もしボクが発信をしてなかったら...
僕が仮に何も発信をしていなかったらどうなっていたか考えてみたら、ゾッとしました...
経歴)
・noteは2~3年で60本くらい
・qiitaは2ヶ月くらいで15本くらい
・自分のブログで50本弱
キャリアで失ってたもの
- 今の会社で働く機会を得ることができていない
- エンジニアとして働けてない
- そもそも大きなキャリアチェンジをしようと思えていない
能力・スキルで失っていたもの
- 自分の考えを自信持って相手に伝えられてない
- 言語化ができてない
- 人に上手に何かを教えられてない
その他失ったであろう機会
- 本を読めてない(読書が習慣になってない)
- 今この記事を書くという経験をできていない
- (大袈裟に聞こえるかもしれませんが)人生を後悔した
話すこと
- なぜ僕が発信することを大切にしているのか
- 「自分の成長に繋がる」とか言うけど、本当なのか?への僕なりの考え
この2つについて、同僚に話している時に曖昧なところがちょこちょこあったので、言語化して記録に残しておこうと思います。
定義
発信:Qiita、はてぶ、note、Youtubeなどあらゆる媒体を介した情報発信
そもそも
発信こそ全てなんていうつもりは一切ありません。
一方で、「発信を通して何が得られるのか?どんないいことがあるのか?」については理解が深められる内容になってます。
発信することの2つのメリット
- 成長を加速させることができる
- キャリア形成につながる
それぞれ詳細と理由を挙げていきます。
成長を加速させることができる
理由は以下の2つです。
- 身につけたことを一生の財産にする事ができる
- 自分に自信が持てるようになり、爆速でトライできるようになる
身につけたことを一生の財産にする事ができる
1週間前、プログラミングやってて、勉強になるなぁ思ったこと、詳細に覚えていますか?
僕は覚えていません。すいません。
学んだことは、エビングハウスの忘却曲線に沿って忘れていくのが人間です。
これに対して、「何度も同じことを数日おきに勉強しよう!」と言うのがよくある解決策ですが、その機会を作るのも大変です。
しかも、同じことを何度も勉強していたら飽きちゃいます。
そこで、理解の定着度を段階的に示すラーニングピラミッドというのがあります。
見方としては、下に行くほど理解度が高いという図になります。
このピラミッドが示すように、能動的に誰かに伝え(説明し)ようとすることで、内容が定着すると言われています
言い換えると、発信することで深ーく対象について理解する機会を作れると、内容が定着するということです。
なぜ誰かに教えることで内容が定着するのか?
とはいえなぜそんなことが言えるのか?と言われそうです。
そこで、突然宇宙人から「アンパン」について質問されたシチュエーションを例に考えてみます。
👦「アンパンは
・形は丸くて
・甘くて
・生地が柔らくて
・100円くらいで買えて...」
👽 「ヒャクエン?」
👦「あ、そもそも100円って言うのは日本の通貨で...」
👽 「ツウカ?」
👦「あ、通貨っていうのは価値を交換する道具のことで...」
👽 「そういえばアマイってナニ?」
👦「甘いがわからない?甘いっていうのは...甘いってなんだ?」
このように、誰かに何かを教える過程で
- 自分がどこまで理解していて、何を理解してないか?
- 前提として必要な知識は何か?
- 相手に理解してもらうためには、何を伝えるべきか?
