Ansibleで環境毎の変数を定義する

こういう系のツールではお馴染みの dev, prod, stageなどの環境を分けるような機能はAnsibleにはないが、実現は簡単にできる。

Group Variablesを利用する

一番スマートなのがGroup Variablesで定義する方法。
ツリーはこんな感じ。

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├── dbservers.yml
├── development.ini
├── group_vars
│   ├── all.yml
│   ├── dbservers.yml
│   ├── development.yml
│   ├── production.yml
│   └── webservers.yml
├── production.ini
├── site.yml
└── webservers.yml

group_varsにproduction.iniとdevelopment.iniに対応したようなファイルが設置されていて、一見すると読み込んだInventoryファイル名がそのまま使われているように思えるが、実際はそうではない。

各Inventoryファイルで架空のグループ(development, production)を定義し、このような動作を実現している。

development.ini

[webservers]
192.168.1.10

[dbservers]
192.168.1.20

[development:children]
webservers
dbservers

production.ini

[webservers]
172.16.1.10
172.16.1.11

[dbservers]
172.16.1.20
172.16.1.21

[production:children]
webservers
dbservers

Inventoryで変数を定義する。

Inventory内で直接webservers:varsなどとやるほうがお手軽感がある。
しかし、Inventory - Ansible Documentasionでは次のように書かれている。

The preferred practice in Ansible is actually not to store variables in the main inventory file.

Dynamic Inventoryは別として、たしかにInventoryファイルではdictの扱いもできないため、YAMLでの定義ができたほうが望ましいと思う。