はじめに
昨今のGenerative AI分野の発展を受け、Oracle社よりOCI 2024 Generative AI Professional認定資格が発表されました。この資格は、OCI Generative AI Servicesを中心に、Generative AIの理論と実践の両面を体系的に学ぶことができるとされています。また、2024年7月31日までの期間限定で無料で試験を受験できるプロモーションが行われています。そこで、私はこの機会にGenerative AIの知見を深めるべく、資格取得に挑戦してみました!
本ブログでは、受験にあたって勉強したことや参考になった動画やリンクなどを紹介できればと思います!
参考:Announcing OCI 2024 Generative AI Professional Certification and Course
OCI 2024 Generative AI Professional とは
ここでは、公式で発表されているOCI 2024 Generative AI Professional試験の概要について触れたいと思います。
まず、試験の対象は以下の通りです。
Oracle Cloud Infrastructure 2024 Generative AI Professional認定資格は、機械学習と深層学習の概念を基本的に理解し、PythonとOCIに精通しているソフトウェア開発者、機械学習/AIエンジニア、Gen AIプロフェッショナルを対象としています。
参考:Exam 1Z0-1127-24: Oracle Cloud Infrastructure 2024 Generative AI Professional
(Deepl翻訳を利用)
次に、取得できるスキルとしては以下の通りです。
この資格を取得した人は、Large Language Model(LLM)アーキテクチャを深く理解し、RAGやLangChainなどのOCI Generative AI Servicesを使用して、LLMアプリケーションを構築、トレース、評価、デプロイするスキルがあります。
参考:Exam 1Z0-1127-24: Oracle Cloud Infrastructure 2024 Generative AI Professional
(Deepl翻訳を利用)
そして、試験概要は以下の通りです。
試験方式 オンライン 試験言語 英語 試験形式 多肢選択式 試験時間 90分 問題数 40問 合格スコア 65% (約26問以上) 参考:Exam 1Z0-1127-24: Oracle Cloud Infrastructure 2024 Generative AI Professional
(Deepl翻訳を利用)
最後に試験範囲と試験配分は以下の通りです。
試験範囲 試験に占める割合 大規模言語モデル(LLM)の基礎 20% OCI Generative AIサービスの利用 35% OCI Generative AIサービスによるLLMアプリケーションの構築 45% 大規模言語モデル(LLM)の基礎
- LLMの基礎を説明する
- LLMアーキテクチャの理解
- LLM用プロンプトの設計と使用
- LLMの微調整について理解する
- コードモデル、マルチモーダル、言語エージェントの基礎を理解する
OCI Generative AIサービスの利用
- OCI Generative AIサービスの基礎を説明する
- 生成、要約、埋め込みに事前学習された基礎モデルを使用する
- 微調整と推論のための専用AIクラスタの作成
- カスタムデータセットによるベースモデルの微調整
- 推論のためのモデルエンドポイントの作成と使用
- OCI Generative AIセキュリティ・アーキテクチャの探求
OCI Generative AIサービスによるLLMアプリケーションの構築
- 検索拡張生成(RAG)の概念を理解する
- ベクトルデータベースの概念を説明する
- 意味検索の概念を説明する
- LangChainモデル、プロンプト、メモリ、チェーンの構築
- RAGとLangChainを使ったLLMアプリケーションの構築
- LLMアプリケーションのトレースと評価
- LLMアプリケーションのデプロイ
参考:Exam 1Z0-1127-24: Oracle Cloud Infrastructure 2024 Generative AI Professional
(Deepl翻訳を利用)
全体を通してわかる事として、OCI上のサービスの一つである「OCI Generative AI Services」に関する試験であるものの、LLMの基礎知識やRAGやLangChainなどOCIに限らないLLMアーキテクチャの理解を問う試験になっていることが分かります!
勉強コンテンツの紹介
続いて、私がOCI 2024 Generative AI Professionalを受験するにあたって利用したコンテンツについて紹介します。紹介するものに対して全てに目を通したわけではなく、つまみ食い形式で学習しました。今振り返ると、トレーニングコースを何度も視聴するのが一番効率的だったと思います。では、順番に活用したコンテンツを紹介していきます。
1.トレーニングコースを受講する
1つ目はアカウントを作成すれば、無償で視聴できるラーニング講座です。6月現在では、英語版の試験しか公開されていないため、当然のことながら講座も英語版のみですが、日本語字幕に対応しています!!
また、練習問題と確認問題が公開されているので、絶対に解くようにしてください!!!
2.YouTube動画を視聴する
2つ目は、YouTube動画です!世の中の大抵ことはYouTubeで検索すれば、解決できます。特におすすめなのが「Japan Oracle Developers」というチャンネルで、Oracle社主催の様々なセミナー動画をアーカイブしてくれています!
おすすめの動画を以下に貼っておきます。
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Oracle AI Brown Bag Seminarシリーズ
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Oracle Big Data Jam Sessionシリーズ
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[Oracle Day] Developer Days 2024シリーズ
【補足】
Oracle Cloud Hangout Cafe(通称「おちゃかふぇ」)シリーズ8の最終回(7月10日)で、RAGなどのLLMのエコシステムに関する勉強会が開催されます!興味がある方は、ぜひ参加してみてください!
【ハイブリッド開催】LLMのエコシステム
3.公開されている資料を読む
3つ目は公開されている公式ドキュメントや資料を読むということです。最も古典的な勉強法ですが、その資料の情報が古くないか注意を払うことが必要です。特に、ベータ版の情報などには気をつけてください!!!
2024年6月時点で、信頼できる公式ブログと公式ドキュメントのリンクを以下に貼っておきます。
受験後の感想
当初の予想通り、トレーニングコースを受講して、内容を理解できていれば合格できる試験だと感じました。また、試験概要にあった通り、LLMの基礎やベクトルデータベースへの理解、LLMアプリケーションの構築など幅広く出題されており、OCI Generative AI Servicesに留まらない問題が多かったことが印象的でした。改めて、試験概要や試験範囲を確認することの重要性を再確認しました!
ちなみに、結果としては82.5%で合格でした。(9割目指していたので残念です。来年リベンジします。)
まとめ
本ブログでは、OCI 2024 Generative AI Professional を受験するにあたって勉強したことや参考となったリンクを紹介しました。この受験を通して、Generative AIやLLMアーキテクチャへの理解を深めることができたと感じています!Generative AIに興味があるという方は2024年7月31日までは無料で受験することができるため、本ブログを参考に受験してみてください!