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第4回 Web API を利用するには? ~EAIツール編:DataSpider, ASTERIA~

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はじめに

前回は「第3回 Web API を利用するには? ~ノンコーディング編:Microsoft Flow, Azure Logic Apps~」を書かせていただきました。

今回もノンコーディングで処理フローが作成できるものですが、エンタープライズ向けの製品になります。
一般的には EAI (Enterprise Aapplication Integration) ツールと呼ばれるものです。

EAI ツールとは - 情報マネジメント用語辞典
http://www.itmedia.co.jp/im/articles/0308/09/news003.html

どちらも数百万円~という製品で、一般的には SIer さんが案件で使用したり、企業の情報システム部門などが、内製化の為に使用したりするケースが多いようです。

製品コンセプトはそれぞれ以下の通りです。

DataSpider Servista

DataSpiderServista.PNG

ASTERIA WARP

ASTERIA.PNG

共通しているのは、それぞれ繋ぎたいサービスや製品用のアダプタを備えていて、ドラッグ&ドロップでプロパティを設定し、繋いでいくことでフローを作成します。従って、開発者に限らず、少しでも IT に明るい方であれば、処理フローが作成でき、ルーティンワークを自動化できます。もちろん Web API 以外の各種 DB や FTP、ファイル、フォルダ、HTTP、サードパーティー製の各製品向けのアダプタも用意されているので、様々なデータを連携して、独自にデータを管理することもできます。

[DataSpider Servista 接続先一覧]
https://www.appresso.com/servista/product/index.html
[ASTERIA WARP アダプター一覧]
https://www.infoteria.com/jp/warp/feature/option_all/

また、両方とも Java で開発されている製品で、SDK が公開されているので、自分でアダプターを開発して、独自の接続先を作成することも可能です。

IFTTT や Microsoft Flow (Logic Apps) との違い

IFTTT や Microsoft Flow (Logic Apps) と比較すると、ノンコーディングで処理フローが作成できるところは同様なのですが、基本的に自分でサーバーを用意して、製品をインストールする必要があります。サーバーを用意して、インストールするので、より詳細にログを残したり、ローカルにファイルを保持する等、大規模システム向けの System Integration には向いていると言えます。

サービス サーバー 複雑な処理 ログを残す
IFTTT 不要 × ×(※1)
MS Flow (Logic Apps) 不要(※2) ×(※1)
DataSpider / ASTERIA WARP 必要

※1:サービス側で自動でログが残されているので、正常終了/異常終了といったアクセスログは確認可能
※2:実際には Azure 内でサーバーが建てられているが、意識する必要はないし、スペック以外は操作不可

簡単にまとめると上記のような感じになるので、用途に応じて、選んでいただければと思います。
なお、冒頭にも書いたように、やはり数百万円の価格になりますので、両製品とも体験版(評価版)が用意されています。

[DataSpider Servista - 体験版・評価版のご案内]
https://www.appresso.com/trial/
[ASTERIA WARP - ASTERIA 無料体験版のお申込み]
https://www.infoteria.com/jp/contact/asteria/trial/

ご興味ある方は上記から申し込んでみてください!

まとめ

今回はこのくらいの紹介で終了です。第2回から今回の第4回まで「ノンコーディング」をキーワードに書かせていただきました。Web API を使用するのにコーディングをしなくてももはや十分だということは、お分かりいただけたかと思います。

さて、最終回となる次回は「Web API を使用するに当たって、どんなときにコーディングが必要となるのか?」をテーマにします。

ノンコーディングをテーマにずっと書いてきましたが、ならば逆にどういったときにコーディングが必要になるのか。これを語らずして、締めくくることはできません。

というわけで、次回 12月22日(木)をお楽しみに!!

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