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自作ライブラリ Carthage CocoaPods 公開を CI で自動化

Last updated at Posted at 2020-08-08

GitHub Actions を利用し、Release 作成タイミングで、ライブラリ公開作業を自動化しましょう!

前提

  • Release の作成 (= tag 作成) は手作業で行うものとします。
    この記事で行う自動化は、Release 作成をトリガーとして行うものです。

  • https://github.com/yuki0n0/WaveSlider/
    解説するものは、こちらのライブラリを作成したときの情報に基づいています。
    よかったら GitHub で Star ★ つけてね。

  • https://qiita.com/yuki0n0/items/290c6ab753634e7395f5
    ライブラリ公開の手続きなどはこちらで解説しております。

  • CI は GitHub Actions を利用しています。
    大したことはやってないのでお好きな CI で読み替えてください

CocoaPods

今回やることは下記です。

  • pod trunk push を CI で自動的に実行
  • push が行えるように認証情報を用意する
  • バージョン情報を tag から取得

1. トークンを取得

登録 (もしくはログイン) します。メールが来たらアクティベートしましょう。

# 登録済みの場合は Name は必要ありません
pod trunk register mail@example.com Name

~/.netrc に認証情報があるため、 password を確認します。

~/.netrc
machine trunk.cocoapods.org
  login mail@example.com
  password 0000000a000000aaaaaaa0000aa00a0a

この password を GitHub Actions から利用できるように Secrets にセットします。
ここでは COCOAPODS_TRUNK_TOKEN としておきます。
GitHub Actions Secrets

2. バージョンを環境変数から取れるようにしておく

.podspec ファイルでバージョンを指定しますが、ここの値を外部から指定できるようにしておきます。
環境変数 LIBRARY_VERSION1.0.0 のような値が入っていることを想定します。

LibraryName.podspec
# コードは一例です。お好きな方法で外部の値をとってこれるようにしましょう。
version = ENV["LIBRARY_VERSION"]
exit 1 if version.to_s.empty?

Pod::Spec.new do |spec|
  spec.name         = "LibraryName"
  spec.version      = version
  spec.source       = { :git => "https://...git", :tag => spec.version }
  ...
end

今回でいう外部は、 git の tag 名に基づいて指定したいということです。
つまり、必然的に tag 名は 1.0.0 というような CocoaPods のバージョン名と一致することが求められます。

3. GitHub Actions の Yaml ファイル

最低限の Yaml を下記に載せました。ポイントをまとめます。

  • CocoaPods のトークン (password) を env として定義し忘れない
  • env LIBRARY_VERSION に tag 名を渡す
  • github.event.release.tag_name でタグ名を取れる! (これにたどり着くのに時間かかった)
GitHub Actions の Yaml ファイル
on:
  release:
    types: [published]

jobs:
  job-name:
    runs-on: macos-10.15

    env:
      COCOAPODS_TRUNK_TOKEN: ${{ secrets.COCOAPODS_TRUNK_TOKEN }}
      LIBRARY_VERSION: ${{ github.event.release.tag_name }}

    steps:
    - uses: actions/checkout@v2
    - run: pod trunk push LibraryName.podspec

ソースコードはこちら
https://github.com/yuki0n0/WaveSlider/blob/1.0.2/.github/workflows/release_published.yaml

Carthage

Carthage は公開を自動化するというより、
オプションとして行う「バイナリのアップロード」を自動化します。

1. 前提知識

Release の Assets

https://docs.github.com/ja/github/administering-a-repository/about-releases
GitHub の Release には、ファイルを Assets として置いておける場所があります。
ReleaseのAssets
そして、ここにブラウザ上から手動でファイルをアップロードすることもできます。
Releaseにアップロード
このアップロードを自動化します。

アップロードしたいバイナリ

下記コマンドを実行すると、 LibraryName.framework.zip を作成できます。

carthage build --archive

バイナリを Assets に置いておくメリット

ビルド済みのバイナリを置いておくことにより、ライブラリ利用者はこれを使用できます。
通常はソースコードを各利用者の環境でビルドするので、このビルド時間を省略1できます。

2. バイナリを自動アップロード

最小限のコードを、コメントと共に掲載しておきます。

GitHub Actions の Yaml ファイル
on:
  release:
    types: [published]

jobs:
  job-name:
    runs-on: macos-10.15

    env:
      GITHUB_TOKEN: ${{ github.token }}

    steps:
    - uses: actions/checkout@v2

    # LibraryName.framework.zip を作成
    - run: carthage build --archive 

    # upload_url を取得するために使用させていただく
    - uses: bruceadams/get-release@v1.2.0
      id: get

    # Release の Assets にファイルをアップロード
    - uses: actions/upload-release-asset@v1.0.2
      with:
        upload_url: ${{ steps.get.outputs.upload_url }}
        asset_path: ./LibraryName.framework.zip
        asset_name: LibraryName.framework.zip
        asset_content_type: application/zip

ソースコードはこちら
https://github.com/yuki0n0/WaveSlider/blob/1.0.2/.github/workflows/release_published.yaml

参考

  1. 一方で、このバイナリを「Swiftのバージョンが異なる」等の理由で利用できない場合があります。
    その場合は Carthage 側が自動的に判断2して、バイナリは利用せずに通常通りソースコードからビルドして利用します。
    どんな状況でもバイナリを使用したくない場合は --no-use-binaries オプションを付与してコマンドを実行します。

  2. Carthage 0.20.0 以降

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