目的と前提
結構スムーズに転職活動を終えられたので一般化できそうなあたりの情報共有。
あわよくば前職という地獄にいる人間を唆して転職させたい。
みんなで掴もうハッピーライフ。
新人〜中堅層向けの記事です。
ベテラン向きではない。
意識高い系エンジニアの転職活動記事を読むと、Git!!!Qiita!!!自作アプリ!!!勉強会!!!!で、何か外部公開できる実績準備しなきゃいけないのか…?という圧が凄かったので、何も公開せず一般的な提出書類と面接だけでどうにかなったパターンの転職記事を書きます。
求職者目線での効率化を求めて書いているので、応募先企業やエージェントにはとても失礼な部分があるけど許してください…。
書いてる人間の転職時スペック
- アラサー
- 転職は2回目
- バリバリエンジニアではない
- 仕事の時間以外でコード書いたり勉強したりする気はあんまりないゆるふわエンジニア
- 必要に迫られれば勉強するが、迫られなければ何もしない
- 転職目的:いろいろあったので楽になりたい
この度の転職活動実績
- 書類審査通過率→90%
- 一次面接通過率→70%
- 二次面接通過率→100%
- 最終面接通過率→100%
ざっくり。
書類は30社くらいに出した。
面接が進む毎に、辞退した企業もある。
最終的に内定を10社超え頂きました。
転職前に行うべきこと
- 本当に転職をしたほうが良い状況かの精査
- 詰めていくと何が何でも転職せねばならぬというモチベーションにも繋がる
- もちろん転職しない選択を取るのも有り
- 引継ぎ作業
- 気軽に電話やメールで退職者に質問を飛ばしてくる会社もクソだが、引継ぎをきちんとしていないなら己のミスでもある
- 転職軸の決定
転職軸の決定
何を軸として転職したいのかの軸をきちんと決めておく。
優先順位をつけつつ、複数、できるだけ並べられるようにする。
ワガママかもな、と思ってもすべてエージェントにぶつけることで、希望条件をすり合わせる。
エージェントがわかってくれない・良い求人を持ってこないのではなく、自分が希望条件を伝えきれていないだけの可能性はある。
揺らぎだすと「魅力的な条件」に惹かれてしまうけれど、「魅力的な条件」より「自分が大切にしたい条件」の方が些細だろうが大事。
後悔はするな!
- スキルアップしたい
- どのくらい?
- どの技術分野を?
- どの業界知識を?
- 年収アップしたい
- 下限は?
- めちゃくちゃ上を提示された時に、その年収分の利益を会社にリターンできる自信がある?
- 基本給と技術手当のバランス許容範囲は?
- 基本給が低いデメリットを調べること
- 残業を減らしたい
- 残業しても良い上限時間は?
- 土日出社が存在してもOK?
- リリース等で夜間対応が存在してもOK?
- 24365対応はOKか?過去の発生頻度次第か?
- 生活エリアの変更
- 通勤時間の上限は?
- 現在の人間関係を捨てたい
- 自分はどんな人が嫌いで、どんな人が居たら仕事がし辛いと感じるのか
- 絶対に死守したい条件は何か
- あったらいいな、くらいの条件は何か
- etc
転職活動で行ったこと
- 転職サイトへの登録
- どこでもいいけどどうせならお祝い金くれるところにしたら良いと思う
- サイト経由してのエージェントへの登録
- エージェントから転職サイト経由でくる求人はほぼ釣り餌求人なので本気にしちゃ駄目
- とりあえずエージェントとコンタクトを取ることが大事
- サイトからの連絡時に、つくコンサルタントは同性が望ましいと返してみた
- コミュニケーションが取りやすいほうが良い
- エージェントと一緒に転職書類の作成
- エージェントと一緒に応募先求人の決定
- 求人応募
- 面接面接面接
- 内定!
大抵の転職エージェントは友達紹介キャンペーンなるものをやっていて、紹介者と紹介された人に¥XX,XXXプレゼント!みたいなことをやっているので、身近に転職者が居るなら声をかけてエージェントを紹介してもらうのもあり。
エージェント
エージェントを使うメリット
- 企業とのスケジュール・条件調整を行ってくれる
- 非公開求人に応募できる
- 求人情報には載っていない情報を下ろしてくれる
- お昼の外食・弁当割合とか
- フレックス制の使用実績使用率とか
- 男性の育休取得実績とか
- 「他の人ってどうしてるんですかね?」という参考が聞ける
- 面接のフィードバックをくれる
- 企業側の良いと思っている部分、不採用理由など突っ込んだ部分を聞き出してくれるので、改善のためのサイクルをまわしやすい
エージェントを使うデメリット
- 同条件の企業直接応募者が居たら落ちる
- エージェント経由で転職が成功した場合、企業は紹介元エージェントに転職者年収のn%(エージェントによって異なる)を成功報酬として支払うため、そりゃ安く済む人間の方を取るに決まっている
エージェント選びのポイント
- 希望業種の求人に強いか?
- 業種特化で求人を集めているエージェントが多い
- そのエージェントを利用している層はどこか?
- 1~3年目のエンジニアの転職特化タイプのエージェントが存在する
- 若手向け求人ばかり厚くて、自分の層とあっていない求人を紹介されても困る
- エンジニア経験者か?
- コンサルタントもエンジニア経験者の方が話が早いし、職務経歴書の書き方アドバイスも的確な気がした
- 一回会うor電話面談などして合わないと思ったら速攻で別の会社のエージェントに切り替えよう!
- エンジニアの転職エージェント企業は腐るほどある
書類を作る
転職エージェントに赤ペン先生をしてもらいながら転職用書類を完成させよう!
