LoginSignup
65
49

More than 5 years have passed since last update.

sshuttleでsshサーバをプロキシのように使うのが超便利

Last updated at Posted at 2016-01-19

企業のセキュリティ対応でご健在なのが「IP制限」。

クラウドサービスは、ID/PASSで認証していることが多いのだけれど、企業のセキュリティ基準の場合には「物理的・地理的な制約」があることが求められるケースもある。IP制限はそのうち、地理的な制約の一つと言ってもいい。これはこれでセキュリティが増すので結構な話。

ただ、全ての環境で、固定IPが持てているわけではないので、何らかの形で固定IPのサーバを通じての通信が必要。いろいろ方法はあるのだけれど、案4がすごく良くてできてるのでおすすめ。

案1:Webプロキシサーバをたてる

固定IPをもつサーバにsquidをたてて、Webのプロキシサーバをたてる
<メリット>
ブラウザからのプロキシ設定ならやったことがあるユーザーが多い。
<デメリット>
ID/PASSの認証。新たにユーザ管理しなくちゃいけない。
ブラウザからの通信のみが対象。

案2:sshトンネル

<メリット>
枯れた技術。
<デメリット>
ユーザの手間が多い。
接続先をローカルホストとかに切り替えるという手間が発生する。

案3:VPNサーバを構築

<メリット>
枯れた技術。
<デメリット>
これだけのためにVPNサーバが必要。VPNのID/PASSの管理が大変。ワンタイムパスワードも導入するソリューションもあるけど、大げさ。

案4:sshサーバをプロキシのように使う

これが今回のおすすめ。sshuttleというツールを使う。
<メリット>
sshトンネルと似ているのだけれど、PCのクライアントはそこを一切意識しないでいい。公開鍵認証なので、ID/PASSに比べて圧倒的に強い。普段から使い慣れてる。何よりものログインが超ラクチン。
<デメリット>
LinuxとMacのみ。Windowsで似たツールがないか探したけどなさそう。

sshuttleの使い方

インストール(Macの場合)

brew install sshuttle

実行(全ての通信をsshサーバ経由にしたいとき)

sshuttle -r ユーザー名@ホスト名 0/0

最後の0/0の部分を、192.168.230.0/24とかにすると、IPレンジ指定でsshサーバ経由の通信になる。

通信速度は確かに落ちるのだけれど、それはどのソリューションを使っても同じ。もはや、多くの人が「私の公開鍵と秘密鍵」を持ち始めている。

65
49
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
65
49