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2人目の育休明けと同時に大手ITからベンチャーに転職して劇的に働き方が変わった話

Last updated at Posted at 2016-12-20

はじめに

こんにちは。ふたりの子持ちママのエンジニアです。
子どもは2人、6才と2才の娘です。あと、ワン娘:dog:も飼っています。
今年2016年は、2人目の育児休暇を経て復職し、その直後に同じ業界で転職という流れを経験しました。
今回は、そのことでいろんな人(特に働くママ)に聞かれることをエッセイ形式でまとめてお伝えしたいと思います。

転職を考えた契機

前職では、1人目の育児休暇も挟みましたが、10年ちょっと在籍していました。
IT業界では巨塔とも言えるグローバル外資系企業で、SEとしてお客さん先でミドルウェアの導入や構築をやったりしました。

家庭を持った後はお客さん先ではなく場所を固定して働きたかったので、自分で本社へ異動願いを出し営業のサポートをしていました。

ところが。

1人目の育児休暇明けに部署が消滅しており、自宅から2時間かかるテクニカルサポート部署への異動を余儀なくされたのです。上の娘の初めての保育園通いや、2人目の妊娠もあり、大変な通勤でした:persevere:

そこへきて、2人目の育児休暇中に発生した、夫の単身赴任

任期は3年、その間に自分の復職や、上の娘の小学校デビューが控えています。

正直、通勤2時間で続けていくには体力的にかなりの不安がありました:sweat:

そんなときFacebookのタイムラインで目にしたワーキングマザー専門の人材紹介サービス。これだ! と飛びつき、幸いご縁をいただいたITベンチャー企業で、今は半年になります。

時系列にすると、2016年の前半はこの2つの流れをパラレルでやっていたことになります。

育児休暇(〜4月) - 復職(4月) - 退職(5月末日)
転職活動(1月〜) - 内定(4月) - 入社(6月1日)

下の娘の保育園の手続きルール上こうせざるを得なかった面もあるのですが、
今にして思うと結構なハードな綱渡りだったなと:sweat:
退職の日には、頭の中をシャ乱Qの「ズルい女」がエンドレスで流れていました。(世代がバレる!)

転職して変わったこと(よかったこと)ビフォーアフター

結論から言うと、転職成功だったねと夫もコメントするほどでしたが、同業ながら全く文化の違う会社に来たことで働き方はガラリと変わりました。特に印象的だったことを5つ挙げます。

1. 自分が若手 -> 年令的に中堅以上と見られること

平均年令30台前半らしいですが、公的な数字以上に周りがとにかく若いことに驚きました。平成生まれ多い!
前職ではおじさんも多くて自分が1番下で、若干チヤホヤされた気もしましたが、今は世代がひと回り違うな! 感否めません。

だから何だというわけでもないんですが、年令なりの振る舞い、仕事をしなければという意識が生まれました。

2. メール&チャット文化 -> メンション文化

前職でのコミュニケーションはメールとチャットがメインでした。1日のメール量は何十通と多く、休み明けは未読の赤いメールがぎっしり。ちょっと質問したい時にはチャットツールが便利でよく使っていました。

今は、"kintone(キントーン)"というWebDBのようなツールでのメンションでのやりとりがほとんどなので、グループウェア内の"@"の後ろに名前をつければすぐメッセージが送れます。「よろしくお願いします」とテンプレ化して末尾につけたり、変にかしこまった形式でメールをしたためなくて良いので、1つ1つの連絡が非常にスマート&ライトですね。

※ ただ、みんなチャット並みに早く返事をくれるので、30分以内くらいで返事をしなくては!というプレッシャーも生まれます。

3. オフィスカジュアル -> 何着ても履いても自由

働くママにとって、身支度は結構エネルギー使うんですよね・・・
あと靴もその日の体力消費を左右します。私は通勤2時間だったのですぐにあきらめてぺたんこ靴にしてました。
今は男女問わずスニーカー率も高く最高です。

4. 出社して働く -> どこでも働く

前職でテレワーク制度はありましたが、部署がサポートだったこともあり、「出社した人の方がえらい、よく貢献している」という暗黙の空気がありました。使っている人もママが圧倒的多数でした。

現職では、リモートで働くことがより自然に捉えられています。100%在宅の人も何人かいますし、テレワーク利用者は男性も多いです。

企業文化みたいなものもあるかもしれませんが、インフラにかなり力を入れないと実現できないことだと思います。音声・画像がクリアに送受信でき、しょっちゅう途切れたりしない信頼性の高いテレビ電話会議システムを使っています。

"kintone"のスマホアプリ化もリモートワークに大きく貢献しています。帰宅してからPCを開くことなく、電車でも自宅でもチェックして、すぐ打ち返せるので、翌日の朝に溜まったメッセージはありません。(これをストレスフリーととらえるか、プライベートも仕事に侵食されるととらえるか、好みがわかれるかもしれませんが。)メンション文化も効いていると思います。

リモートワーク推進については、企業規模関係なく、現職の方がかなり先進的だと思います。

現時点はまだ中途1年目なので、子どもの発熱時にたまにやるくらいですが、来年は積極的に活用して、上の娘の「小1の壁」にチャレンジしたいと思います。

5. 仕事は終わらせるもの -> 優先順位つけてやるもの

同じエンジニアではあるものの、職種や扱う技術のジャンルは変わりました。
そして以前は自分の案件さえ上から順にこなせばひと息つけましたが、今はマルチタスクです。
いろいろと慣れてないのもありますが、仕事量は自分の力量からすると多くてつねにいっぱいいっぱいです:sweat_drops:

定時でダッシュして保育園に迎えに行かなきゃいけないし、終わらせなきゃ! と焦るあまり、家に持ち帰ってしまうこともありました。
でも、今の会社に来て、いろいろな人の話を聞いて、発想の転換がありました。

仕事は終わらないものだ

と。システムダウンの対応をしているわけでもないし、終わらなかったといって誰かが傷ついたり社会的にダメージがあるわけではない仕事もたくさんあるので、そこは優先順位をつけてやればいいと思うようになりました。

今はほとんど持ち帰りも残業もやっていません。
気兼ねなく子ども達と夕食を囲む幸せな時間を満喫しています:rice:

悩んでいるワーキングママへ伝えたいこと

子持ちで転職なんて、手に職がある特別な人ができること、と思っていませんか。
そんなことはありません。私もエンジニアとは言ってますが全く気高くないですしジャンルがブレブレですし、面接も噛みまくりでしたし。

転職にもし興味があれば、いろいろと情報収集して、道を探してみてください。
その結果、動かないという判断もありだと思います。
もし動くのであれば、本気でやれば、できないことなんてないはずです。年令問わず。

子育てしながらエンジニアやってる時点で相当頑張ってますから:thumbsup_tone2:

最後に、2歳の方の娘が発熱でテレワーク中のひとコマです。狙った時間にお昼寝してくれず、ソファ寝になってしまった時。さすがに子ありのテレワークはつらいのですが・・・:sweat_drops:。ばーば、ファミリーサポートや民間シッターなど、上手にサポートを得られるといいですね。

IMG_6863.JPG
▲ 奇跡的に落ちませんでした

すべての子育てエンジニアとそのお子さん達が来年も元気で過ごせようますに:relieved:

それでは皆様、よいお年をお迎えください:santa_tone2::sunrise_over_mountains:

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