まずは完成品から
どうやって作るのか?
パワポを使ってとは言うものの、実際にアニメーションgifを作るのは、ImageMagickです。Windows版と、Mac,Linux版とではコマンド名が違うので、適宜読み替えてください。以下のステップです。
- パワポで連番のgifを作る
- ImageMagickで、連番のgifからアニメーションgifを作る
パワポでの準備
スライドを書いていく
普通にスライドに文字を書いていきます。「ルパン オープニング アニメーションgif」などで検索すると自動的に作ってくれるWebサービスもあるのですが、特定のフォントや長体を使いたいときには、Officeを使うのが楽ちんです。PowerPointの書式に長体はないのですが、テキストBOXをコピー→形式を選択して貼り付け→PDF、を選ぶと、画像と同じ扱いになるので、縦横の変形が可能になります。
止めたいコマは複数にすることで、コマ送りのスピードを変えることができます。
マクロを埋め込む
パワーポイントには、基本機能としてgifファイルへのエクスポート機能があります。しかしながら、ファイル名が、「スライド1.gif」のようになっているので、ページ数が増えると、「スライド11.gif」が「スライド9.gif」よりもファイル名が逆順になり、あとでアニメーションgifにするのに不便です。そこで、VBAで、昇順ファイル名に出力ができるような機能を加えます。
以下のVBAをパワポドキュメントに埋め込んで実行します。マクロも保存するなら、pptm形式で保存するのがおすすめです。
Sub exportGif()
Dim sld As Slide
Dim cnt As Integer
Dim strDir As String
Dim strFileName As String
' output dir is hard-coded
strDir = Application.ActivePresentation.Path & "/gif/"
cnt = 0
For Each sld In Application.ActivePresentation.Slides
cnt = cnt + 1
strFileName = "slide" & Format(cnt, "000") & ".gif"
sld.Export strDir & strFileName, "gif", 720, 498
Next
End Sub
このマクロを実行すると、連番で同階層のgifというフォルダに、gifファイルが作成されます。
ImageMagicでgifファイルを結合
gifファイルがあるフォルダで以下のコマンドを実行します。
convert -loop 0 -delay 20 slide*.gif anime.gif
MacでImageMagickを実行するときには、convertコマンドを使いますが、Windowsは適宜読み替えてください。
以下引数の説明
- loop はループするかどうか。0がループする設定。1がloopしないけど、Twitterに投稿すると結局はループしちゃうので、gifアニメーションはループする前提で作った方がいい
- delay は、1コマの時間。適当に増減させてくだい
- 入力ファイルは連番の部分をアスタリスクにすることで、複数ファイル名を指定可能。
用途
TWitterはアニメーションgifに対応しているので、伝えたいことをアニメーションgifにすると暑苦しい演出が可能になります。