目次
- PMP概要・資格の価値
- 受験に必要な資格
- 受験の目的・背景
- 勉強期間・時間
- 勉強方法
- 試験の感想
- まとめ
1. PMP概要・資格の価値
PMPは、「Project Management Professional(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル)」の略で、プロジェクトマネジメントの専門家を認定する国際資格です。この資格は、米国の非営利団体であるPMI(Project Management Institute)が提供しています。国際的にも認知度が高く、世界180カ国で認知されています。
内容も特定の業界だけでなく幅広い業界のプロジェクトマネジメントに適用できる汎用的で基本的なものとなっております。
また、日経が2023年8月ごろ「資格と学び直しに関する意識調査」を実施し、948人の回答から、「役立つ資格ランキング」ではPMP®︎資格が総合1位でした。
※参考記事
2. 受験に必要な資格
PMPを受験するには、以下の受験資格が必要です。
- 35時間公式研修の受講
- プロジェクト経験(最終学歴によって異なる)
-- 高校卒業:60カ月間(5年以上、7500時間以上)
-- 大学卒業:36カ月間(3年以上、4500時間以上)
-- 大学院卒業:24カ月間(2年以上、3000時間以上)
正直、試験勉強を開始するまでは、資格試験なんだから経験なくてもいいんじゃない?と思っていましたが、PMP試験はほとんどシチュエーション問題なので、模擬試験を解きながら自分がこれまで経験してきたプロジェクトに当てはめて考えられるので、経験は豊富な方が良いと思いました。
3. 受験の目的・背景
タイトルにある通り、なんとなくプロジェクトマネジメントをしてしまっていたことに気づき、そこから脱却するために、国際的に認められた水準でのプロジェクトマネジメント手法を体系的に学びたかったのが動機であり背景です。
誰しも初めてプロジェクトマネジメントを経験する際は、未経験からだと思います。
といっても、いきなりプロジェクトマネジメントを任せられることは少なく、プロジェクトをメンバーで経験した後に、プロジェクトをリードするプロジェクトリーダーを任せられ、それらの経験を経た上でプロジェクトマネージャーになることが一般的だと思います。
実際の業務やプロジェクトでは、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーという役割がありますが、明確に定義してきっぱり役割が分かれているというより、実作業としてはグラデーションになっていると思います。
もちろんプロジェクトメンバーとプロジェクトリーダーもグラデーションになっていると思いますので、メンバーとしてプロジェクトに関わっているけど、年次や技術力によってはリーダーのような役割が求められることがあると思います。
こういった状況でプロジェクトを実行する際には、自分の役割だけではなく全員が主体的に行動することがとても重要になると考えています。
特に、アジャイルプロジェクトではそういった動きをするべきです。
私もプロジェクトをいくつかメンバーとして経験した後にプロジェクトリーダーを任せてもらえるようになったのですが、実際にはプロジェクトマネージャーの役割をすることもありました。
そうした時に、プロジェクトとしての自分の役割が何であれ、プロジェクトリードやマネジメントの知識は必要で、いざやろうと思ってもこれまで先輩や上司がやってきたことを全て見てきたわけではなく、見えていなかったところが多かったです。
同じような経験のある方も多いのではないでしょうか。
また、そういうとき先輩や上司の見様見真似でをなんとなくプロジェクトマネジメントをしてしまっていることはありませんか?
私は少なからず曖昧なことがありましたし、そういった自分のなんとなくに気づいたので、一度体系的に学びたいと思いました!
4. 勉強期間・時間
勉強を開始してから合格までの期間は約1年半でした。
ただ、実際集中して取り組んだ勉強期間は1ヶ月半ほどで、勉強時間は180~200時間ほどでした。(3時間×45日(1ヶ月半)=135時間 + その他45~65時間)
勉強開始したものの勉強時間を確保できなくなり、生活の合間で参考動画を流して概要を理解するという感じでダラダラと学習を続け、実際に集中して毎日勉強をしたのは1ヶ月半くらいでした。
早い人で1ヶ月とか2ヶ月で合格する人もいますし、私のように1年以上かかる人もいますが、毎日2,3時間の勉強時間を確保できれば2,3ヶ月くらいで合格を目指せるのではないかと思います。
勉強期間や実際に必要な時間は人によると思うので、まずは勉強を始めてみて、合格までにどれくらいかかりそうか自分で判断してみてください!とにかく始めるのが大事ですね!
5. 勉強方法
まずは受験資格になっている35時間公式研修を実施しました。
オンデマンドで受講できるため実際に35時間かかるというわけではないですが、そういったネーミングになっていますw
私は仕事や生活の合間に受講しました。
そのあとUdemyのPMP教材を購入し、これも生活の合間で流しながら概要を掴みました。
そのほかにもYoutubeで情報収集したり、モチベーションを保つために定期的に動画を見ていました。
動画以外では、豆研というネットの教材でちょこちょこ学習をしながらモチベーションを保っていました。
その後しばらくして、本格的に勉強ができるタイミングで、まずは受験の申し込みをしてそこから約1ヶ月半ほど集中して勉強をしました。
毎日2~3時間、ひたすら模擬試験を解いて解説を見て理解するを繰り返しました。
この時使用した模擬試験は、ATPが提供する模擬試験とUdemyで購入した模擬試験ですがUdemyで購入した模擬試験をメインで学習していました!
PMPは元々英語の問題を日本語に翻訳したものなので、日本語がよくわからないものがいくつかありますが、特にUdemyの方はよくわかりませんでしたw
それでやる気をなくしかけましたが、とりあえずやってみて解説を読んで理解するというのを進めると、わかりにくい日本語も理解できるようになってきます。
本番の試験も同じくらい日本語が理解しづらいので、そういう意味でも参考になる模擬試験でした。
模擬試験を一度受けてから動画を改めて視聴すると、重要ポイントがより頭に入りますし、わからなかったことがよりわかるようになります。
私は机に座って本を開いてひたすら覚えるという学習方法が苦手なので、UdemyやYoutubeを利用して、動画で概要を理解しました。
動画での勉強は日常に取り入れやすいと思いますので、仕事の休憩中とか食事中、お風呂の時間を有効活用すると勉強するための時間を確保できなくても学習を続けられますし、モチベーションを保つことができます。
6. 試験の感想
模擬試験のおかげで変な日本語が何を言いたいのかは概ね理解できるようになっていましたが、4択のうち2択まで絞れても、残りの2択がほとんど同じ内容で、何が違うかわからないというのがいくつかありました。
(PMPあるあるっぽいです)
また、試験時間がとにかく長く、最後の60問はほとんど集中して問題を解くことができなかったので、時間がギリギリでした。。。
休憩はしっかりとった方が良いと思ったのと、集中力は切れてしまうと思うので、休憩中にしっかり糖分や水分を補給した方が良かったなと思いました。
合格が正答率60%以上と言われているので、確実に解答できる問題が50%くらいで、残りの50%は2択まで絞り込めているとすると1/2で正解なので、確率的には25%とれて、50%+25%=75%で合格できると思います。
私はまさにそんな感じでした。
7. まとめ
資格を取得したからといってプロジェクトマネジメントが完璧にできるわけではないと思っていますが、学習を通して体系的にプロジェクトマネジメントを学べたので、今後はその知識を持ってプロジェクトのあらゆる場面で判断することができるようになると思います。
同じようにPMP受験を考えている方がいましたらお力になれることがあると思いますのでお気軽にコメントいただければと思います。必要に応じて詳細な記事を作成しようと思います。