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Microsoft Ignite 2022 - Power BI のアップデート情報

Last updated at Posted at 2022-10-13

Microsoft Ignite 2022 の Power BI のアップデート情報

Microsoft Ignite 2022 が始まりましたが、今年は Power BI の最新情報が追いづらいことになっていますので、簡単にまとめておきますね。

基本的には以下の YouTube 動画で紹介されているのがすべてです。

また、Power BI Blog にも詳しく書かれていますので、まずは読んでみましょう。
英語だからって諦めちゃダメよー。ブラウザの機能(右クリック)で日本語に翻訳すれば、十分に読めますよー

主要な4つのアップデート

動画内にてデモで紹介されている4つの元ネタのリンクを記載しておきます。

1. SharePoint and OneDrive

Simplify sharing and collaborating by combining Power BI with OneDrive and SharePoint
⇒ Preview and interact with Power BI report files directly from SharePoint and OneDrive

日本語訳:
Power BI を OneDrive と SharePoint で簡単に共有する
👉 OneDrive と SharePoint から直接 Power BI レポートファイル (pbix) をプレビュー表示して、操作することができます

2. Cross-tenant sharing and B2B discoverability

Make collaboration easier and more fruitful across organizations
⇒ Access external datasets in your own tenant, build composite models on top of it, and share the report
⇒ Easily find and access reports, datasets, folders, metrics and other artifacts in one place

日本語訳:
組織間のコラボレーションをより簡単に、より実りあるものにする
👉 自分のテナントで外部データセットにアクセスし、その上でコンポジットモデル (複合モデル) を構築し、レポートを共有することができます
👉 レポート、データセット、フォルダー、メトリクス、その他の成果物を一箇所で簡単に検索し、アクセスすることができます

3. Optimize ribbon in Power BI Desktop

Improving the DirectQuery report experience when dealing with large data models
⇒ The new Optimize ribbon menu includes options to pause and refresh visual queries and optimization presets for query reduction and interactivity

日本語訳:
ラージデータモデルを扱う際の DirectQuery レポートエクスペリエンスの向上
👉 新しいリボンメニュー「Optimize」には、ビジュアルクエリの一時停止と更新のオプション、クエリの削減とインタラクティブ性を実現する最適化プリセットが含まれています

4. Automated migration tool from AAS to Premium

Power BI Premium now goes far beyond the functionality available in AAS
⇒ Simplify and accelerate your migration experience from Azure Analysis Services (AAS) to Power BI Premium with an automated migration tool

日本語訳:
Power BI Premiumは、AASで利用できる機能をはるかに超えたものになりました
👉 自動移行ツールにより、Azure Analysis Services (AAS) から Power BI Premium への移行を簡素化および高速化します

ここまでがデモで紹介されている 4 つです。

Other announcements

その他 Other announcements として紹介されているのが 7 つあります。こちらはデモはありませんでしたが、いずれも Microsoft Power Platform: 2022 release wave 1 または Microsoft Power Platform: 2022 release wave 2 に含まれているモノでしたので、そのリンクを紹介しておきます。

内容はリンク先を開いて、ブラウザで日本語にして、確認してみてください。

1. Deploy faster with Power BI in Office installer

Microsoft Office のインストーラーに Power BI Desktop が含まれるよーという内容。なお、E1, E3, E5 のユーザーが対象でコンシューマー版の Office は対象外とのことです。

2. Embed metrics in Power BI to drive team alignment

Power BI Embedded を利用して埋め込まれたレポートのメトリクスが測れるようになるみたいですね。詳細は説明を読んでもちょっとピンと来なかったので、発表されるまで待ちましょう。

3. Quick create SDK for Power BI Embedded

SharePoint Lists や Microsoft Lists、Dynamics 365 には既に提供されている Power BI レポートをボタンひとつで作成する機能を Power BI Embedded を利用したサイトに提供するととのこと。これを使うと任意の Web アプリケーションに対して、そこで使用しているデータを使って、自身の Power BI テナントに Power BI レポートを自動作成することができるようになるとのこと。

4. Contextual on-object interaction with Power BI visuals

なんか Power BI のビジュアルを作るのに今よりも便利になるらしいんだけど、どういう形で提供されるかは説明を読んでもよくわからなかったので、発表を待ちましょう。

5. Data model editing in Power BI Service

Power BI Service に発行されたデータセットの編集ができるようになり、モデリングが複数人で同時に可能となるとのこと。
ますは

  • メジャー
  • Row Level Security
  • 書式設定
  • リレーションシップ

の4つがが新規作成および編集可能となるようです。これは楽しみですね!

6. Enhancements supporting reports connected to very large datasets

Large Dataset はダウンロード不可能なのですが、これに対する緩和措置です。

  1. PBIX をダウンロードする:データがダウンロード制限に当たらない場合は pbix ファイルをダウンロード可能とする
  2. PBIT をダウンロードする:データが大きすぎる場合、レポート定義とモデル定義のみを含んだテンプレートファイルをダウンロードさせることで、ローカルにて編集して、編集後に再発行する場合に有効です
  3. ライブ接続の PBIX をダウンロードする:元のデータセットへのライブ接続を保持した状態のレポートをダウンロードさせる。ライブ接続なので、データを含まない。

7. Manage Power BI reports and datasets as part of Power Apps solutions

Power BI レポートとデータセットのコピーを作成して、Power Apps のソリューションに追加する。ソリューションに追加すると、Power BI Service に専用のワークスペースが作成され、そこに Power BI レポートとデータセットのコピーが自動的に作成される。元のレポートとデータセット切り離されることで、ソリューション側での管理を可能としている。

以上です📣

今回は Microsoft Ignite 2022 で発表された Power BI に関する情報の紹介でした。
発表だけでこれから随時使えるようになると思います。また、試せるようになれば、Power BI Blog にて記事が書かれると思いますので、楽しみにチェックしていきましょう👍🎉

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