赤ペン先生だけしてもらって出来上がった書類と共に、企業直接応募に逃げてしまうのもありっちゃあり。
履歴書
嘘偽りがなければ、たぶんとてもどうでもいい。
埋めよう。
職務経歴書
スキルの羅列は大事だが、スキルシートからは読み取れないどういう人間なのか伝えるのが大事。
どういう人間なのかゾーンは具体例エピソードと並べて書くことが大事。
随所に散りばめていく。
- プロジェクト規模、立ち位置
- 仕事で大切にしていたこと、取り組み方
- 第三者から評価された・褒められたこと
- 社内の人間(上司、部下、他部署)
- 客、取引先
- 受賞歴
- 経験・知識・技術
- 新人を教育した!とか
- 人に教えられる程度にはスキルが身についていますアピール
- 対人コミュニケーションを工夫して円滑にできますアピール
- プロジェクトマネジメントした!とか
- プロジェクトの進め方とか
- 納期を守るための工夫とか
- チームメンバーに指示を出す時に意識していたこととか
- 新規参画者向けの工夫とか
- 新人を教育した!とか
- 社内のどうでもいい業務
- 雑務もこなしてきたならアピールすべき
- 案外活きる立派な経験かもしれない
- 立派な経験じゃない場合も、範囲外の雑務を嫌がらずにやるという人間性はアピれる
こういうエピソードあるんだけど何かアピールできますかね、関連付けられますかね、というレベルでエージェントに相談すると、思わぬ切り口を提示してくれたりするので活用しよう!!
想定される質問への回答
おそらくエージェントが想定質問一覧みたいなのくれるので作っておこう。
頭の中で作っておくのではなく、しっかり文章(口語体)としてアウトプットしておくことで、ふわふわしている部分が明確になる。
書き出しておくと面接直前に見返せるのでGood。
- 簡単な職歴
- 転職理由
- 志望動機
- 意外と「その企業じゃないと駄目」な理由を説明しなくても大丈夫だった
- 転職希望軸をしっかりポジティブに伝えられれば良い気がする
- キャリアビジョン(10年後にどうなっていたいか?)
- 憧れの人、理想の人がいるのであれば、そこへのキャリアパスを考えて言おう!
- ↑に該当しない人は、役員・上司への不満を抱えていると思うので逆を言おう!
- あんなことをしない→こういうことをする 人間像
- 長所と短所
- 長所と短所なんてものは存在せず、それは「個性」の受け止め方の印象に過ぎない
- 長所を悪く言い換えた上で「言い換えればこういうことなのでいい面もあると思います!」で押し切る
- 自分自身の個性への印象がポジティブかネガティブか見抜かれるので、ポジティブだと思い込めることを語ったほうが良い
- 苦労したこと
- 成功したことの躓きポイントというか、あれがなかったら危なかったなというところなど、成功エピソードから逆算して作ったほうが正直早い
- 一番頑張ったこと
- 成功エピソードから逆算してry
- ストレス発散方法
- 自分の機嫌を自分で取れるか、が大事
- 勉強している、気になっている技術
- 知識欲、新しい技術を把握しているか
- 使っていない、勉強していなくてもよい
- AWSとかGCPとか、CDNとかがウケが良い気がした
- どんなことができるか、どう新しいのかくらいは把握して損はない
- AWSとかGCPとか、CDNとかがウケが良い気がした
何かご質問はありますか?
転職軸や、その企業への志望度(本気度)を見られているので、いっぱいしたほうが良い。
内定がいっぱい出てきたら入社先を選ぶ基準にもなるので、気になるところは全部聞いたほうが良い。
転職軸がきちんと決まっていれば困らないはず。
実際にした質問とか
- 入社することになった場合の参画予定プロジェクトについて
- 規模感。人数。
- 業種
- 想定している参画後の流れ
- エンジニアの傾向
- スペシャリストとゼネラリストの割合
- 新規技術を引っ張ってくるインフルエンサーが居るか?
- 新卒中途採用比率
- 人柄の雰囲気
- 大人しめか活発か、私語の多さ
- 評価制度が明確か
- エンジニアのキャリアパスがあるか
- 勉強の支援有無
- 書籍購入支援・資格取得支援
- 業務時間内の勉強会・セミナー参加
- 実務オフィス見学
転職活動本番
- 数をこなしたほうが受け答えの経験もたまるので、序盤は落ちる前提で気軽にサクサク受ける。
- 志望度が高いところを後半にしたほうが良いかも
- あの質問に上手く返せなかった…という質問は別の企業でまたされるものと考えて、答えをきちんと用意する
入社先の決定
- 気になる事項があったらエージェントを通じて追加質問をしよう
- 「転職会議」「OpenWork」「カイシャの評判」等の口コミサイトを確認しよう
- 企業サイトにある会社トップの経営理念が直感的に合わないところは本当に合わない可能性が高いので読んでおこう
小技
面接が終わった後に入り口orエレベーターホールまでお見送りされることが多いが、無言だとあまりにも気不味いので、気不味さ回避の雑談のネタを持っておいたほうがよい。(これが合否に繋がるかはさておき)
- オフィスの印象、感想
- 飾り付け、新しさ、広さ、受付システム
- 採用ホームページの印象、感想
- 会社キャラクターの印象、感想
- 駅からの道のり、距離
最後に
入社してギャップに後悔しないために、素直に質問して素直に答えるのが大事。
自分を過剰に良く見せたり嘘をついたり、ではなく、今の自分のいいところを最大限に良く受け取ってもらうための努力をすることが大事。
みなさまよき転職を!