のように、自分の理解度や理解の穴、伝えるときの注意点などに気づく事ができます。
そして、ここからが重要で、上記のことに気づいた上で、もう一歩踏み込み、「もっと掘り下げて勉強したい!」、「ここはどうなっているんだ?」と疑問や課題を持ち、「なるほどこういうことだったのか!!」と楽しみや嬉しさを感じることで、ドーパミンがドバドバ出てその記憶が強化されます。
これが人に伝えることで内容が定着する理由です。
自分に自信が持てるようになり、爆速でトライできるようになる
上記で見たように、相手に何かを伝えたり、説明する経験を通して
- 自分で考えられるようになる
- 自分の意見がはっきり言えるようにななる
- 相手の言うことが深く理解できるようになる
など、出来ることが増えていく経験を積み重ねることで、自分に自信が湧いてきて、困難や新しいことに挑戦できるようになります。
自分で考えられるようになる
先ほどのアンパンの例のように、誰かに伝えるだけでも色々なことを考えなければいけないことがわかります。
「誰かに伝えようとする = 自分のアタマで考えるきっかけを作る」
これを繰り返すことで、自分で思考・行動する癖がついていきます。
自分の意見がはっきり言えるようになる
ただ、自分で考えたことを、伝えるというのは難しそうです。
でも僕は言葉で言うほど難しく考えなくて良いと思っています。
シンプルに
- 何を伝えたいのかを定義して
- それに必要な情報を入手して
- その情報を分析・取捨選択し
- 整理して伝える
というフレームワークに沿って考えていけば形になりますし、これを繰り返すことでどんどん伝える力がブラッシュアップされていきます。
(大前研一さんの著書「実践!問題解決法!」の言葉を一部借用)
自分の意見がはっきり伝わっていくことで
- コミュニケーションがもっと円滑になる
- 手に自分のして欲しいことを明確に伝えられて、認識の齟齬が生まれにくくなり人間関係が良好になったりする
などの恩恵を得られるようになっていくと思います。
相手の言うことが深く理解できるようになる
そして、実は伝え上手は聴き上手になれるのだと思います。
伝えることができるようになると
- 「相手はこういうことを伝えたいのかもしれない」と話を推測できるようになり、理解が深まる
- 内容を深く理解することで、批判的な聴き方が出来るようになる
という風に、聴く力 の改善にもつながっていきます。
少し余談
僕は小さい頃から国語が苦手で、説明するのがド下手と言われて育ってきました。
でも、発信を始めてからは、
自分の言葉で伝えたいことを伝えられるようになり
→ 言葉にする事が楽しくなり
→→ 自分の言葉を増やしたくて更にたくさんの情報に触れて
→→→ そしたらまたアウトプットする機会を得たい!!と思って発信してまた楽しくなって...
というふうに、どんどん調べて考えて発信することが楽しくなっていきました。
キャリア形成につながる
次に2つ目メリットである、キャリア形成につながるについて。
理由は以下の通りです。
- ずっと使える自分だけのポートフォリオになる
ずっと使える自分だけのポートフォリオになる
僕はQiitaやnoteでの発信を通して、今の会社に入る機会を手に入れる事ができました。
それに気付いて下さった上司には頭が上がりませんが、これは紛れもない事実です。
noteは2~3年で60本近く、qiitaは2ヶ月くらいで15本近く書きましたが、これがまさか自分のキャリアの転換期に役に立つなんて思いもしませんでした。
全部が全部うまくいくわけではないことも理解してますが、発信すること自体に意味がありました。
しかも「書くだけ」なので、いつでもどこでもできるし、他のプログラミングや事業を作るとか大袈裟なことと比べてハードルはグッと下がります。
加えて1つ目のメリットで言及したように、自分の能力やスキルの向上につながります。
今すぐ役に立たなくても、5年後・10年後の自分に感謝されるかもしれません。
参考までに、同じようにエンジニアの情報発信の重要性を述べている記事を挙げておきます。
・エンジニアが情報発信をすべき理由と、3つの手段
・情報発信は個人ができる最も簡単なキャリア形成だ~5周年を迎えたIncrementsに聞く「アウトプットの効能」
継続のための2tips
とはいえ、特に書くことが初めての方々は
「深ぼって色々調べて言ったら、結局何伝えたいかわからなくなった!めんどくさい!もういいや!」
となりがちです。
なので最後に、継続するための2つのポイントを共有します。
文章にする前に、言葉で1~2分でまとめてみる
最初はこれだけでもやってみると良いです。勉強になったことをちょこっと話すでも良いかなと思います。
言葉にすると、思考の漏れに気づけたり、自分の伝えたいことが伝わっていることが理解できて、結果文章が書きやすくなります!
完璧を目指さない
最初の5~10本は、完成度は自分の理想の5~6割でOK。
徐々に精度や内容の充実度を上げるために改善すれば問題なしです!
最後に
エンジニアリングを1年くらい経験させていただいて、この職業は特に言葉が大切な仕事だと思ってます。
その言葉を使いこなせるようになるための近道が、発信です!
参考
エビングハウスの忘却曲線とは?誤解と正しい理論・日常での活用法を解説
感情と記憶の密接な関係
実戦!問題解決法
学習定着のカギはラーニングピラミッド!効果的に学習する方法とは?
エンジニアが情報発信をすべき理由と、3つの手段
情報発信は個人ができる最も簡単なキャリア形成だ~5周年を迎えたIncrementsに聞く「アウトプットの効能」