最近は情報商材屋も減ってきて駆け出しエンジニアも減ってきましたが、まだちょいちょいいるので書いてみました
もっとこんな視点もあるよとかあったら是非編集リクエストください
おすすめしてもいい人
はじめに、こんなタイトルですがなにも全ての人類にが辞めた方がいいとまでは言いません
他にもあると思いますが、例えば以下のような人はそのまま進んでもいいと思います
昇給しない人
一般職とか、アルバイトとか、派遣とか、最低賃金周辺から上がる見込みのない人
特に持病があったり子供がいる場合、ITは新しめの会社が多く、育休や時短、時間休、フレックス、リモートなど融通が利きやすい傾向にある気がするのでメリットはありそうです
既に正社員として定職がある人は、その分野で超一流だけど年功序列のせいで給料が上がらない、とかじゃない限りその分野の年功序列に従っていた方が確実に年収上がります
25歳以下
若ければなんでも挑戦できます
エンジニア以外も選びたい放題です
エンジニア以外も選べるので、他の職よりエンジニアの方がいい理由があれば選んでみてもいいと思います
挫折して他の仕事する結果になってもまだ間に合うし、プログラミングの知識はあって損はないので
既存スキルとの組み合わせで価値を生める目安がある人
特に資格とかの専門性やマネジメント経験などがあるとよいです
このパターンなら、例えば医師向けのサービスを作っているけど社内に医師がいない!みたいな会社を働きながら探して、ドメイン知識枠で入社してエンジニアとして勉強させてもらう、という戦略を取れれば、未経験でも比較的待遇を維持しながら
既に固有のスキルがあるので働きながら転職活動ができ、後戻りがしやすい点もグッド
他に例えばどんなスキルなら生かせるのかはわかりません、自分で活かし方をググったり考えてください、浮かばなければ無いです
ただ、ITエンジニアで生かせるような深いスキルを持ってたら、もともとの分野で十分じゃない?っていうのはあります
既にサービスをいくつか作っている人
ジャンルは問いません
インターネット上に公開でもいいし、社内で使うツールでもいいです、私もWebサービスを作っていてAndroidエンジニアとして就職しました
それを自分以外に一人でいいのでユーザーをつけて、一度でいいのでフィードバックをもらって、くらいまで既にできている人
実際にやってみて自分でできると思ったならできると思います
学歴がある人
頭脳労働なので当然ですが頭がいい人のほうが向いてます
一生コード書いていたいぜ!ってタイプの上位はこの層です
大学数学を使うシーンだったり、専門的なアルゴリズムが必要になるケースもたまにあるので、ちゃんと勉強してきた人にしか出せない価値はあります
もちろん、学歴があれば絶対大成できるというわけではありません
では、本題に入ります
1. 年収は上がらない
ざっくりイメージですが、エンジニアになってからちょいちょい転職活動していた体感だと、こんな相場感でした
100万でキリいいなと思って書いてるだけでほんとは多少ずれます
300万:見習い 1~2年目くらい 指示された作業ができないレベル
400万:半人前 1~5年目くらい 指示された作業ができるレベル
500万:一人前 2~10年目くらい 作業の意味が理解でき、見積もりや計画ができるレベル
600万:シニア、リーダー、リード、そんな名前がつく辺り 3~∞年目くらい 開発全体の計画と、個別の作業の指示ができるレベル
最速はよほど優秀なパターン
これより早いパターンも遅いパターンもあります
もちろん会社によっては一人前クラスで600~のところもリーダーで~500のところもあるけど
今の職でこれ以上もらっている場合、エンジニアになることで給料アップは望めないのでここで手を引きましょう
2. 年収の限界は思ったより低い
私はほぼ生き残ってる人しか観測できてないけど、その裏にはITエンジニア辞めた人もいるはずなのでそもそも一人前までなれなかった人もいます
観測範囲内だけでも諦めた人、一生一人前級にはなれなそうな人、いろいろいました
マネジメント方向に行く気になれば上げる道もあるけど、エンジニアは多くの人が一生プレイヤーでいたいらしいけど、その方向だとよほどうまい場所を見つけない限り500くらいで頭打ちかと思います
新卒から10年以上やってプレイヤー志向で役職付けたくなくてこの辺で頭打ちになっている人は結構見ます
体感8割くらいの人はこの壁を突破できない気がしてます、まぁ私一人で観測して想像した数値なので偏りはありますが
そこを超えても600ちょいまで行ったらその上って部長とかCTOとかそういう役職になりそうだから、そこまで狙える給与レンジ的には今の仕事頑張って課長なり部長なり目指した方が上限は高そう
3. エンジニア、勉強のコスパが悪い
「エンジニア 未経験 勉強時間」
で検索すると1000時間とか書かれていることが多いです
これはキリがいいからとか、スクールのポジショントーク的な部分がありそうなので一旦置いておいて
もうちょっと比較しやすそうなもので国家資格を見ていきましょう
