はじめに
Einstein Bot のデータはメタデータとしてxml形式で取り組むことができます。そのため文言の修正はVSCode上でBotのバージョンファイルを編集することで可能となります。
そして編集したファイルをコマンドにてデプロイすることができます。ただしこのとき3つ注意するべきことがあります。今回はそれら注意点についてまとめました。
デプロイでの注意点
Botのバージョンファイルをデプロイするのではなく、バージョンを含むフォルダをデプロイする。
Botのバージョンファイルをコマンドにてデプロイする場合、次のようになります。
sfdx force:source:deploy --sourcepath ./force-app/main/default/bots/Bot_test/v2.botVersion-meta.xml
しかしこれを実行すると次のようなエラーが出ます。
An object 'v2' of type BotVersion was named in package.xml, but was not found in zipped directory
正直よくわからないエラーですが、おそらくボットのバージョンは単体でデプロイすることができないためです。というのも変更セットでボットバージョンをデプロイする際はその大元となるボットも一緒にリリースしなければなりません。
そのためデプロイするときは1つ上のディレクトリをデプロイする必要があります。今回の場合次のようになります。
sfdx force:source:deploy --sourcepath ./force-app/main/default/bots/Bot_test
有効なBotのバージョンが1つもあってはいけない。
デプロイする際に注意すべきことはデプロイ先のBotに有効なバージョンがあってはいけないということです。1つでも有効化されているバージョンがある状態でデプロイを行うと下記のようなエラーが発生します。
Bot_test.v3 有効なボットバージョンは編集できません
先ほどのデプロイコマンドは結局全てのバージョンをリリースしようとしています。そのため対象のバージョンが有効化になってなくても他のバージョンが有効化されているとデプロイすることができません。よってデプロイ作業を行うときは全て無効化しましょう。
デプロイにとても時間がかかる
これは作業を行うときの注意点です。某案件でバージョンファイルが18個ある状態で行ったところデプロイするのに30分かかりました。これはおそらくバージョンファイルが増えれば増えるほど時間がかかると考えられます。
そのため作業を行う時は完了時間に注意が必要です。
最後に
以上がBotデプロイ時の注意点になります。Einstein Bots に関しては他の製品と比べて日本語の情報が少ないので今後も継続的にナレッジを記事化していきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!