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ピアリングを試してみる

Last updated at Posted at 2025-05-10

はじめに

Azure仮想ネットワークを複数作成することでネットワークを分離できますが、異なる仮想ネットワーク間での通信が必要な場合があります。
そこで仮想ネットワーク間のピアリングを設定することで、異なる仮想ネットワーク間での通信が可能となります。

この記事では実際にピアリングを設定し、仮想マシン間での通信ができることを確認してみます。

やること

3つの仮想マシンを作成しプライベートIPでの通信が可能かどうか検証します。

仮想マシンA,B,Cを作成し、AとB, BとCでピアリング設定を行います。

ピアリングの特徴として推移することはありません。具体的にはAとCにはピアリング設定を作成しないため、AとC間では通信することはできません。この点も確認してみます。

構成

以下の構成で疎通を確認します。

image.png

ピアリング設定前のネットワークを確認する

ピアリング設定する前にまずは各VM間で通信できていないことを確認しておきます。
VMのネットワークインターフェースの有効なルートを確認します。
image.png
上記はVM1のネットワークインターフェースとなります。インターネットと自身がおかれているVnet1(10.0.0.0/24)のみの経路が存在することがわかります。

実際にVM1で確認してみます。
image.png
この通りVM2(10.1.0.4)、VM3(10.2.0.4)へは通信できていないことが確認できました。

ピアリングを設定する

ではピアリングを設定します。
image.png

仮想ネットワークのピアリングから設定を追加します。
image.png
Vnet1とVnet2間のピアリングを追加しました。

VM1のネットワークインターフェースの有効なルートを確認すると10.1.0.0/24が追加されていることがわかります。

image.png

同様にVnet2とVnet3間のピアリングも追加します。

最後に通信を確認してみる

image.png

VM1からVM2への通信は成功しますが、VM3は通信できないことが確認できました。

image.png
VM2からはVM1とVM3のどちらも通信可能なことが確認できました。

まとめ

Azureの仮想ネットワーク間でピアリングを設定し、異なるネットワークに属する仮想マシン同士がプライベートIPアドレスで通信できるかを検証しました。設定手順を詳しく紹介し、ピアリングが正しく構成されていれば、VNet間でシームレスな接続が可能であることを確認しました。

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