エンジニアとして就職する最低限のレベルの指標となる資格として「基本情報技術者試験」があり、これは勉強時間200時間くらいだそうです
他の未経験転職に使えそうな有名どころと比較すると
「宅地建物取引士(宅建)」
「簿記2級」
辺りが300時間くらいだそうです
ITエンジニアは基本的な知識に加えて実際にコードを書くことも個人でできてしまうため、事前にある程度できることが求められます
これには100時間(1日8時間として12.5日)では大したことはできないので、合計で300時間では足りないでしょう
「国家試験 おすすめ」
で検索すると、他にも面白そうな資格が出てきます
もし本当に準備に1000時間もかかってしまったとしたら、その時間でもっとランクの高い士業の資格を取ることもできそうです
1000時間程度かかる資格としては「社労士」「行政書士」あたりが該当するようです
さらに就職した後も勉強は必要です
資格で言うと、基本情報はあくまで最低限なので、その上の応用情報や、更にその上の高度情報処理技術者試験に分類される資格もたくさんあります、まぁ取ってる人はそう多いものではありませんが
これのことです
技術的には、一番頻繁なところだと、フロントエンドやアプリ開発は大体3年で新しい書き方が出てくるので、常時最新情報の勉強が必要になります
これは人によっては使いこなす前に新しいのが出るとも言えるようなペースです
強制的に全員スタートラインに立たされるのなら新人にも有利!と思うかもしれませんが、そうではありません
新しい書き方は今までの書き方のメリットは継承し、デメリットを消すように作られているため、過去の歴史を知らないとわからない部分も多々あるため、日々学ぶ範囲が増えています
まぁここはどの職種も大なり小なりあると思いますが、他の職より技術の更新ペースが早いうえに一生更新され続けるためエンジニアは比較的多い方だと思います
4. スタート地点に立てない
そこまで勉強して面接に挑むとき、ライバルとなるのは4年間大学で勉強してきた若者や、前職の経験を活かせるスキル持ち、既にサービスをいくつか完成させて運用している人、高学歴の人、になります
いい企業に入りたいと思ったらなおさらです
人より優れたものを持つ彼らと比較して自分を採用するメリットを面接官にアピールする必要があります
5. リモートはできない
昨今はリモートしたい人が多すぎるので、フルリモートの会社が人気らしく、入社できません
また、出社に戻す会社が多いので、今リモートにしていても後々出社になるかもしれません
あと当然ですがカフェで仕事はできません
6. フリーランスの罠
私はやったことありませんが、年商一千万は、まぁできるんじゃないでしょうか
収入じゃなくて売り上げベースですが
ただ、フリーランス(業務委託)のデメリットとして
- 営業活動・経理(確定申告)などの別スキルが要求される
- 上記の内容に多少なりとも時間が取られる
- 契約が切られたら収入がなくなる
- 就業時間中に勉強することが難しい
- 厚生年金・健康保険の会社負担分がない
- PC代などの経費がかかる
- 有給休暇がない
などがあると思います
業務内容に関しては、正社員は切れないので優先してレベルを上げたいので、単純作業を業務委託に振って、勉強になる面白い仕事を正社員に振ることになると思います
まぁ要は派遣だと私は思っているので、なぜこんなに持ち上げられてるのかわからない
いい環境だったら正社員で採用できるので、業務委託を雇う会社は正社員で雇えない&定着しないような環境なんじゃないかと思います
そういうところはその分給料は良さそうな感じはたしかにしてました
まともなところは最初は業務委託で進めて、環境が良くなってきたら正社員採用して徐々に業務委託を少なくしていく感じかと思います
一年で正社員の9割が逃げ出す会社とかは、業務委託の人を長期で雇用していました
週5で働いたら1000万の売り上げが出せるとしても、リスクヘッジのために開発以外の時間を確保する、
仮に仕事を週3にして、残りの1日で勉強、残り1日を有給や祝日・営業・経理など、に充てるとすると、結局年収600万なので、長く続けるにはリスクに見合っていない気がします
ほんとはもっと細かくいろいろあります、詳しくは「フリーランス デメリット」とかでググってください
それでもエンジニアになりたい場合
生涯年収が大幅に下がる前提で、貧乏生活になるとしても、一度きりの人生なんだから好きな職に就きたい!ってなった場合
- 若ければ職業訓練校に通って金もらいながら始める
- 既にある程度の金と時間の余裕のある職に就いているなら後戻りできるように働きながら勉強する
がいいと思います
でもやっぱり本当は、今の仕事をしながら勉強して、挫折してエンジニアを諦める。が一番良い、最善の、ベストな選択だと思います
プログラムの勉強自体はやって損するものではないし
あとはまぁ、この記事を読んでそれでもやるだけの理由があれば、成功しても失敗してもその後うまくやれるんじゃないでしょうか