プログラミング言語の家系図ってなに
あるプログラミングがいつ、どのような言語に影響を受けて誕生したかを表す系譜のことです。
プログラミング言語の家系図はここにある
プログラミング家系図を載せているサイトはいくつかあるのですが、今回はこちらのサイトを紹介します。
diagram & history of programming languages (プログラミング言語の系譜)
主要言語のみものと、150以上の言語を載せているバージョンの2種類が記載されています。
2020年8月時点で、2018年の分まで記載されています。
いくつかの言語をピックアップ
主要言語の図から、いくつかの言語をピックアップしてみましょう。
C言語(K&R)
- 誕生: 1978年
- 影響を受けた言語: Algol 60
- 影響を与えた言語: C++, Python (他、子孫多数)
注)
C言語の誕生は1972年であるが、リンク先の図では、『プログラミング言語C』(原題:The C Programming Language、通称 K&R)が出版された年を採用している。(参考: C言語 - Wikipedia, プログラミング言語C - Wikipedia)
Python
- 誕生: 1991年
- 影響を受けた言語: C, C++, Pascal
- 影響を与えた言語: Ruby
Ruby
- 誕生: 1995年
- 影響を受けた言語: Perl, Eiffel, Python
- 影響を与えた言語: Swift
Java
- 誕生: 1995年
- 影響を受けた言語: C++
- 影響を与えた言語: JavaScript, C#, Kotlin
JavaScript
- 誕生: 1995年
- 影響を受けた言語: Java
- 影響を与えた言語: Kotlin
プログラミング言語(2言語目以降)を学ぶ時には、はじめにプログラミング言語の家系図を見ておくとよいよ
さて表題の件ですが、2言語目以降のプログラミング言語を学ぶときにはこの家系図を最初に確認することをおすすめします。
理由は
- 自分がすでに知っているプログラミング言語と、新しく学ぶ言語がどのくらい離れているかによって習得難易度を把握することができるから
- 自分がすでに知っているプログラミング言語より新しい場合、新しくて便利な構文があることを期待しながら学習を進められるから
- 自分がすでに知っているプログラミング言語より古い場合、便利な機能がないことを覚悟しながら学習を進めることができるから
です。
自分の場合は、Java歴5年、Perlはバッチ程度ならで少し書ける程度のときに、Rubyを習得しようとしました。
そのときに、RubyはPerlから影響を受けていることを知ったので構文の理解に役立ちました。
一方、関数型言語の知識はほぼ無かったのでその部分は苦労しましたが、そのことを事前に予測できたのはよかったと思います。
あとがき
『はじめてのRuby』(著: Yugui) にRubyに関係する部分のプログラミング言語家系図が記載されていました。この図はRubyの理解に大変役に立ちました。
ほかの言語の図も探していたところリンク先のものが見つかりました。
プログラミング言語はここ数十年で大幅に進化しているのだなあ。