
| Tables_in_testlara |
+--------------------+
| migrations         |
| users              |
+--------------------+
2 rows in set (0.00 sec)

mysql> desc users;
+------------+------------------+------+-----+---------+----------------+
| Field      | Type             | Null | Key | Default | Extra          |
+------------+------------------+------+-----+---------+----------------+
| id         | int(10) unsigned | NO   | PRI | NULL    | auto_increment |
| email      | varchar(191)     | NO   |     | NULL    |                |
| password   | varchar(255)     | NO   |     | NULL    |                |
| name       | varchar(255)     | NO   |     | NULL    |                |
| created_at | timestamp        | YES  |     | NULL    |                |
| updated_at | timestamp        | YES  |     | NULL    |                |
+------------+------------------+------+-----+---------+----------------+
6 rows in set (0.00 sec)

mysql> desc migrations;
+-----------+------------------+------+-----+---------+----------------+
| Field     | Type             | Null | Key | Default | Extra          |
+-----------+------------------+------+-----+---------+----------------+
| id        | int(10) unsigned | NO   | PRI | NULL    | auto_increment |
| migration | varchar(255)     | NO   |     | NULL    |                |
| batch     | int(11)          | NO   |     | NULL    |                |
+-----------+------------------+------+-----+---------+----------------+
3 rows in set (0.00 sec)

mysql> \q
Bye

作成した覚えのないmigrationsテーブルが存在しているが、これはマイグレーションの初回実行時に自動的に作成されるテーブルだ。migrationカラムには、今回マイグレーションを実行したファイル名である2018_04_30_111357_create_users_tableが入っている。

ロールバックによるテーブル削除

もしテーブルを削除したい場合は、ロールバックを行い今までのマイグレーションの実行を無かったことにする。決してテーブルを直接削除するためのコマンドを実行する訳ではないのだ。

$ php artisan migrate:rollback
Rolling back: 2018_04_30_111357_create_users_table
Rolled back:  2018_04_30_111357_create_users_table

これでusersテーブルは消える。さらに、migrationsテーブルのmigrationカラムからも2018_04_30_111357_create_users_tableのレコードが消える。

up関数とdown関数

ここで、クロージャにup関数とdown関数が存在していたことを思い出していただきたい。そして、down関数には以下の記述がされている。

Schema::dropIfExists('users');

このdropIfExistsは、引数であるusersテーブルが存在していた場合、それを削除するメソッドだ。

要は、ロールバックはdown関数を実行するコマンドなのだ。逆に、マイグレーション実行時にはup関数が実行される。

以下に、up関数とdown関数が各々実行されるコマンドを記載しておく。

up関数を実行

作成したマイグレーションファイルが全て実行される。

php artisan migrate

down関数を実行

最後に実行したマイグレーションファイルが戻される。

php artisan migrate:rollback

stepオプションで巻き戻す回数も指定できる。

php artisan migrate:rollback --step=5

全て実行したマイグレーションファイルが戻される。

php artisan migrate:reset

up関数とdown関数には、それぞれ真逆の処理を書いておけば良いということだろうか?

とりあえず今回はここまで。

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