Jenkinsを使って、ローカルの変更をリモートのdevelopブランチへpushした段階で、ボタン一つでHerokuへデプロイしてくれる環境を作った。
構成はこんなかんじ。

Jenkinsはすでにインストール済みで、Gitプラグインが導入されているのが前提。
ソースのリポジトリはBitbcketを使用。
JenkinsはCentOSで動いている状態。

Jenkinsユーザの設定変更

yumでjenkinsをインストールした場合、デフォルトではコマンドラインでjenkinsユーザに切り替えられないため、/etc/passwdを以下のように書き換える。

jenkins:x:496:497:Jenkins Continuous Build server:/var/lib/jenkins:/bin/bash

Jenkins環境構築でのメモ

heroku toolbeltのインストール

heroku toolbeltをインストールして、herokuへloginする。

$ su - jenkins
$ wget -O- https://toolbelt.heroku.com/install-ubuntu.sh | sh

# .bash_profileに設定を追加
$ echo 'PATH="/usr/local/heroku/bin:$PATH"' >> ~/.bash_profile
$ source ~/.bash_profile

$ heroku login
# Email: 
# Password:
# Authentication successful.

heroku toolbelt

Jenkinsの設定

事前準備

ブラウザからherokuデプロイ用のプロジェクトを作っておく。
コマンドラインから以下のコマンドを実行しておき、gitのherokuのリポジトリの設定をしておく。

$ su - jenkins
$ cd workspace/<your-project>
# herokuのgitリポジトリを指定
$ heroku git:remote -a <your-app>

Jenkinsプロジェクトの設定

Jenkinsプロジェクトの設定からデプロイ用の設定を記述する。

Bitbucketからdevelopブランチを取得してくるところは以下のURLを参照。
Bitbucketのprivate repositoryとJenkinsの連携について

シェルの実行のシェルスクリプトをこんな感じで書く。

git checkout develop
git pull --rebase origin develop

git checkout master
git merge develop

# masterブランチをリポジトリにpush
# origin(git@bitbucket.org:xxx/xxx.git)でpushすると"deployment key is read-only."で失敗するので、httpsでpushする。
# パスワードの入力が求められるので、expectで実行する。
expect -c "
spawn git push https://<your-name>@bitbucket.org/<your-name>/<your-project>.git master
expect \"Password:\"
send \"<your-password>\"
"

# heroku へデプロイ
git push heroku master

Hubot と Jenkins をつかって heroku への Deploy 環境を用意した
 Bitbucket git push as user
対話式のコマンドをスクリプト化する方法

ここまでの設定を行いビルドを実行すると、Bitbucketからdevelopブランチを取得して、masterブランチへmergeし、Bitbucketへmasterブランチをpushした後、herokuへデプロイしてくれる。

追記：expectでBitbucketのmasterにpushしている箇所が上手くいっていなかったみたい。なにかよいやり方があるだろうか？

herokuコマンドの実行

デプロイ後にherokuのrunコマンドなどをたたきたい場合は、Heroku Plugin for Jenkinsを導入する。

Jenkinsの管理 > プラグインの管理からHeroku Plugin for Jenkinsをインストールする。
※プラグインの管理メニューのフィルターにherokuと打ち込めば表示されるはず。

インストールすると、Jenkinsプロジェクトの設定のビルド後の手順の追加にHeroku用のメニューが追加される。

AppName、Command、高度な設定からAPI Keyなどの情報を設定すれば任意の処理が実行される。