はじめに
このエントリは、Kubernetes 1.13 の CHANGELOG から Urgent Upgrade Notes についてまとめています。翻訳に合わせて補足を追記しています。その他の内容は次のリンク先を参照してください。
- Kubernetes 1.13: Urgent Upgrade Notes
- Kubernetes 1.13: 既知の問題 (Known Issues) と 廃止予定の機能 (Deprecations)
- Kubernetes 1.13: 主な変更点 (Major Themes)
- Kubernetes 1.13: 新機能 (New features)
Kubernetes 1.13: Urgent Upgrade Notes
Kubernetes 1.13 へのアップグレード前に、以下について心に留めておいてください。:
-
kube-apiserver
- 非推奨となっていた
etcd2
ストレージバックエンドは削除されました。--storage-backend=etcd2
を利用している kube-apiserver をアップグレードする前に etcd v2 のデータは v3 ストレージバックエンドに 移行されていなければならず、kube-apiserver の呼び出しも--storage-backend=etcd3
を使うように変更してください。移行手順については、etcdのセットアップに使用したインストール手順を参照してください。アップグレード前の etcd のバックアップはいつでも良い方法ですが、etcd2 から etcd3 への移行は逆戻りできないため、移行前のバックアップは必須でしょう。 - 非推奨となっていた
--etcd-quorum-read
のフラグは削除されました。etcd の quorum read は常に etcd のデータを取得する際に有効化されます。--etcd-quorum-read
のフラグを kube-apiserver の呼び出しから削除してください。
- 非推奨となっていた
-
kube-controller-manager
- 非推奨となっていた
--insecure-experimental-approve-all-kubelet-csrs-for-group
フラグが削除されました。 - The deprecated
--insecure-experimental-approve-all-kubelet-csrs-for-group
flag has been removed.
- 非推奨となっていた
-
kubelet
- 非推奨となっていた
--google-json-key
フラグが削除されました。アップグレード前に--google-json-key
フラグを kubelet の呼び出しから削除してください。(#69354, @yujuhong) - DaemonSet の Pod は スケジューラによってスケジューリングされるようになりましたが、この機能は kubelet のバージョンがが 1.11 以上である必要があります。kube-controller-manager を 1.13 にアップグレードする前にクラスター内の全ての kubelet のバージョンを 1.11 以上にしてください。
- アルファバージョンである
CSINodeInfo
CRD のスキーマがspec
とstatus
フィールドに分割され、status.available
とstatus.volumePluginMechanism
が追加されました。以前のアルファバージョンのスキーマを利用していた場合はそれを削除し、新しいスキーマの CRD を再作成してください。 (#70515, @davidz627)
- 非推奨となっていた
-
kube-scheduler
- kube-scheduler は
componentconfig/v1alpha1
の設定ファイルのサポートを削除しました。1.13 へのアップグレード前に kube-scheduler の設定についてはコマンドラインフラグを利用するか、kubescheduler.config.k8s.io/v1alpha1
の設定ファイルを利用してください。
- kube-scheduler は
-
kubectl
- 非推奨となっていた
run-container
コマンドが削除されました。代わりにkubectl run
を利用してください。(#70728, @Pingan2017)
- 非推奨となっていた
-
client-go
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その他