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docker-compose.yml個人的Tips集

Last updated at Posted at 2020-12-06

Docker Compolseはとても便利ですね。私も業務内外で利用しています。
しかし、一度環境構築したあとは、docker-compose.ymlを修正する機会が少なく、ファイルに定義されている、項目やオプションの意味を忘れてしまうことが多いです。
気になった都度、調べては忘れてというサイクルを何度も繰り返しているため、今後のために1つに記事にまとめようと思います。

本記事では、私が感じたdocker-compose.ymlの個人的ポイントをいくつか記載します。

題材とするdocker-compose.yml

本記事は、Railsを使って個人開発しているサービスのdocker-compose.ymlを題材とします。
リポジトリは、 https://github.com/yuki0920/supplebox ですが、日々メンテしているので、本記事とファイル構成が若干変わっているかもしれません。

version: '3'
services:
  db:
    image: postgres
    ports:
      - '5432:5432'
    volumes:
      - pgdata:/var/lib/postgresql/data
    environment:
      POSTGRES_HOST_AUTH_METHOD: trust
  web:
    build: .
    command: bundle exec rails server -p 3000 -b '0.0.0.0'
    depends_on:
      - db
    ports:
      - '3000:3000'
    environment:
      DATABASE_HOST: 'db'
    tty: true
    stdin_open: true
    volumes:
      - .:/myapp:delegated
volumes:
  pgdata:

volumesについて

volumesのpgdata:/var/lib/postgresql/datapgdataとは何か?

volumes:
  - pgdata:/var/lib/postgresql/data

のpgdataはデータボリューム(単にボリュームともいう)を指しています。データボリュームとは、Docker Engine上に確保した領域のことを指しています。このデータのマウント方法をボリュームマウントと呼びます。

Docker Engine上の領域は、下記のように確認できます。
Rails + Dockerの場合、volumesにpgdataを渡すと、アプリケーション名_pgdataのボリュームが作成されます。

$ docker volume ls
DRIVER              VOLUME NAME
local               <app_name>_pgdata

Compose ファイル・リファレンス — Docker-docs-ja 17.06 ドキュメント

volumesのpgdata:/var/lib/postgresql/data/var/lib/postgresql/dataとは何か?

先と同じ例ですが、

volumes:
  - pgdata:/var/lib/postgresql/data

/var/lib/postgresql/dataはコンテナ上のデータが保管されている場所です。
postgresコンテナでは、デフォルトのデータ保管場所が/var/lib/postgresql/dataとなります。
このデータの保管場所は、コンテナごとに異なっており、mysqlコンテナならば、/var/lib/mysqlとなります。
こうしたデータの保管場所については、ドキュメントの「Where to Store Data」の項目に記載があります。

https://hub.docker.com/_/postgres
https://hub.docker.com/_/mysql

volumesの.:/myapp.とは何か?

volumes:
  - .:/myapp

.はDockerホスト上のカレントディレクトリを指しています。こちらは、Docker Engine上ではなく、Dockerホスト上というのが先と異なるポイントです。
このようなボリュームのマウント方法をバインドマウントと呼びます。

Dockerにおける2つのボリュームのマウント方法は2通り

Dockerでは、データ領域をマウントする方法が2通りあることがわかりますので、簡単にまとめます。

1. ボリュームマウント

ボリュームマウントが良いケース

  • Dockerほすとからへんしないとき(例えば、データベース用のコンテナなど)

ボリュームの利用 | Docker ドキュメント

2. バインドマウント

バインドマウントがよいケース

  • ディレクトリの変更をDockerコンテナに反映したいとき(例えば、アプリケーション用のコンテナなど)

バインドマウントの利用 | Docker ドキュメント

stdin_openとttyについて

stdin_open: trueとは何か?

stdin_openとは標準入出力とエラー出力をコンテナに結びつける設定です。
docker run -it <container_name>の**-i**にあたる設定です。

tty: trueとは何か?

ttyとは、擬似端末(キーボードによる入力)をコンテナに結びつける設定です。
docker run -it <container_name>の**-t**にあたる設定です。

ttyとかptsとかについて確認してみる - Qiita

コンテナのシェルを起動するには

docker runコマンドの-itオプションについて確認します。

(シェルのような)インタラクティブなプロセスでは、コンテナのプロセスに対して tty を割り当てるために、 -i -t を一緒に使う必要があります。
Docker run リファレンス — Docker-docs-ja 17.06 ドキュメント

ドキュメントどおりですが、-itはシェルを起動する際に必要なオプションです。
docker-compose.ymlのstdin_openとttyは同様の役割として、シェルを起動するためのものと理解しておくのが良さそうです。

さいごに

今後も気になった項目、設定ががあれば追記していきます。
ご指摘等あれば、コメントいただければ幸いです。

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