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`apt rdepends`コマンドのマニュアルは、`apt-cache`コマンドにある

Last updated at Posted at 2022-07-07

環境

  • Xubuntu 18.04
  • apt 1.6.14 (amd64)

はじめに

apt rdependsコマンドは、パッケージの依存元ライブラリを出力します。

$ apt rdepends python3.6
python3.6
Reverse Depends:
  依存: libpython3.6-testsuite (>= 3.6.9-1~18.04ubuntu1.7)
  依存: virtualbox
  依存: virtualbox
  依存: python3.6-venv (= 3.6.9-1~18.04ubuntu1.7)
  拡張: idle-python3.6
  依存: idle-python3.6
  推奨: python3.6-minimal
  提案: python3.6-doc
  依存: python3.6-dev (= 3.6.9-1~18.04ubuntu1.7)
  依存: python3.6-dbg (= 3.6.9-1~18.04ubuntu1.7)
  依存: python3-uno
  依存: python3-all
  依存: python3 (>= 3.6.7-1~)
  依存: python3 (>= 3.6.5-2~)
  依存: gedit
  依存: virtualbox
  依存: python3.6-venv (= 3.6.5-3)
  依存: python3-escript-mpi
  依存: python3-escript
  依存: python3-dbus-tests
  依存: pitivi
  依存: liferea
  依存: kdevelop-python
  拡張: idle-python3.6
  依存: idle-python3.6
  依存: rhythmbox-plugins
  推奨: python3.6-minimal
  提案: python3.6-doc
  依存: python3.6-dev (= 3.6.5-3)
  依存: python3.6-dbg (= 3.6.5-3)
  依存: python3-uno
  依存: python3-all
  依存: libpython3.6-testsuite (>= 3.6.5-3)
  依存: cluster-glue
  依存: gedit

しかし、aptコマンドのヘルプやマニュアルにはrdependsコマンドが掲載されていません。rdependsの使い方はどこに書いてあるのでしょうか?

$ apt --help
apt 1.6.14 (amd64)
使用方法: apt [オプション] コマンド

apt は、検索や管理、パッケージに関する情報を問い合わせるコマンドを
提供するコマンドラインパッケージマネージャです。apt-get や apt-cache
のような特化した APT ツールと同じ機能を提供しますが、デフォルトで
対話的に使用するために適切なオプションを有効にします。

最も使用されているコマンド:
  list - パッケージ名を基にパッケージの一覧を表示
  search - パッケージの説明を検索
  show - パッケージの詳細を表示
  install - パッケージをインストール
  remove - パッケージを削除
  autoremove - 自動インストールされ使われていないすべてのパッケージを削除する
  update - 利用可能パッケージの一覧を更新
  upgrade - パッケージをインストール/更新してシステムをアップグレード
  full-upgrade - パッケージを削除/インストール/更新してシステムをアップグレード
  edit-sources - ソース情報ファイルを編集

利用可能なコマンドの詳細は apt(8) を参照してください。
設定オプションと構文は apt.conf(5) に詳述されています。
ソースを設定する方法の詳細は sources.list(5) で見つけることができます。
パッケージとバージョンの選択は apt_preferences(5) で表現できます。
セキュリティの詳細は apt-secure(8) を参照してください。
              この APT は Super Cow Powers 化されています。

解決

man aptには、以下のように記述されています。

apt は、パッケージ管理システム用の高レベルのコマンドラインインターフェースを提供します。エンドユーザインターフェースとして設計されています。また apt-get(8) や apt-cache(8) のような専用の APT ツールと比べて、デフォルトでインタラクティブな使用に適したいくつかのオプションが有効になっています。
apt 自身と同じように、man ページはエンドユーザインターフェースとして意図されています。さらに、一部のオプションや詳細の豊富さで読者を圧倒することを避けるため、複数の場所で部分的に情報を複製しないよう、最も使用されるコマンドとオプションを言及するように意図されています。

つまり、rdependsコマンドは最も使用されるコマンドではないので、マニュアルに載っていないようです。
ではどこに載っているのか?aptapt-getapt-cacheの統合ツールなので、どちらかのコマンドに載っているはずです。apt-cacheはクエリ発行系(閲覧系)のコマンドなので、apt-cacheコマンドにrdependsコマンドが載っていそうです。

apt-cacheコマンドのヘルプを見ると、rdependsコマンドがありました!

$ apt-cache -h
...

最も使用されているコマンド:
  showsrc - ソースレコードを表示する
  search - 正規表現パターンによってパッケージ一覧を検索する
  depends - パッケージの生の依存情報を表示する
  rdepends - パッケージの生の逆依存情報を表示する
  show - パッケージの情報を表示する
  pkgnames - システム内のすべてのパッケージ名一覧を表示する
  policy - ポリシー設定情報を表示する

ちなみにrdependsの説明は、シンプルな一文でした。

$ man apt-cache | cat
...
  rdepends パッケージ...
           rdepends は、パッケージが持つ被依存関係を一覧表示します。

まとめ

  • apt rdependsコマンドのマニュアルは、apt-cacheコマンドのマニュアルに掲載されている
  • aptコマンドのマニュアルには、すべてのコマンドが掲載されていない

参考サイト

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