crowi-plus v2.3.0 で、ついに LDAP 認証に対応した。
成果物
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(実装当時の crowi-plus 最新) https://github.com/weseek/crowi-plus/releases/tag/v2.3.0
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Docker イメージはこちら↓
docker pull weseek/growi
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docker-compose 利用の方はこちら↓
過去の関連記事
- 最強のWiki「Crowi」のフォーク、「GROWI(旧crowi-plus)」を公開した話
- PukiWiki の文書を Markdown に変換するワンライナー(一部 crowi-plus 仕様)
- オフィシャル Crowi からの移行ガイド
何ができるの?
既存ユーザーの場合
まず username or E-mail でログインして、ユーザー設定ページへ。
External Account の作成(関連付け) |
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External Account の作成(関連付け)画面で Add すれば、
External Accounts リスト |
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External Account(外部アカウント)を crowi-plus アカウントに関連付けられるよ!
これで LDAP で設定済みのユーザーID, Pass の組み合わせで crowi-plus にログインできるね。因みに付け外しはこの画面からいつでも可能。
新規ユーザーの場合
- ログインフォームから LDAP のユーザーID, Pass を入力すれば、自動でユーザーが作成されるよ!
- つまり、予め「新規ユーザー登録を制限する」という設定にしておけば、LDAP にユーザーアカウントがある人だけログイン・アカウント作成可能な Wiki を作成できる
管理者から見ると
ユーザー一覧 |
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ユーザー一覧に「外部アカウントの管理」ボタンが追加されるので
外部アカウント一覧 |
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ここで外部アカウントの付け外しが可能に。
設定してみよう
- 認証機構の切り替え
管理者でログインし、Passport が選択されているかどうかをチェック。
認証機構選択 |
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crowi-plus では v2.1.0 から Passport をデフォルトの認証メカニズムとして採用した。そのため、v2.1.0 以降を一から入れた人は既に選択されているはずだが、Official Crowi から移ってきた人と、v2.1.0 より前のバージョンを使っていた人はここで切り替えて「更新」。
認証メカニズムの切り替え後は要再起動。
注意
現時点で Passport authentication mechanism では Google OAuth2 authentication に対応していないので、切り替えるとユーザー名 or メアドでしかログインできなくなってしまう。(設定は消えないので、再度 Official Crowi authentication mechanism に切り替えれば利用可能)
- 設定
2.1 接続先設定
LDAP Configuration |
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Use LDAP
- Enable に
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Server URL
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ldaps://ホスト:ポート/BaseDN
で入力 - スキーマは ldap or ldaps
- ポートは省略可
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Binding Mode
- LDAP サーバーに接続してユーザー検索する際の挙動を以下の 2 種類から選択できる
- Manager Bind は、予め特定の DN を設定しておき、それを用いて LDAP ユーザーを検索するモード
- uid=admin とかに権限がある場合はこちらを選択
- User Bind は、crowi-plus のログインフォームに入力したユーザー名から動的に DN を作成し、それを用いて LDAP ユーザーを検索するモード
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Bind DN Password
- Manager Bind の場合は、ここでパスワードを入力する
- ただし MongoDB 内に当該 DN の平文パスワードが保存されることに注意
- User Bind の場合は、ログインフォームに入力されたパスワードを用いて LDAP サーバーに接続するので入力不要
- 平文パスワードを保存しないので crowi-plus 的にはこっちがおすすめだが、LDAP 側ポリシーもあると思うのでそこはよしなに
- Manager Bind の場合は、ここでパスワードを入力する
2.2 フィルタ設定
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Search Filter
- ユーザーをピックアップするためのフィルタ
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(uid={{username}})
なら、ログインフォームに入力したユーザー名が uid 属性と一致する LDAPユーザーをピックアップ -
(|(uid={{username}})(mail={{username}}))
なら、ログインフォームに入力したユーザー名が uid 属性または mail 属性と一致する LDAPユーザーをピックアップ -
(&(uid={{username}})(memberOf=cn=manager,ou=group,dc=example,dc=com))
みたいにアクセス可能なユーザーを絞るのもここでやる
- 接続テスト
Test LDAP Account |
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設定が正しいかどうかテストできる。
「Test」ボタンを押してもしばらくエラーメッセージが出ない場合はまず疎通を疑う。
成功メッセージが出れば、LDAP 連携は完了。
認証系の今後の TODO
LDAP に関しては、グループフィルタの実装を早急にやる。 実装しました!
https://github.com/vesse/node-ldapauth-fork
Passport は、既に Strategy が豊富にあるのが魅力的 -> http://www.passportjs.org/packages/
Google OAuth, Facebook, Twitter, Github などメジャーな OAuth Provider には対応していきたい。Public Wiki の構築が捗るはず。Slack とか Instagram も面白そうだなあ。
あとは #193 をどうにかしないといけない。。
誰か実装を簡素化するいいアイディアあったら教えてください。
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