利用シーン
たとえばこういう申込書がPDFで配布されている。
https://www.pref.saitama.lg.jp/documents/195633/syupinnmousikomisyo.pdf
印刷して書いて出せばいいだけなんだけど、手書きの書き損じがどうしても発生するのがいや。
自分の住所の長さの見積もりと記入欄のバランスでうまくいった試しがない。
そこでPC上でPDFに直接記入する方法を試行錯誤しておすすめできる方法がこれ。
概要
- PDFをSVGに変換する(pdf2svgコマンド)
- PowerPointをA4縦置きの用紙設定の文書を開く
- SVGを取込む
- オートシェイプで編集
- 印刷機能でPDFにする
各操作方法
PDFをSVGに変換する(pdf2svgコマンド)
pdf2svgコマンドがなければインストールする。poppler-utilsをインストールすると一緒に入る。
こちらでありとあらゆるインストール方法が紹介されている。
- Windowsならバイナリのインストーラーを使うのがいい
- Macならbrewで入る
- Ubuntuならaptで入る
変換を実行
ブラウザからPDFを手元PCにダウンロードしてpdf2svgコマンドでsvgに変換する
pdf2svg pdfファイル名 svgファイル名
これでsvgファイルを作成。意外に速い。
PowerPointをA4縦置きの用紙設定の文書を開く
A4縦置きのPDFがほとんどなので、PowerPointの用紙設定もA4縦置きにする。
A4縦置きは、21cm x 29.7cm なので、その設定をする。
SVGを取込む
PowerPointのページにSVGファイルをドラッグ&ドロップでOK。
A4のPDFから生成したSVGはA4で作られてるのでA4のPPTにピッタリフィットするはず。
オートシェイプで編集
ここからはオートシェイプで上から編集をするだけ。
手書きでは難しい小さな領域でもやりなおし可能できれいに記入できる。
自署でかくべきサイン欄や、郵送直前に書き込みたい日付欄だけは残しておく。
印刷機能でPDFにする
あとはリアルな作業のみ
- コンビニプリントで印刷
- レターパックを買って宛名をかく(これは手書きでないとダメ)
- ポストに投函
ローソンなら、ネットワークプリントサービスがあってポストもあるので一箇所で完結する。
代替手段
今回はPowerPointを使ったけど当然他の手段もありえる。
いずれもいまいち。
特に元テキストもいじれる形に変換するのは体裁が崩れる。
元PDFは背景として使いたいだけなのだ。
- PDFを直接開く
- Wordで開く
- Word形式に変換するため体裁が崩れる
- GoogleDocument
- GoogleDocument形式に変換するため体裁が崩れる
- Wordで開く
- PDF2PPT
- フォントが置換される
- Illstrator
- PDFも編集できる
- そんなにみんな持ってない(私も持ってない)
- AdobeAcrobat
- PDF周りではデフォルト
- 有料版ではないと編集できない
- Inkspace
- 無料なのでこれがIllstratorの代替として一番近い
- 滅多に使わないので操作に慣れが必要
- AdobeAcrobat Online
- https://www.adobe.com/jp/acrobat/online/pdf-to-ppt.html
- 無料で使える
- 元テキストも編集可能なpptx形式にしてくれるので本当に再編集できる
- 元テキストも再編集可能にした途端に体裁がちょっとだけ崩れる(かなりいい線いってるが元PDFをの体裁崩れはゼロにしたい)
- SVGをGoogleSlideで取り込んで同じことをしたい
- パワポで行けるならGoogleSlideでも同じことできそう
- だけどGoogleSlideはSVGを取り込めなかったのでボツ
- PowerPoint Onlineでは?
- 純正PowerPointのライセンスにお金を払いたくない
- 無料で使えるPowerPoint Onlineではどうだろうか
- PowerPoint Onlineは用紙設定ができないのでボツ
- 手書きで出す(実はこれが一番の競合手段)
- 書き損じを想定して複数印刷してから手書きをする
- 間違ったら二重線+訂正印という慣習もあるし恥じることではない
- レターパックで宛名を書いてる時点で手書きで住所を書いてる。お前は手書きで長い文章を狭い記入欄に書けるやつだ。お前はできる!がんばろうニッポン!