#AI Builder とは
先日 Microsoft Business Applications Summit が開催されました。その中で PowerApps でドラッグ&ドロップによって、AI の機能が使えるようになりました。現在プレビュー中です。
機能とできることについては、以下、マイクロソフト吉田さんのブログ参考にしてください。
Power Platformの新機能「AI Builder」とは
https://memo.tyoshida.me/powerapps/what-is-ai-builder/
なお以下の情報は 2019.06.17 時点のものです。
現在プレビュー機能になっているので、変更される可能性は非常に高いです。あしからず。
#環境構築の準備
さて、これだけ魅力的なものですと、すぐ使ってみたくなりますよね。これを読んでいる皆さん、試すことが 可能 です。試用環境を用意するには月額 4,350 円/ユーザーの PowerApps Plan2 が必要になりますが、ご安心ください。PowerApps には無償で試せる Community Plan というものがあります。
詳細は以前私が書いた以下の記事を参考にしてください。
CDS for Apps を試しに使うには
https://qiita.com/yugoes1021/items/98c8a3504ac72c7fb5be
さて、いずれにしろ PowerApps Plan2 相当が使える状態にしてください。
AI Builder の有効化公式ドキュメントをご覧ください。
Administer AI Builder
https://docs.microsoft.com/ja-jp/ai-builder/administer
注目は以下です。
なるほど、現状では US と Europe でのみ使用可能ということですね。というわけで、US か Europe の環境を新規作成する必要があります。
#PowerApps / Flow の「環境」を理解する
PowerApps と Flow には「環境(Environment)」と呼ばれるものがあります。リージョンを選んで、そのリージョンに環境を作ることができます。
詳細は以下の公式ドキュメントをご覧ください。
Environments overview
https://docs.microsoft.com/ja-jp/power-platform/admin/environments-overview
ここから以下の手順通りに実行する必要があります。
#US の環境を新規作成する
1.https://make.powerapps.com/ にアクセスし、右上の設定ボタンから [管理センター] を開く
3.[新しい環境] ダイアログに必要事項入力して、[環境の作成] を押す
- 環境名: QiitaTest
- リージョン: United States ← ここは US or Europe が必須
- 環境の種類: 試用版
5.[データベースの作成] を押す
AI Builder には Common Data Service (CDS) が必須なので、データベースを作成します
これで AI Builder が使用可能な環境が出来上がりました。
続いて設定を確認します。
#設定は Power Platform 管理センターで
先ほどまで開いていたのは PowerApps 管理センター でした。
今度は Power Platform 管理センター を開きます。
Power Platform 管理センター
https://admin.powerplatform.microsoft.com/
1.Power Platform 管理センターで作成した環境(今回の場合は QiitaTest) の [...] - [設定] を開く
3.[PowerApps で AI モデルを作成する] を [オン] にする
他にもいろいろな設定があるので、気になるものは [オン] にしてみてください
#PowerApps 画面に戻ってアプリ作成画面を開く
1.https://make.powerapps.com に戻り [アプリ] - [アプリの作成] - [キャンバス] をクリック
(右上の Environment が先ほど作成した環境であることを確認してください。クリックすると切り替えができます)
2.画面左下の [空のアプリ] - [携帯電話レイアウト] をクリック
3.[挿入]タブの一番右に [AI Builder(プレビュー)] があるので、ここから選択すると、専用のコントロールを画面に追加することができます
#これで AI Builder が使えるようになりました
いかがでしょうか?無事に使えるようになりましたか?
ここから先の使い方は以下の 吉田さん のブログを参考にしてください
PowerApps の AI Builder 機能 「名刺リーダー」(Business Card Reader)を使ってみた
https://memo.tyoshida.me/powerapps/how-to-use-business-card-reader-powerapps-ai-builder/
PowerApps の AI Builder 機能 「オブジェクト検出」を使ってみた
https://memo.tyoshida.me/powerapps/how-to-use-object-detection-ai-builder/
ご参考までに。