ImageMagickで丸いサムネイル画像を作る

はじめに

こんにちは。@yug1224(Yuji Yamaguchi)です。

丸く切り抜いたサムネイル画像を使いたかったので、ImageMagickで加工した方法をメモ。

TL;DR

300x300のサムネイル画像を作成するワンライナーコマンドは下記。

convert src.jpg -resize '300x300^' -gravity center -extent 300x300 \( -size 300x300 xc:none -fill white -draw 'circle 150,150 150,0' \) -compose CopyOpacity -composite dst.png

手順説明

1. 加工する画像を正方形に切り取る
2. マスク用に丸い画像を作る
3. 正方形の画像と丸い画像を合成する

加工する画像は下記。フリー写真素材ぱくたそから拝借しました。

1. 加工する画像を正方形に切り取る

まず加工する画像を任意の大きさにリサイズします。この時に-gravityを使って、円にしたい箇所も切り出しておきます。

convert src.jpg -resize '300x300^' -gravity center -extent 300x300 tmp.png

2. マスク用に丸い画像を作る

次にマスク用の正円画像を作ります。この円の大きさが最終的なサムネイル画像の大きさになります。

円の外側を透過にしたいのでアウトプットはpng画像にします。

convert -size 300x300 xc:none -fill white -draw 'circle 150,150 150,0' msk.png

※-fill whiteだと白い円で見えなくなってしまうので、添付画像ではわかりやすいように-fill blackにしています。

3. 正方形の画像と丸い画像を合成する

切り出した正方形の画像とマスク用の円の画像を合成します。

convert tmp.png msk.png -compose CopyOpacity -composite dst.png

冒頭にも記載した通り、すべての処理をワンライナーでも実行可能です。dst.pngを出力する処理を () で入れ子にして指定します。

convert src.jpg -resize '300x300^' -gravity center -extent 300x300 \( -size 300x300 xc:none -fill white -draw 'circle 150,150 150,0' \) -compose CopyOpacity -composite dst.png

まとめ

パラメーターを変えれば、切り出す位置やリサイズの大きさ、正円ではなくて楕円や角丸なども対応できるので、画像加工アプリでは難しい微調整に良さそうです。

以上、ImageMagickを使って、丸いサムネイル画像を作成する方法を紹介しました。

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