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【初心者向け】IT業界における3つの業種を解説【注意点や裏話もあり】

Last updated at Posted at 2020-11-30

転職するにあたり、IT業界の業種についてある程度の知見が溜まってきたので、今回はアウトプットがてら、その説明をしようと思います。

IT業界の3つ業種

結論、IT業界は3つの業種に分ける事ができます。

  • 自社開発
  • 受託開発
  • SES

それぞれ詳しく解説していきます。





自社開発

いわゆるスタートアップ企業やベンチャー企業のことで、その名の通り自社で何かプロダクト(製品)を開発している企業になります。

スタートアップ企業とは既存のビジネスモデルではなく、新しいビジネスモデルを立ち上げていく会社のことです。(法人で無い場合もあります。)


特徴

自社開発は、1からプロダクトを作り上げる(またはブラッシュアップしていく)仕事です。

他の業種だと基本的にクライアント(仕事の依頼者)からの要望を聞き、それに合わせてプロダクトを作っていくのですが、自社開発の場合は自分達で顧客のニーズに合わせた製品を作り上げることになります。

また仕事に置いて裁量の幅が大きいのも、特徴の一つです。そのため、自分が考えたアイデアや技術を元に、プロダクトを作っていくなども、場合によっては可能です。

難易度

自社開発は、就職や転職が最も難しいと言われています。理由は主に2つです。

即戦力が必要

1つ目の理由は、企業のキャッシュポイントが関係してきます。

そもそも自社開発におけるキャッシュポイントは、プロダクトが完成したのち、ユーザーにお金を落としてもらう、と言う部分になります。そのため立ち上げ初期の段階では、企業のキャッシュが尽きる前にプロダクトを完成させる必要があり、スピーディな開発を求められます。

よって、例え未経験であってもある程度の技術力が要求され、即戦力となれるような人材が求められるので、難易度が上がります。

柔軟な思考力

2つ目の理由は、社員一人一人の裁量が広い点に関係してきます。

自社開発の場合は、良くも悪くも社員一人一人に与えられる裁量の幅が、他の業種と比べて広いです。つまり、より良くしようとチャレンジする事もできれば、現状維持のまま同じような仕事を続けることもできてしまいます。

企業が採用したがるのは、圧倒的に前者になり、要は柔軟な思考力を要求されると言う事です。これが自社開発が難しいとされる、2つ目の理由です。

注意点

自社開発は転職市場に置いても崇拝される事が多いですが、注意点もあります。

勘の言い方ならお気づきかもしれませんが、自社開発は自分たちのプロダクトで売り上げが上がらなければ、収益は0です。となると、会社が潰れてしまう危険性も、実は他の業種より高いと言えます。

後に紹介する受託開発もしながら、自社開発もしている所であれば、即座に潰れてしまうと言う可能性は少ないと思いますが、そうで無い場合は本当にビジネスとして成り立つプランが、その会社にはあるのか?と言うことも、考えた方が良いかもしれません。





受託開発

自社で何かアイディアを出して、それを製品にするのが自社開発なのに対して、受託開発は他の企業から依頼を受けて、その案件をこなす企業になります。

特徴

企業のクライアントから業務を自動化するためのシステム開発や、経費削減などを目的としたアプリケーションの開発など、幅広い開発が経験できるのが、受託開発の特徴です。

難易度

自社開発の次に難しいと言われているのが、この受託開発です。

受託開発の場合は、自社開発とは違って依頼を受ける事ができれば、その時点で収益が発生します。そのため、自社開発ほどの即戦力はあまり求められない傾向に有ります。

しかしこのコロナ禍が原因で、受託開発も案件が少なくなってきているようなので、自社開発ほどの難易度では無いものの、以前と比べると就職や転職の難易度は上がってるようです。

注意点

受託開発は企業から依頼を受けて収益を上げていくのですが、場合によってはその依頼した企業も、他の企業から依頼されていた(3次受け)などがあります。

IT業界では企業ごとに専門としている分野が異なるので、3次受けや4次受けなどは、ザラにあるようです。(場合によっては7~8次受けなども)

上の方の下請けなら大丈夫だと思いますが、あまりに下の方で受けてしまうと、どうしても収益が上がりにくいビジネスモデルになってしまいます。

下請けが悪などでは無いのですが、ここら辺も情報収集できるのであれば、やっておいて損は無いはずです。





SES

最後のSESは、わかりやすく言うとエンジニアの派遣を行っている会社です。

厳密に言うと派遣ではなく、準委任契約と呼ばれる契約形態で、エンジニアの人材を企業に提供している会社をSESと呼びます。

特徴

補足で書いた準委任契約について説明すると、受託開発などの業務委託は成果物単位で報酬が支払われるのですが、準委任契約は拘束時間で報酬が支払われる契約形態の事を指します。

これを企業単位で行っているのが、SESになります。

難易度

IT業界の中で、最も就職や転職がしやすいのが、このSESになります。

と言うのも、SESが採用する際に見ている点は、技術力よりも人柄になるためです。例えばクライアントにエンジニアを提供した際に、技術力はあったとしてもエンジニアが何か不祥事を起こしてしまったら、責任はSES側が追う事になります。

それらの問題を極力避けるために、多少技術力が乏しくても、人柄が良ければ採用すると言うのがSESで、IT業界の中でも比較的、就職や転職はしやすいと言われています。

注意点

SESは、エンジニアを提供してなんぼの商売です。そのため、悪質なSESでは、企業に自社のエンジニアを採用してもらえるように、実務経験の詐称を強いられる事があるみたいです。(実際に現役のエンジニアさんから聞いた話です。)

ほとんどのSESでは、そのような事は無いと思いますが、もし何か違和感を感じたら、念のため企業の口コミなどを調べておくと良いかもしれません。





まとめ

IT業界は幅広い業種がありますが、どの分野でも大抵はこの3つの業種で分ける事ができます。業界を知っておくことは、就職や転職においても失敗しないために身につけた方が良い知識です。

面接を受ける前などには、その会社のことも調べて、どの業種なのかはしっかりリサーチしておくと、良いかもしれません。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!





筆者:yuki|学習10日目で初案件獲得→現在はフルスタックエンジニア転職に向けて学習中
Qiita:https://qiita.com/yuki4839
Twitter:https://twitter.com/yuki35522891

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