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【社内勉強会】DB設計の基礎(2017/06/21)

Last updated at Posted at 2017-06-20
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0.はじめに


対象者

  • 初めてDB設計する人

前提知識

  • 基本的なSQL
  • PostgreSQL
  • 応用情報技術者レベルの知識(正規化)

伝えたいこと


参考図書

達人に学ぶDB設計 徹底指南書
DB設計_指南書.png

SQLアンチパターン
アンチパターン.gif


目次

  1. 設計の概要
  2. 論理設計
  3. 物理設計

1.設計の概要


用語

  • データベース:データの集積
  • DBMS(Database Management System):データベース

代表的なデータベースのモデル

  • リレーショナルデータベース(RDB)
  • キー・バリュー型ストア

データベースシステムとファイルシステム

  • データに制約を付けられる
  • データ一貫性保持(トランザクション管理)

そのデータ、本当にDBに格納する必要ありますか?
http://www.oracle.com/technetwork/jp/articles/index-155208-ja.html


データ中心アプローチ(Data Oriented Approach: DOA)

最初にデータがある。プログラムはその次にできる。

昔はプロセス中心アプローチだった。


DBの論理設計と物理設計

論理設計、物理設計の順に行う。

~論理設計で行うことは何かですが、それは現実世界に存在する数多くのデータから、リレーショナルデータベースにおいて、何を、どのようなフォーマットで保存するかを決めることです。

「達人に学ぶ DB設計指南書」P30 より引用。

物理設計は、論理設計の結果を受けて、データを格納するための物理的な領域や格納方法を決める工程です。

「達人に学ぶ DB設計指南書」P34 より引用。


論理設計のステップ

  1. エンティティの抽出
  2. エンティティの定義
  3. 正規化
  4. ER図の作成

エンティティは、現実世界に存在するデータの集合体を指す言葉。
たとえば、「顧客」、「社員」、「注文」など。


物理設計のステップ

  1. テーブル定義
  2. インデックス定義
  3. ハードウェアのサイジング
  4. ストレージの冗長構成決定
  5. ファイルの物理配置決定
  • [感想] インデックス定義をしていない…

2. 論理設計


正規化の目的

  • 人間が理解できる形で、現実世界の事実を表現する
  • 事実の格納方法から冗長性を排除し、データの異常や不整合を防ぐ
  • 整合性制約をサポートする

「SQLアンチパターン」P292 より引用

  • 原則として、第3正規形までは正規化を行う

※正規化の具体的な手順は、省略します。


自然キーと代理キー

  • 自然キー(natural key): 入力データに最初から存在しているキー
  • 代理キー(surrogate key): 自然キーの代理。システム側で決めた連番などの、人工的なキー

主キーが決められない、または不十分なケース(自然キーがない)

  • 一意なキーがない
  • 一意なキーだが、サイクリックに使いまわされている
  • 一意なキーだが、途中で指す対象が変わる

「DB設計指南書」P226 参照

以下、参考サイト
https://amg-solution.jp/blog/8980
http://wa3.i-3-i.info/simple/word1995.html


オートナンバリングの是非

ネット上で議論されている。

オートナンバーを主キーに使うことは、データモデルを書いている証拠だ。

by ジョー・セルコ

オートナンバリングの実装方法

  • データベースのシーケンスオブジェクト、ID列
    • PostgreSQLならば、sequence, serial型
    • PostgreSQLのserial型はDEFAULT句にnextval(sequence)を設定している

アプリケーション側での実装はダメ!!

  • コストがかかる
  • 排他制御の仕組みが必要。二人以上が同じ番号を引き当てる可能性あり。

アンチパターン EAV(Entiti Attribute Value)

可変属性をサポートする設計。

  • SELECT文が冗長で、分かりにくくなる
  • 参照制約、NOT NULL制約が付けられない ⇒ 整合性がとれない

物理設計


[個人的見解] 制約をできるだけつける

制約の種類

  • 主キー制約
  • 外部キー制約
  • 一意性制約
  • CHECK制約
  • NOT NULL制約

制約をつける目的

  • 格納されているデータの内容を保証

制約を付けないと、アプリケーションのソースコードを調べる必要がある

  • 調べ方に漏れはないか?
  • アプリケーションを使わず、直接DBに操作している場合はないか?

[経験] 制約をつけていれば見つけられたバグだったのに…


付録


リレーショナルデータモデルと相性が悪いデータ

  • 履歴データ

リレーションは集合です。よって、各要素同士に順序はありません。しかし、履歴にはどちらかが古いのか、新しいのかという順序が存在します。

「データベース実践入門」P182より引用。

  • グラフ理論のグラフ(ツリーもグラフの一種)

論理削除の是非

DELETE_FLAG という思考停止フラグ

「その論理削除した行は、どういう時に参照しますか?」
「論理削除した行が復活する事がありますか?」
「論理削除した行は最終的にどうなりますか?」

http://qiita.com/Jxck_/items/156d0a231c6968f2a474 より引用

  • [感想] 私は全テーブルの削除フラグを付けてしまっています…

そのうち話したいこと

  • SQLアンチパターン
    • 単一参照テーブル
    • IDリクワイアド(とりあえずID)
  • SQLの速度改善
  • 関係データモデル
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