##はじめに##
はい、始まりましたね。Power BI Advent Calendar 2017!!
「Advent Calendar とは」はここでは説明しないので、皆さん適当にググってください。
記念すべき一発目は概要ということで、ワタクシ 清水 優吾 (yugoes1021) が担当します。
ちなみにワタクシのことをググる際は yugoes1021 でググってください。Twitter やら Facebook、 Linkedin やらがでてきます。
##Power BI とは##
さて、さっそくですが、Power BI についてご紹介していきます。
正式名称は Microsoft Power BI でマイクロソフト社が SaaS として提供する BI スイートサービスになります。
ちなみにここでいうと スイート はホテルのスイートルームのスイート (suite) と同様の言葉で「一連の、ひと揃いの」と訳されます。要はオールインワン、全部入りといった意味で、Power BI の場合、アカウントをアクティベートすれば、BI に必要なものはすべて揃ってますよという意味です。
SaaS として提供されているので、サーバーやネットワーク等のインフラ、データ等の管理はマイクロソフト社によってなされます。ユーザーはアカウントをアクティベートすれば、BI に必要な機能が即座に使用できます。
すなわち
- データソースを選択する
- データを加工する
- レポートを作成する
- ダッシュボードを作る
といったことが、アカウントを作成するだけで可能となります。
1 - 3 までは Power BI Desktop という無償の Windows 向けデスクトップアプリで作業をします。
(ダウンロードは こちら からどうぞ!)
4 は 3 までに作成したレポートを Power BI Service に発行した後にブラウザで Power BI Service にアクセスして行うことになります。
イメージをつけるために Power BI のアーキテクチャ図を貼っておきます。
(引用元は⇒ こちら から)
上の画像は気象庁の台風情報の CSV データをデータソースとして Power BI で 2016 年と 2017 年の台風の位置とその時の勢力を可視化したものです。こういったことが、アクセス可能なデータが揃っていれば、1時間もかからずにできてしまいます。データをつなぐところまでは本当に10分程度で可能で、どういったグラフにするかという点に最も時間がかけられます。
また Excel だと一度作ったグラフや表のデータは静的で手作業による更新が必要になる場合が多いですが、Power BI は一度作成したものがそこで終わりではなく、適切な作り方をすれば、元のデータが更新されると、Power BI で使用するデータも更新され、結果として最新データをわかりやすいグラフで見ることができ、ユーザーはネクストアクションにつなげることができます。
##Power BI を始めるには##
Power BI の公式ページ にアクセスすると右上に [無料でサインアップ] というリンクがありますので、そこからアクティベートすることができます。ただしここで注意が必要です。ここまで「アカウントを作成」ではなく、「アクティベート」と言ったのには理由があります。Power BI を使用するにはマイクロソフトが言うところの**「組織アカウント」**が必要です。
ここでちょっと話が逸れますが多くの人から質問をいただくので、マイクロソフトの言う二つのアカウントについて、説明します。
マイクロソフトのサービスを使用する場合、大別して二つのアカウントの種類があります。
- Microsoft アカウント(略:MS アカウント、MSA)
- 組織アカウント
Microsoft アカウントは個人アカウントで、個人が自由に作成することができるアカウントです。個人利用を前提としています。ユーザーが既に持っているメールアドレスを Microsoft アカウントにすることもできますし、メールアドレスから作成をすることもできます。過去には @live.jp, @hotmail.com, @hotmail.co.jp などがありましたが、いま作成すると、@outlook.jp というメールアドレスになります。
一方で組織アカウントとは Azure Active Directory(Azure AD) で管理されているアカウントです。詳細に説明すると長くなり、本題とはズレてしまうので省きますが、皆さんの所属組織が Office 365 を使用しているのであれば、そのメールアドレスは間違いなく組織アカウントです。なので、ここでは Azure Active Directory または Office 365 のアカウントだと思っていれば、間違いないです。(Office 365 のアカウントは Azure AD で管理されています)
Power BI の利用には Office 365(o365) が必要で、o365 の管理画面から Power BI のサブスクリプションを購入することで、初めて Power BI が利用できるようになります。したがって、先ほどアクティベートという言い方をしました。
##Power BI のサブスクリプション##
いわゆる料金プランですが、以下3つになります。
- Power BI 無料 ⇒ 個人向けで作ったレポートを誰かと共有することができない
- Power BI Pro ⇒ 組織内で共有するには作成者と参照者もこれが必要
- Power BI Premium ⇒ ユーザー単位ではなく組織で購入する大規模団体向け
こちら の公式ページを見ていただくとわかりやすいですが、ありがたいことに無料で使い始めることができます。これが人気の理由の一つです。実際、ユーザーさんとお話すると、有料のプランがあることを知らない人もいます。
##Power BI の接続先##
「Power BI のデータソースにはどんなものがあるのですか?」
これもよく聞かれる質問です。
「マイクロソフトのサービスだから、競合他社のデータベースには接続できないんでしょ?」と思われている方も多いかと思いますが、まったくそんなことはありません。
[Power BI のデータソース]
https://powerbi.microsoft.com/ja-jp/documentation/powerbi-desktop-data-sources/
こちらのページに既に 100 種類以上の接続先が書かれていますし、これはクラウドサービスなので、日々増えていきます。また、標準で用意されていない接続先だったとしても汎用的な ODBC やファイル、フォルダ、クラウドのストレージ、OData などが用意されているので、アレにつながるのかな?なんて思われた方は、お気軽にご連絡ください。Twitter や Facebook 等 SNS で OK です!以下のマイページからアクセスしてください。
Qiita のマイページ: @yugoes1021
##最後に##
さて、一日目からいっぱい書いてしまいました(笑)
まだまだ書きたいことはあり、ほっとくと止まらなくなるので、いったんここらへんでやめておきます。
ここら先は魅力的なライターの皆さんが痒い所に手が届くように書いてくれるでしょう。
ということで初日はワタクシ 清水 がお送りしましたー(^^)/