42とは
フランス発のエンジニア養成機関です。
現在は、世界31カ国にて展開されており、2020年6月に東京校として 42 Tokyo を設立しました。
多くの企業の支援、寄付で支えられており、授業料は完全無料。
学生は、18歳以上であれば経歴を問わず入学することができ、
その後のキャリアは起業をしたり、就職するなど、自由です。
また、基礎カリキュラムを終えたら、他の42キャンパスに留学することも可能です。
革新的で、日々最新にアップデートされるカリキュラム。
世界中の学生たちが、今この瞬間も42でスキルを磨いています。
42に入った経緯
私自身個人的な理由で24歳の時フランスに行くことが決まりました。
その時働いていた職場からは海外からのリモートは厳しいということで退職し、
新たにリモートでできる仕事を探し現在働いている会社を見つけました。
フランスに来てからはずっとその会社でウェブ制作の仕事をしていましたが、時差の関係で1日4時間しか働いていないため、
かなり時間を持て余してましたw
その時42Parisの存在を知ったのです!
新しいことを始めてみようと、42Parisに申し込みました。
Piscineの話
さて、42にはPiscineという1ヶ月間続く入学試験があります。
主にC言語を使ったプロジェクトを進めていくのですが、それがとてもしんどい・・・
このpiscine、早く進めば合格するわけではなく、
・プログラミングスキル
・コミュニケーションスキル
・規律正しさ
この主に3つのスキルで評価されます。
- プログラミングスキルはプロジェクトが進めば進むほど評価されます。
- コミュニケーションスキルは、どのようにチェックされているかまでは不明ですが、できるだけたくさんの人と話協力しあってプロジェクトを行うことが必要です。あとは、期間中にVoxotronという投票があり、どの人を合格させたいか何人か投票することができるのですが、その投票でより多くの票を得た人もこのコミュニケーションスキルの観点で評価されます。
- 規律正しさは、簡単に言えばどれだけ学校に来て勉強しているか、アクセス時間が長ければ長いほど評価されます。毎日同じような時間にきて同じような時間に帰るような規則正しいリズムを作っているとより評価されやすいそうです。逆に、アクセス時間は長いものの1週間休んでしまっていたり、毎日時間がバラバラだとよくないそうです。
私はpiscineの期間中土日も含めほぼ毎日(2日だけ休みました)学校に来ていました。
平均で1日のアクセス時間は9時間だったと思います。
通うと往復で4時間以上かかってしまうようなところに住んでいたので、近くの宿泊施設を予約していました。
実際、どうだったか?と聞かれれば、「すごく楽しかったし、いい経験になった!もう二度とやらないけど(ぼそっ)」
やはり、フランス語も流暢に喋れない、英語でも専門用語は調べないといけない、そんな中毎日プログラミング漬けの日々。。。
評価の対象になるため、無理にでも他の人に話に行ったり、遅れている人を助けたりもしていました。
コミュニケーションがそこまで得意ではない自分にとってはとても大変でしたが、今思えばそのおかげで友達が作れたので、こう言う経験も悪くないのかなと思います。
42 paris のpiscineを受けようとしている方にアドバイス
コミュニケーションが苦手でも評価の対象となる上、仲間としてたくさんの人と繋がる機会になるため、無理にでも話に行きましょう。pisineでは、話しかけられて嫌な顔をする人はほとんどいません。
3週間目くらいで必ずと言っていいほど、精神的に病む時期がやってきますが、みんな経験しているので、最後まで絶対にやってやると言う根性で乗り切りましょうw
フランス語が喋れなくても大丈夫、何人かはフランス語をほとんど喋れない人もいます。なので、せめて英語でコミュニケーションができるようにしましょう。(全く英語が話せない人はほとんどいません。翻訳とか使って乗り切りましょう)
合格してからの話
やっぱり入ってよかったなと言う点と、ここは注意した方がいいなと思う点がありました。
やっぱり入ってよかったと思うのは、やはりプロジェクトの面白さです。
グループプロジェクトがあったり、Unix, Algorithm, 2D, 3Dなどなど色々なカリキュラムが充実していて、毎回知らないことがたくさん出てくるので勉強できている感覚がとても強いです。
そして42のコアであるピアツーピア(生徒が教えあったり評価し合うことでお互いを高め合う教育の仕方)によりたくさんの人と出会うことができます。
逆に注意した方がいいと思ったことは、
滞在許可書は自分で取らないといけないことです。
もともとビジタービザを持っていたのですが、学生用の滞在許可書を更新するのに、学校が手続きを行なってくれると思っていたのですが、実際は全部自分でやらないといけませんでした。
あとは、合格して通い始めたけど、途中から来なくなってしまう人がすごく多いこと。
私の周りでもそのような人がたくさんいますが、その主な理由は2つあります。
1つは物理的に距離が遠くて通うのがしんどくなる
もう1つは他の人の進む早さに圧倒され、自分は向いてないんじゃないかと思ってしまう人。
新しいことを始める時は知らない状態から入るので、最初は時間がかかります。
1番進むのが早いような人は経験者がほとんどで比べる必要はありません。
進捗が遅くても、愚直に毎日通っていればすこしずつは進むし、
何かにつまづいて止まってしまっているなら、誰かに助けを求めればいいだけです。
何が言いたいかと言うと、合格したら終わりではなく、
合格してからが本当の始まりと言うことです!
あとがき
42 parisに日本人がほとんどいないので、もし挑戦してみたい人やもうすでにキャンパスにいる人は是非連絡してきてください。
パリには美味しい日本食のレストランがたくさんあるので食べに行きましょう笑