0
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

Azure仮想サーバ上にDifyをデプロイする

Posted at

はじめに

昨今話題のDifyだが、導入を検討している方も多いと思う。
月額プランでクラウド利用する方法も一つだが、それと比較し若干?費用が抑えられる、Azure仮想サーバ上に立ち上げる方法について紹介する。
企業内で扱う場合、Azure仮想サーバーは社外ネットワーク上に立ち上がるため、煩わしProxy設定が不要になるメリットがある。
またAzureのクラウド環境が使えるため、セキュリティ面でもクラウド版より安心?かもしれない。

簡単な流れ

流れとしては以下の通り。

  • Azure仮想サーバを立ち上げる
  • 仮想サーバ内でDockerをインストール
  • Difyリポジトリをクローン
  • 環境変数の設定
  • アプリ立ち上げ
  • 接続確認

手順

Azure仮想サーバーの立ち上げ

Azure上での仮想サーバー立ち上げ方法については、珍しく公式ドキュメントがわかりやすいので、以下を紹介する。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/virtual-machines/linux/quick-create-portal?tabs=ubuntu

サーバーの最低スペックは、Dify公式ページに以下記載がある。

Dify インストール前に, マシンが最小インストール要件を満たしていることを確認してください:

  • CPU >= 2 Core
  • RAM >= 4 GiB

OSの種類は、Dockerが動けば何でも良いようだが、Docker Desktopを回避するならLinuxを選択するのが無難。

仮想サーバーが立ち上がれば、SSH接続など設定し、任意のクライアントPCから接続できるようにしておくと楽。

仮想サーバー内でDockerインストール

方法は任意。
例えば、以下実行しインストールする。

$ sudo apt update
$ curl https://get.docker.com | sh

Difyリポジトリをクローン

DifyのGithubリポジトリは以下。
https://github.com/langgenius/dify

仮想サーバー上の任意のディレクトリにクローンする。

$ git clone https://github.com/langgenius/dify

なお、これ以降のアプリ立ち上げ方法については、公式サイトの内容と同じ内容。

環境変数の設定

dify/docker内の.env.example.envに反映する。
具体的には以下実行すればOk。

$ cp .env.example .env

.envの内容は必要に応じて書き換える。

アプリ立ち上げ

以下実行し、コンテナを立ち上げる。

$ docker compose up -d

進捗は以下から確認できる。

$ docker compose ps

全てのコンテナが(healthy)になれば立ち上げ完了!

接続確認

Azure仮想サーバーではパブリックIPアドレスが割り当てられている。
例えば111.111.111.5の場合、http://111.111.111.5にアクセス可能。
Azure仮想サーバーのパブリックIPアドレスは、Azureポータル上のリソース画面から確認できる。

注意点

クラウドプラントどっちが安い?

正直これは微妙なところで、Azure仮想サーバーのスペックに依存する。
DifyのTeamプランは2025年1月現在、\$159/monthなのに対し、最低スペックのAzure仮想サーバーでは\$24/monthとなる。
もちろん最低スペックなので、動作を安定させるにはスペックを上げる他ない。

Azureがメールサーバー非対応

注意点として、Azure仮想サーバーはメールサーバー非対応であるという点。
AzureではパブリックIPアドレスをプールし、仮想サーバー立ち上げ時にそのIPアドレスを配布する形を取っている(らしい)。
悪用されるリスク低減のため、メールサーバーは全面禁止の模様。
Difyを使ったワークフローの中には、メール機能を使ったものもあるため、それが利用できなくなる。

0
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?