3
3

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

正しい言葉で伝えよう

Last updated at Posted at 2021-04-29

言葉足らずで起こるコミュニケーションエラーを少なくしたい

yukiと申します。高校の国語科の教員からWEBエンジニアになって、そろそろ1年になります。

本記事は、これまでのエンジニア生活の中で感じた**「言葉足らず」**が引き起こすトラブルを挙げ、お互いそれを気をつけていきましょうという気持ちを伝えたいと思い、執筆しました。

よろしくお願いします。

先に結論を書きます。

トイレに座っている先生

**「先生トイレ!」**みたいな言い方をしないようにしましょう。

コミュニケーションエラーが起こりやすい言い方・伝え方の事例

リモートワークも増え、エンジニア同士で仕事をする際に、文字で相手に情報を伝える必要が増えてきました。

ZoomやGoole meetを使用している方々も当然いらっしゃいますが、オフィスで声をかけるよりも、Slackなどで「テキスト」を送る機会が増えていると思います。

事例と対策

本章では、これまで自分が経験した「それって伝わりにくいよな…」というテキストでのやり取りの例を挙げてみたいと思います。
また、その対策を記すことでお互いに気を付けていくきっかけに出来ればと思います。

エラーが出た時

今、エラーが出て困っています。どうすればいいでしょうか?

これだけだと、聞かれた方は状況を把握するために色々なことを聞かなければなりません。

  • 何がしたかったのか
  • 何をしたのか
  • どういう結果になったのか
  • エラーメッセージはなんと出ているか
  • 自分でどうやってみて、参考にしたURLはあるか

ちょっとしたエラーの質問ならともかく、しっかりと答えて欲しい場合は、こちらもしっかりと情報を用意してあげましょう。
相手へのマナーでもあると思います。

何かを追加した時

項目の追加をしておきました!

何かしらの追加の作業を行った時のことです。
相手が伝えたい内容は、DBのあるテーブルに、特定のカラムを追加したということでした。

プログラミングの作業では、関数を作ってクラスに追加したり、プロパティを追加したり、上記のようにカラムを追加したりといった作業が多種存在します。

ここで、抽象的な言葉**「項目」**というものを使うと、何のことを指すのかわからないです。

「AAAというDB」に「BBBB」というカラムを「CCCC」のために追加しました。

このように、背景とともに、どこに追加したのか、何を追加したのか具体名で伝えてあげるだけで全然違うと思います。

とはいえ、専門用語すぎると逆に相手がわからない場合もあると思います。
難しい言葉を使う場合は相手が理解していることを確認するか、説明をしてから使ってあげれば解決できるでしょう。

考えを伝えたい時

それは、〜だと思いました。

語尾に関してです。ある現象を再現しようとして、それがうまくいかなかった時のやりとりでした。
あらゆる事実を元に、その現象を再現しようとしていますので、ここでの情報のやり取りは非常に重要です。

やりとりをしているうちに、お相手の方は以下の情報を混ぜて話していることに気づきました。

  • それはあなたの感想なのか
  • それはあなたの、何かに基づく推測なのか
  • それは事実なのか

ここを混同してしまうと、意図せず誤った情報を相手に伝えてしまうことになります。

特に**「それは事実なのか」**に関しては注意してほしいと思います。


例えば

リクエストを送信したのですが、ページが遷移しませんでした。

という事実(?)が後輩から伝えられたとします。
実際にあなたが再現してみたら、実はボタンをクリックした時になんらかの原因で押下されず、ログにはリクエストが表示されていなかったなんてこともあるでしょう。

これは、事実だと思っていたら推測だったパターンです。
相手に事実を伝えるときは特に、「本当にそれは事実か?自分の勘違いなのではないか?」と疑ってほしいと思います。


少し前のタイミングを示したい時

さっきのところに入れておいてください。
さっきのファイルを直しておいてね。...etc

つい少し前の時間や、作業していた場所を示す際に「さっき」という副詞を使うことがあります。
私はこの言葉を、非常に危険だと思っています。

あなたと私が想像する「さっき」は本当に同じ長さを示すでしょうか。

出来れば言葉を省略せずに、さっき作業をしていたhogehogeというディレクトリにとか、さっき私がconsole.logを書いた時にというように具体的な場所と時間を指定してあげてもいいと思います。

結論

これまでの学びをまとめて、締めくくります。

ketsuron.js
1.  めんどくさがらずに状況や背景をちゃんと説明する

2.  抽象的な言葉を使わない // しかし、専門用語を使う場合は相手に伝わるかを考える

3.  事実推測感想を混ぜない

4.  曖昧な時間軸や場所を示す言葉を使わない // 「さっき」など

私は、これらのことが起きる主な原因は、めんどくさがって早く伝えようとした結果、多分これで伝わるだろうという相手への気遣いが欠けることだと考えています。

しかし、正直なところ自分もやりがちです。昨今の状況のせいだけではありませんが、文字で全部書くって大変ですよね。それでも、コミュニケーションエラーが起こるとストレスも溜まりますし、逆にお互いの理解に時間がかかって大変だと思うので、一緒に気をつけていきましょう!🙇‍♂️

最後に

最後に、ここまで読んでくださる方はきっと大丈夫だと思いますが、一応記載しておきます。

それは、必ずしもこんなことを全部守っていると窮屈に感じてしまうことです。言葉を使ったコミュニケーションには、ほとんどの場合相手が存在しています。

一番大切なのは、相手を思いやって言葉を選んでいくことだと思いますので、このルールに縛られすぎず、密なコミュニケーションをとっていくのが良いと思います。私も気を付けます。

3
3
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
3
3

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?