#はじめに
ScrapboxではTeX記法(正確にはKaTeX)を使って数式を書くことができます。
##Scrapbox?
端的に言えば、Google Documentのような、多人数が連続で編集できる共有ノートのようなものです。
Google Documentとは違って、デザインやUserScriptを適用できたりと、色々利点があります!
最近では、いろんなところで使われているみたいですね!
使ってみると、色々便利だと思います!使ってみてはいかがでしょうか!(宣伝
##今回は
機能の一つであるTeX記法を使って、数学のノートとして使うなら、ここら辺は使えておきたい!というものをまとめております。
(まあ、物理のノートとしても使えると思いますが…)
ぜひご活用ください!
#上付き文字、下付き文字
[$ a_n-a_{n-1}=x^2-1]
$a_n-a_{n-1}=x^2-1$
本当に基本的な記法、乗とか数列の下付き文字をつけられる
n-1
などの数式を下付き文字とかに入れたい場合は、ちゃんと{}
で囲むように。
単にa^n-1
と書くと、↓になってしまう。
$a^n-1$
#分数
[$ y=\dfrac{x^{\tfrac{1}{3}}-1}{2}]
$ y=\dfrac{x^{\tfrac{1}{3}}-1}{2}$
\dfrac
や\frac
、\cfrac
など色々あるよ
#三角関数
[$ \sin^2x+cos^2(y+1)=1]
$ \sin^2x+\cos^2(y+1)=1$
\tan
や\arcsin
とかいろいろあるぞ
#ルート
[$ \sqrt{x}+\sqrt[3]{x} ]
$ \sqrt{x}+\sqrt[3]{x}$
以前まで、[]
が使えませんでしたが、]
の前に半角スペースを入れることで、三乗根が表現できるようになったみたいです。
#極限、和、積分など
[$ \lim_{n \to \infty} \sum_{k=1}^{n}\dfrac{1}{n+k} = \int_0^1\dfrac{1}{1+x}dx = \bigg[\log(1+x)\bigg]_0^1 =\log 2 ]
$ \displaystyle{\lim_{n \to \infty} \sum_{k=1}^{n}\dfrac{1}{n+k} = \int_0^1\dfrac{1}{1+x}dx = \bigg[\log(1+x)\bigg]_0^1 =\log 2 }$
積分区間などを指定するときは、指定したい場所に応じて、上付き下付きを設定します。
#アクセント
[$ \vec{A}+\vec{B}=\overrightarrow{AB}=(a'_x+b''_x,\;a'_y+b''_y)]
微分とかで使うダッシュは、'
でOK。
論理とかの否定は、\bar{A}
や\overline{AB}
でOK。
#括弧
[$ () [] {} | \| ]
$ ()\ []\ {}\ |\ || $
括弧は単純に記号を入力するだけでも良いし、
[$ \lparen \big\rbrack \Big\lbrace \bigg\vert \Bigg\Vert]
$ ( \big\rbrack \Big\lbrace \bigg\vert \Bigg\Vert$
でもよい。
大きさは例のように\big
~\Bigg
まである。
大きく設定すれば、積分の項目の例のように、積分区間を書くことができる。
#行列
[$ \begin{matrix} a&b \\ c&d \end{matrix}]
matrix
部分を変えることで、いろいろできる。
(
なら、pmatrix
[
なら、bmatrix
{
なら、vmatrix
|
なら、Vmatrix
||
なら、Bmatrix
cases
を選ぶと
下みたいな場合分けもできる。
[$ x = \begin{cases} a&(x=0)\\ b&(x\neq 0) \end{cases}]
aligned
やalignedat
、gathered
もあるみたい。
見た感じ便利そうなのは、alignedat
あたりかな。
[$ \begin{alignedat}{2} 10&x+ &3&y = 2 \\ 3&x+&13&y = 4 \end{alignedat}]
#文字の大きさ
[$ \Huge{AB}\huge{AB}\LARGE{AB}\Large{AB}\large{AB}\normalsize{AB}\small{AB}\scriptsize{AB}\tiny{AB}]
$ \Huge{AB}\huge{AB}\LARGE{AB}\Large{AB}\large{AB}\normalsize{AB}\small{AB}\scriptsize{AB}\tiny{AB}$
#等号不等号
[$ = \le \ge < > \ne]
$ = \le \ge < > \ne$
#空欄
[$ a \, b \ c \> d \: e \; f \quad g \qquad h \! z]
$ a , b \ c \kern{0.22em} d \kern{0.22em} e ; f \quad g \qquad h \negthinspace z$
使えるか分かんないけど。
#ギリシャ文字
[$ \Alpha \alpha]
[$ \Beta \beta]
[$ \Gamma \gamma \varGamma \digamma]
[$ \Delta \delta \varDelta]
[$ \Epsilon \epsilon \varepsilon]
[$ \Zeta \zeta]
[$ \Eta \eta]
[$ \Theta \theta \varTheta \vartheta \thetasym]
[$ \Iota \iota]
[$ \Kappa \kappa \varkappa]
[$ \Lambda \lambda \varLambda]
[$ \Mu \mu]
[$ \Nu \nu]
[$ \Xi \xi \varXi]
[$ \Omicron \omicron]
[$ \Pi \pi \varPi \varpi]
[$ \Rho \rho \varrho]
[$ \Sigma \sigma \varSigma \varsigma]
[$ \Tau \tau]
[$ \Upsilon \upsilon \varUpsilon]
[$ \Phi \phi \varPhi \varphi]
[$ \Chi \chi]
[$ \Psi \psi \varPsi]
[$ \Omega \omega \varOmega]
#記号
[$ \infty]
$\infty$
[$ \forall]
$\forall$
[$ \exist]
$\exists$
[$ \in\subset]
$ \in\subset$
[$ \because\therefore]
$ \because\ \therefore$
[$ \cap\cup]
$ \cap\cup$
[$ \dots\cdots\ddots\ldots\vdots\sdot]
$ \dots\ \cdots\ \ddots\ \ldots\ \vdots\ .$
#矢印
[$ \to\gets\Rarr\Larr\Lrarr]
$ \to\gets\Rightarrow\Leftarrow\Leftrightarrow$
[$ \iff\impliedby\implies]
$ \iff\impliedby\implies$
[$ \Longleftarrow\Longrightarrow]
$ \Longleftarrow\Longrightarrow$
[$ \longleftarrow\longrightarrow]
$ \longleftarrow\longrightarrow$
先頭にx
をつけると、上付き、下付きができる
[$ \xrightarrow[under]{over} ]
$\xrightarrow[under]{over}$
#その他使えそうなもの
[$ \boxed{t=\frac a b}]
$ \boxed{t=\frac a b}$
重要そうなものを囲めそう
[$ \begin{matrix}x+2y=1\\\phantom{x+}3y=4\end{matrix}]
ごり押し整列
[$ \color{blue}{F=ma}]
$ \color{blue}{F=ma}$
色を変えられるらしい。
16進数とかでも行けるみたい
これも重要そうなところに入れられそう。
#実用例
こんな感じで数学や物理のノートをとっております
(例1)
#おわりに
随時、必要にならば追加等はしていきますので、何かありましたら、コメントまでよろしくお願いします!
#リファレンス
Supported Functions・KaTeX
https://katex.org/docs/supported.html
そのほか知りたいことあれば、ここからわかるぞ!
各自で調べてね!