JANコードを聞いたらすぐ教えてくれる人がいたら便利だな、と思った6年目のスーパーの店員
★「JANコードがわかればすぐ発注できるのに」という歯痒さを解決してくれる!
このLINEbotは、発注したい商品の商品名を入力すると、その商品の「JANコード」を教えてくれるものです。
私の部署では、商品を発注する際に「JANコード」を使用します。JANコードは商品についているバーコードで、基本的に1つの商品に1つのバーコードが付随しています。
普段は売り場に表示されているJANコードで発注すればいいので覚えていなくても支障はないのですが、突然JANコードを欲する時に遭遇することがあります。
・売り場でお客さまに「この商品どこ?」「あの商品どこ?」を言われ、売り場になかった時。
・店長に突然「あ〜あれ発注しといて、○○(商品名)。」と言われた時。
・売り場を作る時に自分の店で取り扱いがない商品を組み込みたい時。
などなど。
案外、JANコードはGoogle検索しても一発で出ないこともしばしばです。ちょっと検索するだけでも、塵も積もれば結構な時間になりますし、検索することに時間がかかるパートさんたちもいます。(ネットに不慣れだと検索方法すらわからないこともあるので……。)
というわけでJANコードの出力だけに特化したBotがあると便利だなと思い、作ってみました。
★せっかくなら見た目と口調をおねえさん風に変更して愛着を持ってもらう
ついでに、パートさんなどせっかく使ってもらうなら、LINEbotに親しみを持ってもらいたいのでアイコンを綺麗なおねえさんのイラストにして、返答に人間味を持たせてみました!
(canva製)
LINE Developersで変更可能です。
★botの機能
・知りたいJANコードの商品名を入れるとGoogleSpreadsheetを検索して、該当するデータを取得してLINEで返信してくれます。
★使用した技術
・Make:複数のアプリとAPIを繋げるサービス
・GoogleSpreadSheet API:データベースとして今回は使用
・LINE Messaging API:LINEとの連携に使用
★作り方
最終全体像はこちら
・LINEモジュールとGoogleSpreadsheetモジュールを繋いで条件分岐させて作成した、すっきりとしたシナリオになっております。
(※一旦オウム返しbotを作成してから作成したので備忘録にこれを置いておきます。)
これを作っていくことになります。
中身をみていきましょう。
GoogleSpreadsheetモジュールの中身です。
・Connectionに繋ぎたいGoogleアカウントを指定。
・SpreadsheetとSheetNameに作成したSpreadsheetの該当箇所を入力。
・columnrangeで検索範囲を指定。
・Filterで検索条件を指定。今回は商品の名前を入れたらアクションを返して欲しいので
商品名称をFilterに入力し、LINEbotが返してくれるように
{{1.events[].message.text}}
を設定します。
次に、該当商品があった際の返事をしてくれるモジュールの中身を作ります
・Reply Tokenには {{1.events[].replyToken}}を入力。
MeesagesはTypeをTextに、Textに「その{{3.1
}} のJANコードは{{3.0
}} です。お役に立てましたか??」を入力しました。
(今回はちょっとおねえさんが喋ってくれてるようなテキストにしてみました。
実際に使ってくれる人が笑ってくれたらいいなと思います。)
該当する商品がなかった際のモジュールを作ります
・商品を入力したが該当する商品がなかった際の返答モジュールです。(さっき作った返事のモジュールを右クリック→cloneで作成した方が便利です。)Textは該当商品がなかった旨を入力すればOKです。
それぞれのモジュールへ分岐する条件フィルタを作ります
・商品がある方のモジュールにつながっているので、LINEで入力した商品名と一致したらこっちのモジュールに進むようにフィルタを作ります。
・反対に、商品がなかった際の返答に繋ぐフィルタはDoes not existで設定しました。
これでシナリオは完成です。
— ゆい (@YUI447486742018) May 16, 2024
こんな感じでおねえさんが返答してくれます!!
改善点と今後のおねえさんのレベルアップ予定について
・今のままだと商品名が被っているものだと区分けができないので、同じ烏龍茶でもメーカーで選べるように質問できるようにシートを作り替えていきたいです。
・また、今回はJANコードを教えてくれるbotとして作成した業務アシスタントおねえさんですが、今後他の機能もつけて全体的な仕事のパートナーとして活躍できるようにしていきたいです。
参考文献