はじめに
Cドライブを換装した話はネット上に良くあるので、今回は以下のようなDドライブを換装した話をします。
- システムドライブではない(Windowsがインストールされていない)
- アプリケーションがインストールされている
- Dropbox フォルダを含んでいる
- デスクトップ、ドキュメントなどが配置されている
上記のような条件があったため、今回は以下の手順を行いました。
- Macrium Reflect Free Edition でドライブをクローンする
- Windows をセーフモードで起動する設定にし、電源を切る
- 古い HDD を取り外し、新しい HDD を SATA ケーブルで接続する
- セーフモード(コマンドプロンプト)で起動し、diskpart でドライブレターを変更する
セーフモードでドライブレターを変更したのは、自動起動するサービスやアプリケーションがどのように Dドライブにアクセスしているか、そのパターンが詳しく分からなかったため、なるべく不具合の発生を抑えたかったからという理由になります。コマンドプロンプトであれば、デスクトップやドキュメントへのアクセスもないかなと思ったのでこのようにしました。
1. ドライブをクローンする
クローンするだけですのでどのソフトを使っても問題ないと思います。下の画像は Macrium Reflect Free Edition のスクリーンショットになります。ただ、EaseUS Todo Backup Free ではクローン機能は2023年現在は有料化されていて出来ませんでした。
今回はクローン先のディスクの容量が異なっていたので、自動でパーティションサイズを拡張する設定にします。
また、SATA ケーブルが手元になかったので、SATA to USB 3.0 変換ケーブルを使用してクローンしました。
2. Windows をセーフモードで起動する設定にし、電源を切る
次回起動時にセーフモードを選べるように Windows の設定を変更し、PC の電源を切ります。Windows 10 の場合は以下の記事の通りの手順で設定できます。
3. 古い HDD を取り外し、新しい HDD を SATA ケーブルで接続する
最終的に新しい HDD は PC ケース内に収めたいので、このタイミングで物理的に HDD を差し替えます。
4. セーフモード(コマンドプロンプト)で起動し、ドライブレターを変更する
PC の電源を入れると起動方法を聞かれるので、「セーフモードとコマンドプロンプト」を選択します。
するとコマンドプロンプトが起動するので、DISKPART コマンドを使用してドライブレターを変更します。
C:\Windows\system32>diskpart
(中略)
DISKPART> list volume
Volume ### Ltr Label Fs ...
---------- --- --------- ----
Volume 0 C Cドライブ NTFS ...
Volume 1 H ボリューム NTFS ...
新しい HDD のドライブレターが H:
になっているので、これを D:
にします。
DISKPART> select volume=1
ボリューム 1 が選択されました。
DISKPART> remove letter=H
DiskPart はドライブ文字またはマウント ポイントを正常に削除しました。
DISKPART> assign letter=D noerr
DiskPart はドライブ文字またはマウント ポイントを正常に割り当てました。
DISKPART> list volume
Volume ### Ltr Label Fs ...
---------- --- --------- ----
Volume 0 C Cドライブ NTFS ...
* Volume 1 D ボリューム NTFS ...
この後 exit で終了すると画面が閉じてしまい、電源の切り方が分からなかったので、PC の電源ボタン短押しで電源を切りました。
以上で作業は完了になります。必要に応じてボリュームラベルなども変更を行ってください。
お疲れ様でした!